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花粉症の症状が酷くなるこの時期、実はアレルギー症状を起こす原因となっているのは花粉だけではないのをご存じですか?

黄砂やPM2.5も花粉症によく似たアレルギー症状を起こす原因になるんです。

「症状の違いでアレルギーの原因を見分ける事は出来ないの?」

そこで今回は、花粉症、PM2.5、黄砂、それぞれのアレルギー症状と原因をまとめてみました。

それぞれの症状の違いや対処法、見分け方について探っていきましょう。

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花粉症


 

日本人の4人に1人は花粉症と言われるご時世、皆さんご存知かと思いますが花粉症の症状についてご紹介します。

なお、花粉症の症状や風邪との見分け方、対処法については、下記の記事をご参考に。

 
 

症状

花粉症は、スギやヒノキ等の花粉に含まれているアレルギー反応物質(アレルゲン)によって引きおこる症状で、主にこのような症状が出てきます。

 
  • くしゃみ
  • 鼻水
  • 鼻づまり
  • のどの痛み
  • 目のかゆみ
 

特徴

特徴は、アレルゲンとなる花粉が飛散する春や秋に発症する人が多い事、そして症状は花粉が飛散する期間中続く事です。

また、風邪の症状とよく似ていますが、発熱や関節の痛みといった風邪の症状はないのも特徴の一つですので、風邪との区別は“発熱があるどうか”で見分けることが出来ます。

PM2.5


ここ数年、PM2.5によるアレルギーの話を良く聞きますね。

そんなPM2.5についてご紹介します。

なお、PM2.5については下記の記事で詳しく取り上げていますので、そちらもご覧ください。

 
 

症状

PM2.5によるアレルギー症状は、
  • 鼻水
  • 喉の痛み
といった症状で、主に鼻と喉に疾患が出てきます。

また、これらのアレルギーが重くなると、ぜんそくや気管支炎といった重い病気になる可能性もあります。

花粉症の症状とよく似ていますが、PM2.5は主に鼻や喉の症状が強くみられますので、

「花粉症にしては妙に喉がイガイガするわ」

といった症状の時は、もしかしたらPM2.5かもしれませんね。

原因

花粉症とよく似た症状が出るPM2.5ですが、実際はスギ花粉よりももっと小さい粒子が原因となって起こっています。

この粒子の大きさは2.5マイクロメートル(1マイクロメートルは1ミリの1000分の1)。

花粉の大きさは40マイクロメートルですから、何とスギ花粉の20分の1の大きさ。


 

花粉でさえ、肉眼で見るとかろうじて「ものすごく細かい点々」のように見えるのですから、それよりもさらに小さな粒子のPM2.5を肉眼でみることは難しいですよね。

さらにこの粒子の正体は、自動車の排気ガスや石炭を燃やした時に出てくるスス、硫酸塩(りゅうさんえん)や硝酸塩(しょうさんえん)、有機化合物といった物質、体の中に入れば様々な悪影響が出てきそうですよね?

実際、PM2.5は肺や気管支の病気の原因となりますし、WHOではPM2.5をはじめとした大気汚染物質を発がん性物質の最高ランク5(もっとも発がん性が高い物質)として分類しています。

PM2.5はどこから来るの?


 

PM2.5は、中国方面から偏西風にのって日本の上空にやってきます。

偏西風が吹くのが3月~5月ですから、そのシーズンがまさにPM2.5の飛来数のピークを迎えます。

今、中国は高度成長を迎えていて、工場の煙や車の排気ガス等による大気汚染が深刻な問題になっています。

そんな小さな粒子、大気汚染の原因となっている物質が体の奥に入り込んで蓄積され、アレルギーを起こしたら・・・そう思うと怖いですよね。

さらに、花粉症の原因となる花粉にPM2.5の粒子が付着して体の中に入り、花粉症のアレルギーを更にひどくするという被害も出ているとか。

PM2.5のアレルギーは花粉症のアレルギー症状とよく似ているのですが、この2つのアレルギー症状が同時に発病すると、症状はさらにひどくなってしまうのです。

日本における公害被害と似ている?

「そんな大げさな・・・目に見えない微粒子でしょう?そんなのが健康被害の原因になるの?」

そう思う方もいるかもしれませんね。

けれど、実はこの「PM2.5」に相当する大気汚染による公害は、昭和30年代から40年代にかけて日本でも起こっており、深刻な社会問題となっていました。

その頃の日本は高度成長期、沢山の工場が立ち並び、工場の煙突からは毎日黒い煙が立ち込め、それによる「大気汚染」は社会問題となりました。

工業地帯の近くや大気汚染が深刻だった地域では、住民の半数程の人々が何らかのアレルギーや心臓病、慢性気管支炎などの症状で苦しんでいて、さらに小学校では頭痛や喉の痛み、吐き気を訴える子供が多かったそうです。

その当時の大気中の有害物質の濃度は、現在の平常時の有害物質の濃度の20倍とも30倍ともいわれています。

日本の大気汚染や公害問題は、その後の企業や国の努力によってピーク時よりははるかに鎮静化していますが、今の中国の大気汚染の状況は、当時の日本の大気汚染の状況と同レベルともそれ以上とも言われています。

「中国にいたら、喉が花粉症シーズンの時みたいにイガイガしたり、咳が止まらなかったりしたんだよなー。帰国したら収まったけど、あの症状はもしかしたらPM2.5のアレルギーだったのかもしれないな」

お仕事や旅行で中国を訪れた人の中にはそんなことを話している人もいます。

中国の高度成長による大気汚染が、このPM2.5被害の原因の一つともいわれています。

黄砂


 

「黄砂によって大気が霞んで見えますねー」

時々天気予報で気象予報士さんがそんなことを言っているのを聞いたことがありませんか?

黄砂の酷い地域では、大気が黄砂によって黄色っぽく見える現象も起きているので、そんな映像をテレビで見たことがある人も多いかもしれませんね。

「黄砂」とは、大陸の砂漠地帯の砂埃が偏西風によって日本に飛んできたもので、その粒子の大きさは4マイクロメートル、スギ花粉が40マイクロメートルほどですから、スギ花粉の10分の1程の大きさ、PM2.5ほどではないにしてもかなり小さな粒子です。

この黄砂は中国の古い文献にも「雨土」「黄霧」といった名前で出てきていますが、黄砂が深刻化してきたのは20世紀後半頃から、地球温暖化の影響で砂漠地帯が増えたことなどが原因で黄砂の量もどんどん増えてきています。

症状

黄砂アレルギーとは、黄砂が原因で引きおこるアレルギー疾患の事です。

症状は様々で

 
  • 目:アレルギー性結膜炎、かゆみといった症状
  • 鼻:鼻水、くしゃみ、鼻づまり、アレルギー性鼻炎
  • 気管支:気管支炎、ぜんそく
  • 皮膚:炎症、湿疹
 

このような症状が起こります。

これもまた、花粉によるアレルギーとよく似ていますが一番の違いは皮膚の症状です。

花粉症やPM2.5のアレルギー症状による皮膚疾患はありませんので、アレルギー症状と一緒に皮膚疾患が現れたら黄砂アレルギーの可能性が高いです。

原因

黄砂アレルギーの原因は、言わずと知れた「黄砂」が原因として起こるアレルギー症状ですが、実際は「黄砂」そのものにはアレルゲンとなる物質はさほど含まれいないのです。

「え?それじゃあ、黄砂アレルギーの原因は何なの?」

実は黄砂が恐ろしいのは、「黄砂」そのものよりも、黄砂が日本に飛んでくるまでの間に付着するダニや埃、硫酸化合物や硝酸化合物といった重金属、さらにPM2.5などといったアレルゲン。

これらが黄砂と一緒に体に入ったり肌に付着することでアレルギー症状が起きるのです。

特に黄砂に付着する硫酸化合物や硝酸化合物などが肌に付着すると、湿疹や皮膚炎といった黄砂アレルギー独特な症状となるのです。

「黄砂」は、3月から5月にかけて、大陸にある砂漠や乾燥した地域の砂塵が、偏西風によって運ばれてきます。

上の「PM2.5」でも触れましたが、PM2.5も偏西風にのってやってくるので黄砂と同じ3月から5月にかけてピーク、中には黄砂アレルギーとPM2.5アレルギー、両方患って大変なことになる人もいらっしゃるかもしれませんね。

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症状の違いと見分け方

花粉症とPM2.5.黄砂、それぞれに多様なアレルギー症状がでるので見分けがつけにくいのが実情ですが、あえて症状の違いをあげると

 
  • 花粉症:鼻、喉、目の症状
  • PM2.5:主に鼻、咳、喉の症状
  • 黄砂:花粉症の症状と皮膚炎
 

といった違いがありますので、「気管支炎が酷い症状が出たらPM2.5」、「花粉症の症状の他に皮膚炎の症状が出ているから黄砂」という見分けるヒントになりそうですね。

判断は難しい


 

ところが実際は、この3つの症状がよく似ている上、「黄砂なのに皮膚炎が出ていない」とか「PM2.5アレルギーなのに気管支の疾患があまり出ていない」という人もいます。

素人にはなかなか見分けがつかないのが現実で、アレルギー症状が出ても何のアレルギーか区別しきれないというのが本音だと思います。

実際、アレルギーが出て病院に行ったとしても、その症状だけで「これは〇×のアレルギーですね」と判断されることは少なく、大体はアレルギー検査をして、どのアレルギー反応が出るのかを確認してから判断するという見分け方をするのが殆どだと思います。

また、アレルギー検査をすると「花粉症とPM2.5のアレルギー、両方の反応が出ています」と言われる事も。

更に黄砂に至っては、黄砂に付着するアレルゲンによって症状が変わる可能性もあるのでさらに厄介です。

アレルギー症状が出て、「何のアレルギーだろう?」と見分け方が判らないときは、内科やアレルギー専門の病院に行って、アレルギー検査を受けることをおすすめします。

アレルギー検査は結果が出るまで1週間ほどかかりますが、病院によってはその日のうちに結果が出る事も。

いい機会ですから、自分がどんな物質にアレルギー反応が出るのかを確認しておくのも良いですね。

対処法

花粉症、PM2.5、黄砂、それらのアレルギーに共通して言えることは、これらが体に入ることで起こるアレルギーという事ですので、これらが体に入るのを防ぐことが一番の対処方になります。

マスクや眼鏡で目や口をガードする

最も一般的な対処法ですが、特にPM2.5は細かい粒子ですので、普通のマスクではPM2.5をガードしきれないことも。

マスクを購入するときには「PM2.5対応」のものにしましょう。

 

部屋の換気をなるべく控えて、部屋の中にアレルゲンを入れないようにする

飛散が酷い日は窓を開けただけで花粉やPM2.5、黄砂が部屋の中に入ってくることも。

部屋の換気は極力避けるのも大切な対処法です。

洗濯物を干すのを控える

洗濯物に付いた花粉がそのまま部屋の中に入ってしまう事もあります。

洗濯物の外干しは極力控え、部屋干し等の対処法をとりましょう。

飛散量の多い日は外出を控える

アレルゲンには近づかないのが原則。

日頃から花粉情報やPM2.5の濃度、黄砂の飛散量をチェックして、飛散の酷い日の外出は極力避けるなどの対処法をとりましょう。

なお、症状が重たい方は早めに専門の病院で診察を受けましょう。

アレルギー症状によっては抗アレルギー薬やアレルギー症状を和らげる薬を処方してくれます。

まとめ

花粉症、PM2.5、黄砂、それぞれのアレルギーの症状と原因をまとめてみました。

症状の差はあるものの、なかなか見分けがつかないですね。

何のアレルギーかをちゃんと知りたいと思ったら、内科やアレルギー科で検査を受けることをおすすめします。

また、アレルギー症状の対処法は、まずアレルゲンに近づかないのが一番ですので、花粉やPM2.5、黄砂のシーズンになったらなるべくマスクをして、外出を控えるようにしましょう。

 
 

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