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光化学スモッグ

暑い夏の日、「光化学スモッグ警報」が出る事がありますね。

地域によっては市内放送で「屋外での運動はできるだけ避けてください」とアナウンスされることも。

ところでこの光化学スモッグの正体や原因って何なのでしょう?

PM2.5のようなアレルギー物質との違いはあるのでしょうか?

そんな光化学スモッグの原因や人体への影響、PM2.5との違いや対策についてご紹介します。

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光化学スモッグ


夏休み、天気の良い日に突然光光化学スモッグが発令させることってありませんか?

「光化学スモッグ警報が発令されて、市営プールに入れなくなっちゃったよ!」

と子供が不満たらたらになったり、遊びに行こうとする子供に

「光化学スモッグが発令されているから、外で遊ぶのはやめて」

と言うと「お天気良いのにどうしてダメなの?」と不満げに言われたりといった事、ありませんか?

そもそも、「光化学スモッグ」って何なんでしょう?

光化学スモッグとは

光化学スモッグ

「光化学スモッグ」とは公害の1つです。

「スモッグ」とは「煙」(smoke)と「霧」(fog)の二つの言葉からできた造語で、靄(もや)のような状態。

そして「光化学スモッグ」とは、「光化学オキシダント」と言ういくつかの条件が重なると化学反応を起こして発生する人体に影響を及ぼす化学物質が、空気中で靄のようになっている状態の事を言います。

原因は大気汚染


光化学オキシダントは、工場から出てくる汚染物質や車の排気ガスに含まれている窒素酸化物(ちっそさんかぶつ)や揮発性有機化合物(きはつせいゆうきかごうぶつ)といった汚れた空気が材料になります。

この汚れた空気が紫外線に当たる事で化学反応を起こし、オゾン、アルデヒド、アセチル、ナイトレートといった物質が出来ます。

これら、化学反応によってできた物質の総称を「光化学オキシダント」といい、これが靄になった状態が「光化学スモッグ」

簡単に言ってしまうと、私たちの身の回りの物を燃やした時に出る「煙」、あれが光化学スモッグの原因になっているんですね。

国内の排気以外の原因


近年、日本では、工場の排気ガスの制限がされて、昔のように工場の煙突から黒い煙がもくもく出てくる・・・という風景はあまり見かけなくなりましたね。

また、車の排気ガスも、エコカーや電気自動車の普及に伴って、どんどん少なくなってきて、光化学スモッグの発生件数も一時期少なくなりました。

ところが最近、中国から流れてくる汚れた空気が問題になり黄砂やPM2.5などの流行にともなって光化学スモッグ発生件数が増えつつあるようです。

他にも、地球温暖化現象やヒートアイランド現象なども、光化学スモッグの件数を増やす要因となっているようです。

光化学スモッグの発生条件

真夏日

この光化学スモッグは

  • 日差しが強い
  • 気温が高い
  • 風が弱い
といった条件が重なると発生するので、主に風がない夏の暑い日に発生しやすく日差しのない夜には発生しません。

そのため、「真夏日」が続く7月や8月は連日光化学スモッグが発生するという事も増えているようです。

光化学スモッグの影響


人体への影響

子どもへの影響

光化学スモッグの注意報、警報が発令させると、人体にはさまざまな影響が出ます。

  • 目の痛みが出たり涙が出る
  • 目がしょぼしょぼしたり、チカチカしたりする
  • のどの痛みや眩暈
  • 手足のしびれ、息苦しさ
  • ひどい頭痛

これらの人体への症状は、子供や高齢者の方や身体が弱い方に多く出るといわれているので注意が必要です。

私は光化学スモッグが発令させると、よくめまいや嘔吐で動けなくなったり、目の奥が痛くなったりします。

また息子は全く症状が出ず人によって症状が出るかどうか、あるいはどんな症状が出るかは違うようです。

光化学スモッグが発生すると、市内放送などで「光化学スモッグ警報が発令されています」と放送される地域がありますが、発令情報が流れた時にはすでに人体への影響が出ていることもあります。

発令された時はもちろん、発生条件がそろっているときには特に体調に気をつけてください。

気が付くと家族全員何らかの体調不良を訴えている、というお家も珍しくないようですよ。

また人体だけではなく植物の葉にも斑点が出来るなどの、影響もあるようです。

洗濯物への影響

洗濯物への影響

人体にここまで影響が出る「光化学スモッグ」。

「洗濯物への影響は大丈夫なの?」

「黄砂とかPM2.5みたいに、洗濯物にくっつく被害は出ないの?」


と心配になりますね。

ところが光化学スモッグの原因物質は、衣類や布団などにぶつかると酸素に分解される性質があるそうで、洗濯物に付着して何らかの影響が出る、といった事はありません。

むしろ心配なのは、「光化学スモッグ警報が発令されたから、急いで洗濯物をしまわなくちゃ!」といって、慌てて洗濯物を取り込むことです。

洗濯物を取り込むために外に出れば、あっという間に光化学スモッグの影響を受けてしまいます。

光化学スモッグが発令されても洗濯物には影響はありませんので、洗濯物をしまうのは夕方、光化学スモッグ警報が解除されてからで大丈夫ですよ。

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PM2.5と光化学スモッグの違い

違いとは

光化学スモッグ同様、PM2.5も人体に様々な悪影響を及ぼしますが、この2つにはどのような違いがあるのでしょうか。

なお、PM2.5の症状については「PM2.5と花粉症と黄砂の症状の違いと見分け方は?」のページでも取り上げていますので、そちらもご覧になってみてください。


粒子物質と大気


PM2.5と光化学スモッグ、どちらも人体に悪影響を及ぼす為、なんとなく似たようなものと思いがちですが、実はこんな違いがあるんです。

PM2.5「粒子の大きさ」を表していて、排気ガスに含まれる目に見えないくらいに細かい粒子の事を指しています。

そして光化学スモッグ有害な空気や汚染物質がたくさん集まった大気の状態の事。

実は(必ずという訳ではありませんが)その成分の違いによりPM2.5は、光化学スモッグの原因になることも。

両方共人体に悪影響を及ぼすものですが、こんな違いがあるんですね。

症状の違い

症状

光化学スモッグの人体への影響は目の痛みや咳やのどの痛み、手足のしびれ等で、身体の様々なところに不快な症状が出てきます。

一方、PM2.5は、鼻水や咳、のどの痛みといった呼吸器系に大きな症状が出ます。

時として気管支炎や喘息、肺がんの原因ともなります。

PM2.5は、細かい粒子が肺に入ることによって人体に影響を及ぼしますが、光化学スモッグはPM2.5と違い、空気そのものを吸うことによって、頭痛や手足のしびれといった人体への影響を引き起こしているようです。

発生条件

紫外線

光化学スモッグは、晴れた風のない日に原因となる物質が紫外線によって化学変化を起こして発生します。

PM2.5は光化学スモッグとは違って気温は関係なく、風がPM2.5を運んできたり、あるいは工業地帯等で汚染物質が多く排出されたりしたときに発生します。

PM2.5の発生に太陽の紫外線はあまり関係がありません。

光化学スモッグの対策


光化学スモッグの注意報、警報が発令されたら、子供やお年寄り、日頃から光化学スモッグの症状が良く出る人は注意が必要です。

外に出ない

家遊び

屋外で呼吸をしているだけで症状が出る事もありますので、なるべく建物の中で安静にするなどの対策をしましょう。

運動は控える


運動することで沢山呼吸をしてしまうと、症状が出やすくなります。

屋外での激しい運動は控え、おとなしく過ごすようにしましょう。

外でプールもダメですので、夏休みのお子様は要注意です。

なるべく窓をしめる

窓を閉める

光化学スモッグはマスクをしても防ぐことが出来ません。

空気が部屋の中に入ってきて症状が出てしまう事も。

窓を閉める等の対策をして、スモッグの空気を部屋に入れないように心がけましょう。

自動車の使用を避ける


自動車の排気ガスは光化学スモッグの原因となる光化学オキシダントを作り出す原因に。

さらなる光化学スモッグの原因を作り出さない為にも、車でのお出かけを控えるように対策を。

まとめ


光化学スモッグの原因や症状、発令された時の対策やPM2.5との違いについてまとめてみました。

PM2.5は細かい粒子なのにたいして、スモッグはPM2.5も含めた「空気」のような存在ですので、マスクでも防げず、簡単に吸ってしまうような物質なのですね、ちょっと驚きました。

また、人体への影響があるのと違い、洗濯物への被害が少ない事も少し意外に感じました。

光化学スモッグが発令された時には、屋内で静かに過ごして症状が出ないように過ごしたいですね。


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