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うどん、そうめん、ひやむぎ、そしてきしめん・・・夏の季節によく食べる、あるいは冷やして食べてもおいしい日本の麺類ですね。

太さ以外よく似ている4種類の麺ですが、これらの違いは何だとおもいますか?

違いは「太さ」だけなのでしょうか? それとも材料の配合?カロリーや味?

意外と知られていないのですが、実はこれらには違いがあったのです。

今日はうどん、そうめん、ひやむぎ、きしめんこれら4種類の麺の違いについてまとめてみました。

また、味の違いやカロリーなども比較してみたいと思います。

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うどん


うどんの起源


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うどんの起源は平安時代にさかのぼります。

その起源にはいろいろな説がありますが、遣唐使が伝えた「混飩」という団子菓子が起源だったともいわれていますし、空海が讃岐の国に讃岐うどんを伝えたのがはじまりともいわれています。

いずれにしても歴史のある食べ物なんですね。

太さ


現在、うどんの太さはJAS規格(日本農業規格)によってちゃんと決まっていて、「太さ1.7ミリ以上」のものがうどんとされています。

とはいえ、実際は稲庭うどんのように「これはひやむぎ?」と思うような細うどんもあれば、讃岐うどんのようなしっかりとしたコシのあるもの、そして伊勢うどんのように柔らかい食感のものもあり、「太さ」による違いを打ち出しているものの、地域によって様々なうどんがあるのですよ。
 

製法


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うどんは、小麦粉に水、塩を混ぜて練ったものを包丁で麺状に切ったもので、作り方がわかれば普通にお家でも作ることが出来ます。

後にご紹介するそうめんの作り方と比較すると、とても簡単そうに感じます。

食べ方


現在は「うどんは冷やしても暖かくしても食べられる」というとらえ方をしていますが、いつごろからか「寒い時期に温かくして食べる」麺となってゆきました。

それは、うどんが太くて伸びにくい麺だったから、温かいつゆで煮込んでもおいしく食べられるからなのだとか。

それでも稲庭うどんのように細いうどんは伝統的に冷やして食べられていたりと、基本的に食べ方にこだわりはないように感じます。

味わい


そうめんやひやむぎといった細い麺と比べたら、うどんはコシがあって食べ応えがある麺というイメージがあります。

また、麺が太めですのでだしつゆが良く絡み、つゆの味も楽しめる麺でもありますね。

カロリー


うどんのカロリーは、ゆでた麺100gに対して104キロカロリー。

こうしてみてみると「たいしたことないじゃん」と感じますが、実はゆでたうどん100gは、それほど大量というわけではありません。

うどん1束(80g~100g)乾麺の状態でのカロリーとなると348キロカロリーと意外と多め

お家で1人分食べるのを考えると、これくらい平気で食べられそうですね。

きしめん


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きしめんは「うどんを平打ちにしたもの」という認識なのですが、その起源はうどんとはずいぶん異なっています。

きしめんの起源


きしめんは江戸時代ころから作られていたといわれていますが、その起源はハッキリとわかっていません。

一説には、愛知県三河にある「“芋川”の名物」と言われていますので、名古屋の名物・・・郷土食として始まったといわれています。

「きしめん」という名前の由来もはっきりとしたことはわからず、雉の肉を麺に練りこみ、藩主への献上品として差し出されたものから「雉麺」と名前がついたとか、紀州(紀伊、現在の和歌山県)でできた紀州麺がきしめんになったとも、様々な言い伝えがあります。

いずれにしても、地方の特産麺が発祥で全国に広まった麺の一つなのですね。

太さ


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JIS規格によると、きしめんの太さは「幅4.5mm以上かつ厚さ2.0mm未満の帯状」ということになっています。

太さではなく「厚さ」と「幅」が決まっているのですね。

こうして数字で麺の幅を見ると「麺の幅が結構あるなぁー」と感じますが、世の中には幅広の麺はまだまだあるようです。

群馬県の郷土料理には「ひもかわうどん」といううどんがあり、これは、きしめん以上に薄く平べったい麺で、その麺の幅は広いもので10㎝にもなり“平打ち麺(うどん?)”と呼ばれているとか。

なかなか個性的な麺が多いようですね。

製法


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「きしめんはうどんを平打ちにしたもの」と、先ほどご紹介しましたが、実際はうどんとずいぶん違いがあります。

まずひとつめの違いは、塩の量。

きしめんを作るとき、小麦粉と水、そして塩を入れるのですが、その塩の割合はうどんの1.5倍と、うどんよりもたくさん塩を入れています。

この塩の効果で、きしめんはうどんよりも食感が固めになります。

そしてもうひとつの違いは、ゆで時間。

きしめんはうどんよりも薄いので、うどんよりもゆで時間が短くて済むのです。

中には、「うどんときしめんだったら、ゆで時間が短いからきしめんのほうが好きだわ~」という方もいるかもしれませんね。

食べ方


食べ方はうどん同様に温かくして食べることが多い麺です。

地域によっては、味噌で煮込んだり、普通のうどんのように醤油味のつゆで食べたりと食べ方も様々。

私のイメージの「きしめん」は、しょうゆ味のだしつゆで、半熟卵やてんぷら、そして鰹節とネギが大量にかかっている印象があります。

味わい


味わいはうどんとそれほど変わりませんが、きしめんは麺を作る際、平べったい麺を形成しやすくするために塩が多くはいっています。

そのため、麺はうどんよりも固めでになります。

また麺を作る際に塩が多く入っていますが、味に影響が出るほどの量ではないので、麺そのものの味はうどんとさほど変わりません。

一般的には、この二つの味の差は「ほとんどない」と言われていますが、きしめんのほうは麺の表面積が広いので、だしつゆがよく絡み、うどんとは違う味わいになりますし、うどんはうどんで、きしめんにはない太麺ですのでうどん独特の食感を楽しむことが出来ますね。

麺そのものの味の差よりも、麺の形によって食感や味の感じ方が変わるのですね。

カロリー


きしめんのカロリーは、うどんと変わりません。

ただ、一般的にきしめんの1人分は、他の麺よりも多めですので、1人分のカロリーはうどんよりも高くなりがち

ダイエットを考えている方は、きしめんを食べるときには量に注意ですね。

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そうめん


そうめんの起源


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そうめんといえば、夏の暑い日に食べる、まさに「夏の風物詩」のような食べ物ですね。

実はこのそうめん、奈良時代にその原型と言われているものがあります。

今から約1200年以上前、奈良県の三輪山で、疫病に苦しむ人々を救うための祈祷が行われました。

その時のお告げにより小麦が栽培され、その小麦を糸状に練った麺が作られ、それがそうめんの起源、という言い伝えもあります。

その後、そうめんは神様や主に献上されたり、年中行事のごちそうだったりと、特別なときにいただくおもてなし料理の一つとなってゆきました。

それが時代を経て、鎌倉時代には中国から新しい麺の製法が伝わり、今の形になり寺院でふるまわれる料理となり、さらに戦国時代の終わり、豊臣秀吉が播州(播磨の国、兵庫県)でそうめんのもてなしを受けたことがきっかけで庶民に広がり、江戸時代中期にはそうめん作りがとても盛んになっていきました。

太さ


JIS規格によると、そうめんの太さは「1.3mm未満」とされ、かなり細いですよね。

現在は機械で作られているのでこの細さでも簡単に作れるようになりましたが、機械で作られる以前、手作業で作られていたころはもう少し太かったようで、現在も手延べそうめんの場合は「太さは1.7mm以下」と定められています。

製法


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そうめんの製法は、他の麺よりもかなり特徴的です。

大きな特徴の一つは、材料に小麦粉と水、塩の他に油が入る点。

これらの材料を良く練って生地にしたのち、その生地の表面に油をつけて、伸ばして細くしてゆきます

生地を引っ張って伸ばす、という麺の作り方は他の麺にはない特徴的な作り方ですよね。

ただし今は、この製法で作っているそうめんは少なく、ほとんど製麺機で作られています。

昔ながらの製法で作られているそうめんの事を「手延べそうめん」といい、そうめんよりも高級の場合が多いですね。

食べ方


冷やして、だし醤油につけて食べるのが一番一般的ですね。

けれど、地域によっては夏に冷やして食べるほか、秋や冬に熱いだしつゆにそうめんを入れて食べる「にゅうめん」(入麺、煮麺)もあり、様々な食べ方がされています。

料理の検索サイト等で検索をしてみると、定番の冷やして食べる食べ方やにゅう麺の他にも、炒めたり、サラダのようにしてみたりと、バリエーションも豊富、どれもおいしそうですよ。

味わい


麺の細さから、冷たくして食べるとのど越しが良く、柔らかくてとても食べやすい麺ですね。

現在でも、夏の食欲のないお昼ご飯にそうめんを食べる家庭は多いのではないでしょうか?

また、そうめんは、他の麺と比べて甘味が多いのも味わいの特徴の一つです。

これはどういうことかというと、麺はゆでるとき、ある程度麺の表面から糖質がお湯に溶けて抜けてしまうのですが、そうめんは麺が細いので、抜けてしまう糖質の量も少なく、甘味が残りやすいのです。

細さは勿論、程よい糖質の甘味も、食べやすい理由の一つかもしれませんね

カロリー


そうめんのカロリーは、ゆでた麺100gで124kcal、乾麺100gですと356kcalと、うどんよりもやや高めです。

カロリーが高い理由は、麺を作る工程で油が入るからで、その分カロリーが高くなってしまうのです。

さらにそうめんは、のど越しの良さや食べやすさや、複数で大きなざるに入ったそうめんを食べる・・・という食べ方が多いせいか、ついつい多く食べてしまいがち。

ダイエットを考えるのであれば、一人分ずつお皿に盛って食べたり、あるいは多めのお湯で麺をゆで、ゆでた後は麺を良く洗って、油を落として食べると、カロリーダウンにつながりますよ。

ひやむぎ


ひやむぎの起源


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ひやむぎというと、「少し太めのそうめん」「そうめんの仲間」というイメージが強いのですが、その起源はそうめんとはちょっと違います。

ひやむぎの起源は室町時代で、元々はうどんを細く切ったものだったそうです。

手で引っ張って細くするそうめんに対して、ひやむぎはうどんと同じ作り方、「少し太めのそうめん」というよりも「すごく細いうどん」というとらえ方をしたほうが正しいかもしれませんね。

ひやむぎは、もともとは「切り麦」と呼ばれていて、暖かくして食べるものを「熱麦」冷やして食べるものを「冷麦」といいました。

今日の「ひやむぎ」という呼び方は、この「冷たくして食べるときの呼び方」がもとになっているのです。

太さ


JIS規格によると、ひやむぎの太さは「1.3mm以上1.7mm未満」とされていて、そうめんよりもやや太いものが「ひやむぎ」という事になります。(手延べの場合は1.7mm以下)。

現在はそうめんもひやむぎもほぼ同じ製法となっているので、そうめんとひやむぎの違いは、この「太さ」のみとなってしまっているようです。

製法


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うどんを細く切った物がひやむぎの始まりでした。

それは今でも変わらず、小麦粉を塩と水で練って生地にしたのち、うどんと同じように包丁を使って細く切って作られます。

そうめんは細くなるまで引っ張って作るのに対して、冷や麦は包丁で切って作るので、麺の断面が、そうめんは丸くなるのに対して冷や麦は角ばった形になるという違いが出てきますが、最近はひやむぎもそうめんも手延べで作られることは少なく、工場で同じような工程で作られているため、麺の断面の違いはほとんど現れません。

食べ方


もともとひやむぎは、「うどんを細くしたもの」という括りだったため、温かくして食べることもありました。

それがやがて、温かくして食べる麺が「うどん」、冷やして食べる麺が「ひやむぎ」というようになってゆき、温かいひやむぎは食べられなくなってゆきました。

こんな経緯から「うどんはのびにくいので冬に温かくして食べる、ひやむぎは冷たくして食べると細くてのど越しが良いので夏に食べる」というように食べ分けがされるようになり、やがて、ひやむぎはのど越しを良くするためにより細く改良されていったようです。

味わい


現在はうどんやそうめんと製法はほぼ同じということで、味わいこそうどんやそうめんと変わりませんが、太さが違うため、麺のコシやだしつゆの絡み方や風味の違いで、好き嫌いが分かれてくるようですね。

そうめんが好きな人は、「柔らかくておいしい」「つるんと食べられる食感が好き」「ゆで時間が短いのですぐに食べられる」などの意見があり、またひやむぎが好きな人は、「麺のコシがあって、食べている感じがして良い」「もちっとした食感がおいしい」「子供のころからひやむぎを食べていた」など、意見や好みも様々です。

カロリー


ひやむぎのカロリーは、そうめんとほぼ同じで、ゆでた麺100gで124Kcal、乾麺100gで342Kcal、うどんを細くしたものがひやむぎ、と言われている割には、うどんよりも若干カロリーが高くなっています。

これは、ひやむぎとそうめんの製法は現代ほとんど同じだからかもしれませんね。

いずれにしても、のど越しが良く、つい多く食べてしまいがちですので、ダイエットを気にする方は「食べすぎ注意」です。

まとめ


うとん、きしめん、そうめん、ひやむぎ、それぞれの違いや味わいの違い、カロリーの差についてまとめてみました。

以前は製法の違いや微妙な材料の違いもあったようですが、現在は(手延べを除けば)「太さの違い」だけが違いとなっているようですね。

けれど、太さが違えば味わいも食感も変わりますが、太さによって糖質、甘味にも違いが出てくるのは意外でした。

みなさんはこれらの違いをどのように感じましたか?

もうすぐ夏の季節、うどんやひやむぎといった冷たい麺がおいしい季節になりますが、お食べになるときに、ちょっとでも思い出していただくと、これらの麺も今までと違うように感じるかもしれませんね。

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