生活・豆知識

タンポンの使い方から捨て方!痛みや取り忘れの危険性についても

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女性の人生のうちの半分以上を毎月付き合っていかなければならない生理。

夏場はムレるし多い日は頻繁に取り換えたり漏れてしまったり、若いころや体調不良の時には生理不順になってしまったりとトラブルが絶えません。

いっそのことなくなってしまえばいいのにと思うけれど、来なければ来ないで心配になる厄介な存在・・・。

生理の期間を快適に過ごすためやプールに入る予定なのに生理になってしまったとき「タンポンってどうなの?」と気になったり、やってみて失敗したことなどはありませんか?

そこでタンポンについて気になっている方のためにタンポンの正しい使い方や捨て方、タンポン取り忘れの危険性を調べてみました。

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タンポンを購入する前に

タンポンを正しく使用するために不安を軽減させることが重要ですが、不安になる要因として「自分の膣の入り口を見たことがなく入れる場所があいまい」なことと「タンポンがどんなものなのか知らないので入れるのが不安」なこと、この二つが不安に思う多くの原因ではないでしょうか。

タンポンの使い方や捨て方を知る前に、まずはこの二つの不安を取り除きましょう。

ちなみに最近では「月経カップ」という生理用品が注目を集めているので、気になる方はこちらの記事も参考にしてみてください。

膣の入り口を確認

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実は自分の膣の入り口を見たことも触ったこともないという女性がほとんどではないでしょうか。

まずは確認する必要があるのですが、確認する場所は誰にも見られない空間がつくれるお風呂場かトイレが一番おすすめです。

お風呂場やトイレで自分の膣の入り口を触って確認してみてください。

もし可能でしたら手鏡で見ながら確認する方が分かりやすく確実ですが、見て確認する勇気が出なかったり一人でいてもなんだか恥ずかしいという方は湯船に入って手で確認する方法だと恥ずかしさが軽減します。

私も若いころ、タンポンを使用してみようと思うまでは未知の領域だったためとても怖くて、おそるおそる確認しながら何十分もかかって練習したのを覚えています。

タンポンの構造

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タンポンは吸収体と膣から取り出すための紐でできているのですが、吸収体はナプキンのように綿でできていて、多くの経血を吸収できるようにたくさんの綿を圧縮して固めて棒のような形にしてあります。

アプリケータータイプのものであれば、吸収体の外側がプラスチックで覆われていて、挿入を補助してくれるスティックを押すと自然とアプリケーターからタンポンが出て挿入されるような構造です。

タンポンを膣から出すときの紐が細いので、ひっぱったら切れてしまったりタンポンの吸収体から抜けてしまうのではないかと不安になる方も多いようです。

紐の構造は1本がそのまま綿に固定されているのではなく綿の繊維ひとつひとつに深く巻きつけて作られているそうなので簡単に切れたり抜けたりすることは滅多にないので安心してください。

タンポンの選び方

タンポンには以下の2つのタイプがあります。

【タンポンの種類】

《フィンガータイプ》

直接指で挿入するタイプです。

《アプリケータータイプ》

プラスチックアプリケーターが正しい位置への挿入を補助してくれるタイプです。

フィンガータイプは上級者向けで使い方が難しいので、初めて使用する方にはアプリケータータイプの使用をおすすめします。

ナプキンに普通の日用や多い日用があるようにタンポンにも種類があるのですが、初めは普通の日用やレギュラーと表示されているものから使用した方が挑戦しやすいと思います。

タンポンの挿入が不安な方には初心者向けのスリムタイプも販売されているのでこちらで挑戦するのもおすすめです。

タンポンのメリットデメリット

タンポンはナプキンとはどう違うのか、メリットやデメリットについて見ていきましょう。

メリット

・ムレやかぶれがない

・生理中の嫌なにおいが抑えられる

・スポーツや長時間の移動でも不快感が少ないため動きやすい

・睡眠時の寝返りなどでも漏れずに、下着やルームウェアを汚さない

・温泉や銭湯での入浴や水泳ができる

・ドッと流れ出る不快感がない

・ナプキンに比べ長時間使用できるため仕事に集中できる

デメリット

・ナプキンに比べ挿入や取出しに慣れが必要

・経血が少ないと挿入や取出しがしづらくなる

・経血を含んだタンポンにより膣内の雑菌が繁殖しやすくなる

正しい使い方とコツ

では実際にタンポンの使い方や捨て方・使用時の痛みについてみていきますが、今回は初心者の方向けにアプリケータータイプで説明します。

使い方

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タンポンは以下の手順に従って、正しくお使いください。

【タンポンの使い方】

1.手を清潔に洗い紐を引っ張って紐が切れないこと・アプリケーターの先がつぶれたり割れたりしていないかを確認。

2.コンパクトタンポンの場合、筒の先端をつまみカチンと音がするまで引っ張りアプリケーターをセット。

3.ショーツやボトムスをひざ下までおろし便座に座った状態か中腰の状態で脚を軽く開いて力を抜く。

4.アプリケーターの持ち手を親指と中指でしっかり持ち、引き出した部分の一番端を人差し指で軽く押さえる。

5.反対の手で膣口の周りを開きタンポンの丸い先端を膣口に当て、息を吐きながらゆっくり挿入。

この時スムーズに入らない感じがある場合は、タンポンの先端の角度を斜め後ろ方向に調節する。

6.持ち手部分のところまで挿入したら位置を固定したまま人差し指の腹で筒を持ち手部分に重なるまで押し込む。

7.体の中に吸収体が入ったら紐を引っ張らないように白い筒を抜き取る。

挿入完了後、違和感がある場合は挿入位置が正しくないということなので紐をゆっくり引っ張って取り出し、再度新しいタンポンで挿入し直してください。

ナプキンと併用!?

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タンポンの使い方で「ナプキンと併用するのか」という疑問も多く寄せられているようですが、ほとんどの方の場合ナプキンも併用しているようです。

ナプキンを併用することで紐から伝い漏れた場合も安心して過ごせます。

もしナプキンを使用したくないけど心配だと思う方は、おりものシートや少ない日用の小さくて薄いものを併用するのも良いかもしれません。

痛みの出ないコツ

みなさんが一番心配しているであろうタンポン使用時の「痛み」についてですが、タンポンの使用時に痛みが出る原因は「正しい位置に挿入されていない」「乾燥によってこすれる」「膣の大きさとタンポンの大きさが合っていない」この3つの場合がほとんどで、以下のコツを踏まえて使用すると改善されるようです。

【痛みの出ないコツ】

1.初めて使用する場合は経血の量が多いほうが滑りが良く挿入しやすいので2日目がおすすめです。

2.どうしても初めての時は時間がかかってしまうものなので時間に余裕があるときに自宅で練習しましょう。

3.便座に座った状態よりも中腰で大きく股を開いた方がやりやすくなります。

4.体に力が入っていると挿入しにくいため力を抜いてリラックスすることが重要で、息を吐きながら行うと力が抜けやすく挿入しやすくなります。

5.もし痛みや違和感がある場合は正しい位置に挿入されていないので、必ず新しいものでやり直してください。

6.1回で必ず成功させようとあせらず、何度か挑戦することを予定しておきましょう。

7.抜くときは、吸収体に経血が吸収されていない状態だと滑りが悪く痛みが出やすいので時間をおいてから抜くようにしましょう。

膣の大きさは人それぞれなので、上記のことに気を付けても挿入時や抜くときに痛みが出る場合は膣の大きさとタンポンの大きさがあってない可能性があります。

その場合は、スリムタイプなどの細いものを使用してみてください。

もしそれでも改善しない場合続けて使用すると摩擦により膣が傷つき炎症を起こしてしまう恐れがあるので、使用を中止してください。

挿入部分以外の痛み

挿入部分以外のところに痛みがある場合は、ヘルペス・膀胱炎・トキシックショック症候群等の生理中になりやすい病気が疑われますので早めに病院で相談してください。

タンポンの捨て方

タンポンの捨て方も初めて使用する方には迷うポイントのひとつです。

販売メーカーのサイトなどに載っている捨て方は、使用済みタンポンをトイレットぺーパーにくるんでサニタリーボックスへ捨てると載っていますが、トイレットペーパーだけでは経血をたくさん含んだタンポンにくるんでもすぐにしみてしまい意味がないようです。

多くの方はナプキンと併用しているため使用済みのナプキンに使用済みのタンポンをくるんでサニタリーボックスに捨てているようで、中には新聞紙や小さいビニール袋を常備したり、ダイレクトメールの封筒を再利用するなど捨て方の工夫をしている方もいます。

ナプキンと併用していない場合は、外出時の捨て方も考えて準備する必要があります。

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タンポン取り忘れの危険性

利便性が良く使い方をマスターしてしまえば不快な生理中のブルーデイも快適に過ごせるタンポンですが、その利便性ゆえについタンポンを取り忘れてしまったり使い方の注意点を無視してしまうことが多いようです。

調べてみるとかなりたくさんの人がタンポンを挿入したかどうか忘れてしまったり取り忘れてしまったりを経験しています。

そして正しく使用しなかったり、タンポンの取り忘れによって命にかかわる危険性のある「トキシックショック症候群」という病気になってしまう可能性があるのです。

ここではトキシックショック症候群とはなにか、トキシックショック症候群になる危険性を避けるためにはどうしたらよいのかについて説明します。

トキシックショック症候群とは?

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人間の体内には必ずいる黄色ブドウ球菌が大量繁殖し、その大量繁殖した黄色ブドウ球菌が発生する毒素が原因で急な高熱・発疹・倦怠感・嘔吐・下痢・粘膜充血などを発症する事をトキシックショック症候群と言います。

トキシックショック症候群は、放置すると血圧が低下しショック状態になって命にかかわる可能性もある恐ろしい疾患で、海外では死亡症例や後遺症が残ってしまった症例・足を切断しなくてはいけなくなった症例も出ています。

なぜタンポンでトキシックショック症候群?

多くの原因はタンポンの取り忘れによって起こりますが、なぜ取り忘れで大量繁殖してししまうのでしょうか。

使用時に手指が清潔な状態でなかったりすることも原因の一つですが、経血を含んだタンポンの吸収体が黄色ブドウ球菌が繁殖するのに最適な環境になってしまうようです。

特に多い日用のものですと長時間使用するため8時間を超えて使用してしまったり、取り忘れてしまう危険性が高くなります。

さらには多い日用のタンポンは大きめになりますので、量の少ない日から使用することにより膣が擦れて炎症が起こることも影響してトキシックショック症候群の危険性が高まるようです。

ちなみに、最近話題の第3の生理用品「月経カップ」では、トキシックショック症候群などの危険性もなく快適に過ごせると認知度も高まってきていますね。

トキシックショック症候群の危険性を避けるために

トキシックショック症候群発症の危険性を避けるために、タンポンを使用するときは次の事に気を付けましょう。

【タンポン使用時の注意点】

1.タンポン使用時は手指を清潔にする。

2.挿入部分は触らない。

3.8時間以上の使用はしない。

4.できる限り多い日用の使用は避ける。

5.なるべく連続で使用せずナプキンと交互に使用する。

6.おりものに異常(異臭など)がみられる場合は使用を避け病院で相談する。

7.タンポンを挿入したか忘れてしまった場合は、早めに病院で相談する。

取り忘れてしまったり、万が一紐が抜けてしまった場合は病院で取ってもらえます。

また上記の他にも何か体調に変化がある場合は使用を中止し、早めに病院で相談しましょう。

まとめ

タンポンの使い方や捨て方・痛みや取り忘れの危険性について説明しましたが、生理期間中の女性の体はとてもデリケートな状態にあるため色々なトラブルを引き起こしやすく、命に係わるトキシックショック症候群の危険性もあります。

タンポンを使うのであれば、それらの危険性をよく理解しておかなければいけませんが、不安な方はトキシックショック症候群の危険性がないと言われている「月経カップ」を検討してみるのも良いかも知れませんね。

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