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ノロウイルスとロタウイルス。

どちらも嘔吐や下痢の症状を伴うウイルスになりますが、この2つのウイルスの違いをご存知でしょうか?

「名前も似てるし同じような症状なんじゃないの〜?」って思った方。

実はいくつか違うところがあるんですよ!

小さなお子様がいるママであれば、「そういえばノロイウルスは予防接種ないけど、ロタウイルスは予防接種打ったなぁ。」と感じたことがあるかもしれません。

今回はこの2つのウイルスの症状や感染力、潜伏期間の違いを探っていきたいと思います。

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ノロウイルスとロタウイルスの違い


ノロウイルスとロタウイルス、2つのウイルスの分かりやすい違いとして、次の点があげられます。

【ノロウイルス】
激しい吐き気や嘔吐が特徴で感染対象は子供から大人まで

【ロタウイルス】
激しい下痢が特徴で感染対象は主に5歳までの乳幼児

確かに、ノロイウルスで会社を休む人はよく聞きますが、ロタウイルスで会社を休む人はあまり聞きませんよね。

他には何が違うのか、細かくチェックしていきましょう。

症状の違い


ノロウイルスの症状


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・吐き気、嘔吐

・腹痛

・頭痛

・下痢

・発熱(37〜38度の微熱)

ノロウイルスは感染初期に微熱がでることがありますが、1日程度で下がることがほとんどです。

潜伏期間後、お腹の不快感、吐き気をもよおし、嘔吐や下痢の症状があらわれます。

これらの症状が1日〜2日続いた後回復に向かいますが、嘔吐や下痢の症状がひどい場合、脱水症状になるおそれがあるため注意が必要です。

ロタウイルスの症状



・激しい下痢(白っぽい水のような便)

・腹痛

・嘔吐

・発熱(38度以上の高熱)

ロタウイルスは潜伏期間を経た後、下痢や嘔吐が3日〜8日程度続きます。

大人よりも体力のない子供がかかりやすいのに、ノロウイルスよりも回復までの時間が長くかかるんですね。

症状が続く時間がノロウイルスよりも長いことから、ノロウイルス以上に脱水症状にならないよう注意が必要です。

どちらも嘔吐、下痢、発熱といった同じ症状が確認されますが、先に述べたようにノロウイルスは激しい嘔吐、ロタウイルスは激しい下痢と症状の度合いが異なり、また発熱時の熱の高さや回復までの時間も少し違ってきます。

万一、どちらかのウイルスに感染してしまった場合、これらの違いで見分けることができますので覚えておくと役立ちそうですね。

潜伏期間の違い


【ノロウイルス】
およそ1日から2日

【ロタウイルス】
およそ2日から4日

ロタウイルスのほうがノロウイルスよりも潜伏期間が長いのが特徴です。

発症後は空気感染などで周りにあーっという間に広がってしまいますが、潜伏期間中でも可能性が低いと言えどうつることもあるため油断は禁物!

予防のための手洗いうがい等は必須ですね。

感染力の違い


どちらもひどい症状がでるノロウイルスとロタウイルスですが、感染力にも違いはあるのでしょうか?

ノロウイルスの感染力


感染力は非常に強く、感染者に接触したり感染者の便や嘔吐物などの汚物処理の方法を間違ってしまえば、あっという間に感染するおそれがあります。

この感染力、非常に恐ろしいものになります。

なぜかというと、症状が回復した後も約1ヶ月近くは便などにノロウイルスが確認できることがあるからなんです。

ノロウイルスは空気感染するため、自分は治ったと思っても周りへの二次感染が考えられます。

家族や会社など身近にノロウイルスの感染者がいる場合は、回復後もしばらくはしっかり予防することが必要になりますね。

ロタウイルスの感染力


ノロウイルスと違い、大人への感染力はあまり強くないですが、子供間での感染力はノロウイルス同様、強いものになります。

また、増殖力に関してはノロウイルスよりも強く、感染者の便1gから確認できるロタウイルスの量はノロウイルスの100倍と言われています。

これだけウイルス量が増えてしまうのであれば、注意して汚物処理を行わないとあっという間に感染してしまいそうです。

ノロウイルス同様、二次感染もしますし、感染経路もノロウイルスと同じ経口感染(口からウイルスが入る)になります。

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検査方法の違い




ノロウイルスやロタウイルスに検査方法はあるのでしょうか?

実はあるんです。

私もノロウイルスにかかったことがありますが、検査まではしたことがなく、検査方法があることを知りませんでした。

そしてこの検査ですが、ノロウイルスの場合もロタウイルスの場合も検査方法には大きな違いはありません。

【検査方法】

1.内科や小児科に事前に検査をしたいと申し出ておく。

2.病院にて便を採取し調べる。(対象者がお子様の場合、便のついた紙オムツを持っていく。)

3.陽性か陰性か検査結果がでる。

ノロウイルス、ロタウイルスどちらの場合でも15分〜20分程度で検査結果が分かるようになっています。

検査方法は同じような方法になりますが、検査対象者などに少し違いがでてきます。

ノロウイルスの検査


ノロウイルスの検査ですが、病院に行ったら誰でも検査を受けられるわけではありません。

通常は問診のみで診断されることが多く、検査を勧められることはないでしょう。

理由としてはノロウイルスにかかっていたとしても潜伏期間中であったり、そのほかの原因で陽性反応がでない場合があり、検査結果に100%の精度がないからです。

またノロウイルスに対する特効薬がないことも理由の1つだと言われています。

確かに熱が出ていても微熱であったり、嘔吐や下痢の症状も2日程度で治まるなら「わざわざ検査までしなくても…」って思いますよね。

さらに多くの人の場合、ノロウイルスの検査は保険適用外となり自己負担で検査を行わなければなりません。

検査を受けた方がいい人や保険適用で検査を受けられる人はどのような人たちなのでしょうか。

【ノロウイルスの検査の対象者】

・3歳未満の感染の疑いがある方

・65歳以上の感染の疑いがある方

・悪性腫瘍の診断が確定しており、感染の疑いがある方

・臓器移植後であり、感染の疑いがある方

・抗がん剤、免疫抑制剤などの特定の薬物を投与されており、感染の疑いがある方

このように体力があまりない乳幼児や高齢者、すでにがんなどの病気にかかっている場合の患者は、症状が悪化するおそれがあることから検査を受けることができ、受けた場合も保険適用での検査となります。

ロタウイルスの検査


ロタウイルスの検査はノロウイルスの検査と違い、誰でも保険適用で検査を受けることができます。

ノロウイルスと違い回復までの時間も少し長いため、脱水症状を起こしやすく悪化してしまうおそれがあることや、感染者の多くは乳幼児であることから早い段階で検査を行う方がよいでしょう。

検査方法に関してはノロウイルスと同じような検査キットを使用しますが、ロタウイルスの検査結果はノロウイルスと違い精度が高く、陽性反応が出た場合は約90%の確立で感染していると断定できる結果になります。

このように精度も高いことから、あれっ?と思うような症状が出た場合、検査を行うことが周りへの二次感染に予防につながりそうですね。

ただし、こちらも潜伏期間中である場合は陽性反応が出ないおそれがあるので覚えておきましょう。

予防接種の違い



ノロウイルスの予防接種


現在ワクチンはまだ開発されておらず、予防接種での予防はできない状態です。

またウイルスの種類も1種類ではなく、いわゆる新型ノロウイルスなどもでてきており、予防接種があったとしても防げなくなる可能性がありますね。

ただし開発研究は進められているとのことですから、近い将来予防接種で防げる日がくるかもしれません。

ロタウイルスの予防接種


こちらはワクチンがあり、任意ではありますが多くの赤ちゃんが予防接種を打っているかと思います。

予防接種で絶対に感染しなくなるわけではありませんが、入院を必要とするような重症になる確率を減らすことができます。

任意と言えど極力打っておく方がよさそうですね。

まとめ


名前の似ている2つのウイルスの違いについてチェックしてきました。

症状や検査方法も似ている点が多かったですが、少しずつ違う点があるんですね。

またどちらのウイルスも感染力が非常に強く、特効薬がないというのが辛い共通点。

病院に行くことで他の病気をもらってしまっても困りますし、体力のある大人であれば安静にし様子をみるといいでしょう。

ただし乳幼児の場合、下痢や嘔吐が続けば脱水症状になり重症になってしまうおそれがあるので、できるだけ早く小児科を受診し正しい治療を受けましょう。


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