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2016年8月8日に天皇陛下が生前退位に関するお気持ちを表明されました。

ご高齢の天皇陛下のお体を思うと仕方の無い事と感じたのですが、生前退位の実現はそう簡単な事ではないようです。

そして天皇陛下のビデオメッセージから時間が経つにつれ生前退位への関心も薄れてきたと感じるようになってきた今、突如として「平成は30年で終了し、翌年元日から新元号になる」事が発表されました。

生前退位が現実味を帯びた今、元号はいつ変わるのか、新元号の決め方、新元号に変わる事での問題点や影響についても気になります。

そこで今回はいつ新元号に変わるのか、新元号の決め方と問題点や影響についてまとめてみました。



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生前退位とは何か


生前退位とはどういう事かについてまず見ていきましょう。

生前退位というのは文字通り、天皇陛下がまだご健在のうちに皇位を継承して天皇の位から下りる事を言います。

このように説明するだけなら難しい事ではなく、話題にする事ではないように思うかもしれません。

しかし、この生前退位には様々な問題点があるのです。

皇室の法律である「皇室典範」には生前退位についての項目が示されていません。

つまり法律的にイレギュラーな事なのです。

つまり今の状態だと生前退位は不可能で、実現するためには皇室典範を改正する必要があります。

しかしこの皇室典範の改正はすぐに行われるものではなく、普通の法律と同じように話し合いを経て改正されます。

今回の生前退位については「一代限り」の特別措置として、皇室典範改正は最小限にとどめ方向で進められるようです。


生前退位は以前にもあったのか


天皇の生前退位は日本において全く初めての事という訳ではありません。

最後に生前退位が行われたのは江戸時代、光格天皇がこれに当たり、現在生前退位が行われると200年近くぶりの生前退位という事になります。

憲法が制定されてから後に生前退位の前例はなく、この前例がないという点も今回生前退位を難しくしている問題点とされています。


いつ新元号に変わるのか


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では生前退位が実現した場合、いつから新元号に変わるのでしょうか?

元号というものは「元号法」という法律で「いつ変えるか」が定められています。

「いつ変えるか」ですが、これは天皇の皇位継承が行われた時に変わります。

生前退位は天皇の位を退くと同時に皇位を譲るので、生前退位と同時に新元号に変わるという事になります。

現時点では平成31年1月1日に皇太子さまの天皇即位に伴う儀式が行われる予定になっているので、平成31年1月1日から新元号に変わるという事になりますね。


新元号の決め方


新元号を「誰が決めるか」についても、元号を変えるタイミングと同様に「元号法」に定められています。

「誰が決めるか」については政令をさだめるところ、すなわち内閣が決める事になっています。

具体的に誰が決めるのかを挙げると、漢学や国文学関連の大学教授等の有識者が中国の書物などから引用して候補を出し、内閣官房長官がそれらを選定して閣議で協議します。

その後両議院の代表者で話し合い、最終決定をするのです。

かなりの人が新元号決定に関わっている事がわかりますね。

元号の決め方についてですが、これには様々な決まり事があるようです。

漢字2字が原則であるとか、書きやすさ読みやすさ、普通の生活で用いられていない熟語かなどですね。

これらの基準をもとに、中国や日本の書物から引用して新元号を考えるのです。



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生前退位により生じる問題点や影響とは?


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そして気になるのが生前退位により生じる問題点や影響です。

特に私たちの実生活に関する影響にはどのようなものがあるかは知っておきたいですよね。


生前退位の問題点


生前退位には皇室典範の改正が必要な事や、憲法制定後生前退位の前例が無い事が問題点のひとつとされていますが、その他にも次のような意見も見られます。

一般には生前譲位が可能になると、天皇が退位後も上皇や法皇などの地位から政治的な影響力を持つことになる恐れや、逆に本人の意思に反して強制的に天皇が退位させられることも可能になる恐れがあることなどが、指摘されている。また、天皇自身が退位の意向を示すことは、それ自体が憲法が禁じた天皇による政治権力の行使につながるとの指摘もある。


「高齢になって体力的に辛いから、若い人に代わって貰いたい」と感じるのは、極自然な事だと思うのですが、天皇という特別な立場になると普通の人が普通に望む事さえ難しくなるのだと感じました。

それもまた問題点と感じるのは私だけでしょうか?


生前退位による影響


天皇誕生日

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現在の天皇誕生日は12月23日です。

天皇陛下の生前退位が行われた場合、次に皇位を継承する皇太子さまの誕生日に変わると推測されます。

「では、天皇誕生日だった日は祝日じゃなくなるのか?」というと、そうとも限りません。

祝日ではなくなる事もあれば、新たな名前の祝日に変わる可能性もあります。

例としてあげられるのが昭和天皇の天皇誕生日が昭和の日となっている事です。

12月23日が祝日になるか、祝日でなくなるか、現時点ではわかりませんが、カレンダーの殆どは発売の1年以上前に出来上がっていると聞きますので、そこから逆算すると平成29年までには12月23日が祝日として残るかどうかが決定するのではないでしょうか?

天皇陛下の呼称

生前退位された場合の天皇陛下の呼び方はどのようになるのでしょうか?

これは歴史でもよく見られた「上皇」、もしくはその正式名称である「太上天皇」という呼称が使われる可能性が考えられています。

生前退位がこれまでない時代が続いていたので、上皇という呼び方がされる事はほとんどない状態が続いていました。

そのため歴史の教科書でしか見られないような呼称ですが、この呼称で今後は呼ばれる事になるでしょう。

報道などに影響が出そうな話ですね。

なお、皇后である美智子さまは「皇太后」という呼称になり、皇太子妃である雅子さまが今度は皇后になります。


新元号の予想は?


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生前退位の話題と共に話されるのが「新元号は?」という予想です。

これについては今のところ何とも言えません。

「新元号の決め方」についての項目でも述べましたが中国や日本の古い書物から引用される事が多いので、そういう書物を見る機会のない人には予想がつかないものです。

『春秋左氏伝』や『史記』などの古い書物の言葉からとられる事がありますが、さすがに発表を待つしかないようです。

ちなみに、ネット上では2062年からタイムスリップしてきたと言う「未来人」が、平成の次の元号は「安始」だと予言しているようで、ネット上でも何かと話題になっています。


世間の反応


この生前退位の報道がされた時にはSNSもこの話題でもちきりでした。

大半は天皇陛下の生前退位に好意的で、「ゆっくり休んでほしい」というコメントが多かったですね。

また、陛下のお気持ち表明のビデオメッセージが流れた時は「国民の事をよく考えてくれている」と取る向きがありました。

ただ、「少しわかりづらい」という意見もありましたね。

それでも「政治に介入していると解釈される可能性のある発言はできないんだろうな」と理解を得ていました。

しかし中には「皇室典範の改正によって憲法が改正される可能性もあるのでは?」という誤解もありました。

生前退位と憲法改正を結び付けた世論調査や報道があったというコメントもありました。

全体的に驚いてはいるものの天皇陛下には早く休んでほしいという暖かいコメントがほとんどでした。

天皇陛下がどれだけ慕われているのかがよくわかりますね。


まとめ


いかがだったでしょうか。

生前退位についてやいつ元号が変わるのかや、新元号の決め方、どのような問題点や影響があるのかについてお分かりいただけたでしょうか?

平成31年1月1日に新元号がスタートすると決まった現時点では、想定できないような問題点や影響がまだ浮上してくるかもしれませんが、今後困難な問題点や影響が発生したとして、いつまでもそれを見て見ぬ振りを続ける事が出来る筈もありませんから、今一度立ち止まり問題点について考えてみる良い機会なのかもしれません。



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