画像名

麻疹(はしか)と聞いて皆さんはどのような事を連想しますか?

「麻疹と言えば水疱瘡と同じように、小さな子供が罹る病気」そんな印象を持っている人も多いかもしれませんが、麻疹は小さな子供の専売特許ではありません。

特にここ数年では若い人達の間に麻疹が流行しているというニュースを耳にする機会が増えたように感じます。

大人が麻疹に罹った場合、重症化することが多く、また合併症を起こし命を落とす危険性もあるため、感染力の強い麻疹を予防する対策を考えなければなりません。

そこで今回は、麻疹の症状や感染力、潜伏期間・感染経路・予防対策などについてまとめてみました。



スポンサードリンク





麻疹ってどんな病気?


麻疹とはウィルスによる感染症の一種です。

水疱瘡や風疹などと同じく五類感染症に指定されている感染力の非常に強いウィルス性感染症です。

50年前は麻疹による死亡者数は数千人にも上ると言われていました。

近年死亡者数こそ激減しましたが、麻疹は幾度となく流行を繰り返し、今でも毎年数十名は命を落としている恐ろしい感染症です。


潜伏期から回復までの主な症状は?



画像名


麻疹の潜伏期間はおよそ10日です。

ウィルスに感染してから潜伏期間の10日間を経て症状を発症し、カタル期と呼ばれる前駆期→発疹期→回復期を辿り、10日程の期間を掛けて症状が回復します。


前駆期(カタル期)


10日間前後の潜伏期の後、最初の症状が現れる期間を前駆期と呼びます。

38℃くらいの高熱が2〜4日続き、高熱と共にノドの痛みや目の充血など風邪と似た症状が現れ、小さな子供には下痢など消化器の症状も見られます。

前駆期の後半には口の中にコプリック斑と呼ばれる白く小さな発疹が発生します。

このコプリック斑は、麻疹の特徴的な症状です。

強い感染力を持つ麻疹は症状が発症する前の潜伏期間の頃から感染の期可能性がありますが、特に潜伏期間直後の前駆期は感染力が強いとされています。


発疹期


カタル期が終わると高熱は一旦下がりますが、半日ほどで再び高熱が出てきます。

この期間を発疹期と呼びます。

発疹期に見られる2度目の発熱は39〜40℃とカタル期の発熱より更に高く、発熱と共に全身に赤い発疹が現れます。

咳やノドの痛み・下痢などの諸症状もこの期間が一番ひどく最も辛い時期になります。

発疹期は3〜4日続き、ノドの痛みや高熱での倦怠感のため食事をとることが難しく脱水症状を起こす危険性が高まるので、脱水にならない対策をしましょう。


回復期


発疹期が終わり回復期に入ると高熱も治まり発疹も消えていきます。

麻疹の発症から回復までの期間は1週間から10日程です。

熱が下がってからも2日程は感染力が残っているので、学校や幼稚園などに行かれるようになるのは、解熱後3日を経過してからになります。



スポンサードリンク




麻疹の感染経路と感染力


麻疹の感染力は強いと何度か書いてきましたが、具体的にはどの程度感染力が強くて、どのような経路を辿って感染していくのでしょうか?

麻疹の感染経路には接触感染・飛沫感染・空気感染などが主な経路として挙げられます。

接触感染とは、直接触れることによりウィルスに感染してしまう経路の事です。

飛沫感染とは、麻疹に感染した患者のウィルスを含んだ飛沫(咳やクシャミなど)を吸い込み、ウイルスを含んだ飛沫が粘膜に接触することによって感染する経路を言います。

空気感染とはウィルスを含んだ飛沫が空中を漂い、空中を漂っているウィルスに感染する経路を言います。

同じ部屋の中にいるだけでも麻疹に感染してしまうかもしれないということです。

寒い時期になると流行するインフルエンザの感染経路も飛沫感染や空気感染が主な経路ですが、1人のインフルエンザ患者から2〜3人が感染すると言われるのに対し、1人の麻疹患者からは10人以上の人が感染すると言われるほど麻疹の感染力は強力です。

もしアナタが麻疹の抗体を持っていないとしたら、麻疹患者の側にいるだけでほぼ100%漏れなく麻疹が感染してしまい、また漏れなく麻疹を発症してしまいます。

インフルエンザが流行する時期には毎日のようにニュースでその感染状況が報道されますが、感染力の強さを思うと麻疹が流行した場合にはどのような状況が訪れるのか、想像するだけで気が遠くなりそうです。



麻疹の予防対策は?


画像名

驚異的な感染力を持つ麻疹ウィルスですが、何か効果的な予防対策はないのでしょうか?

生まれたばかりの赤ちゃんはお母さんから免疫を受け継いでいますが、生後1年くらいになるとお母さんから受け継いだ免疫はなくなってしまいます。

そこで麻疹に対する免疫を得るために有効な対策が予防接種です。

2006年度から1歳児と小学校入学前1年間の幼児の2回接種制度が始まりました。

麻疹の予防接種では1度の予防接種で約95%の人が免疫を得る事が出来ると言われ、2度予防接種を受けることでほぼ100%の人が麻疹に対する免疫を獲得できるとされています。

そして有り難い事に1度獲得した麻疹に対する免疫は、一生持続すると言われています。

[blogcard url=”http://life-note.net/?p=565″]

定期接種の対象年齢の人は無料で予防接種を受けることができますので、定期接種の対象年齢になったら予防接種を受けて麻疹に対する免疫を獲得しましょう。

また対象年齢以外の人も「麻疹に罹った経験がない」「麻疹に罹ったのか、風疹だったのか分からない」など、麻疹に対する免疫があるかどうか不安に思う場合はかかりつけのお医者さんに相談してみましょう。

[blogcard url=”http://life-note.net/?p=519″]

対象年齢以外の場合料金は自己負担になってしまいますが、免疫を手に入れてしまえば一生ものです。

ちなみに予防接種の料金は単独の麻疹ワクチンで5000〜8000円、麻疹・風疹の混合ワクチンで8000〜10000円とお財布には優しくないお値段ですが、40℃の高熱に苦しむことや大人が発症した場合重症化や合併症の危険性がある事などを考えると、麻疹対策として予防接種をしておいたほうが良いと感じるのですが、いかがでしょう?


まとめ


麻疹について、症状・感染経路・潜伏期間や予防対策についてまとめてみましたが、いかがだったでしょうか?

小さな頃に誰もが罹るポピュラーな感染症だと思っていたのですが、その感染力の強さや症状の重さに改めて驚きました。

潜伏期間中から周囲を巻き込んでしまうほど感染力が強く、感染してしまうと必ず発症してしまうという麻疹。

唯一の予防対策は麻疹ワクチンまたは麻疹・風疹の混合ワクチンの接種です。

麻疹ウィルスから自分を守るため、麻疹に罹った経験のない人は是非予防接種を受けましょう。

もし不運にも麻疹ウィルスを貰ってしまったら、出来る対策はベッドで安静に過ごすこと!

症状が治まるまで暫くの期間はじっと我慢が一番です。



スポンサードリンク




[blogcard url=”http://life-note.net/?p=519″]
[blogcard url=”http://life-note.net/?p=565″]