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クラゲに刺された時の症状と対処法!跡が残って消えない時の消し方は?

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残暑といってもまだまだ暑い日が続く8月後半。

まだまだ海水浴を楽しみたい方も多いのではないのでしょうか。

ご自分がそうでなくても、お子様のいるご家族の方は、お子様が海にいきたがりそうですよね。

けれど、この時期気になるのがクラゲ

私自身も8月後半の海水浴場で何度かクラゲを見かけたことがあります。

ところで、海水浴場に現れるクラゲにも種類があるのをご存知ですか?

また、万一刺されてしまった場合の症状や対処法について詳しく知っていますか?

正しく対処しないと刺された跡が残ることもあります。

今回はクラゲに刺されてしまった場合の症状や対処法、跡を残りにくくする治療法や跡が残ってしまった場合についてまとめてみました。

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クラゲの発生しやすい時期

みなさんも、お盆あたりからクラゲが出やすいから、海水浴は控えるようにと耳にしたことはあるのではないでしょうか?

小さい時、海の近くの小学校に通っていた私は、この言葉を夏になる度に聞いていました。

確かに、お盆あたりからクラゲを見かけやすくなりますが、実際にはどの時期でもクラゲは生息しています。

お盆より少し前の6月〜8月に入るくらいの2ヶ月間で、クラゲは「ポリプ」と呼ばれる幼体の姿から、成体へと成長します。

また、クラゲは海水が20〜30度くらいの暖かい温度を好んで漂ってきます。

なるほど〜、海水浴を楽しむ浅瀬や海面付近の温度が、ちょうどこのくらいの温度になることから、クラゲが成体になるお盆の時期にたくさん発生しているように見えるのですね。

クラゲに刺された時の症状と対処法

一口にクラゲと言っても数多くの種類のクラゲがおり、どのクラゲに刺されたかによって症状や対処法が違ってきます。

しかし、海水浴場に現われるクラゲは、ある程度限られており、大きく分けると毒性の強いクラゲと毒性の弱いクラゲの2種類に分類できます。

この毒性の強さで症状や対処法を分けることができます。

毒性の強いクラゲ

日本の海水浴場に現れる毒性の強いクラゲは主に次の3種類です。

【日本の海水浴場に現れる毒性の強いクラゲ】

・ハブクラゲ

・アカクラゲ

・カツオノエボシ

それぞれの生息地域や刺されたときの症状や対処法に違いがありますので、続いて個々に説明したいと思います。

ハブクラゲ

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特徴

日本では主に沖縄本島や石垣島、宮古島に生息しています。

伸び縮みする触手は150センチ以上になることもあり、28本の触手を持っています。

沖縄本島や沖縄の離島にて海水浴を楽しむ場合は気をつけてください。

刺された場合の症状

・電気が走るような、鋭い耐えきれない激痛

・刺された箇所はミミズ腫れになり、炎症を伴った水泡になる

刺された場合の対処法

・刺されたらすぐに海からあがる

・刺された箇所はこすったり砂や水道水などの真水で洗わない

・刺された箇所に酢をたっぷりかける

・痛みがある場合、氷や冷水でよく冷やす

「クラゲに刺されたときは砂で洗うと良い」と言われますが、下手に刺された箇所に砂をかけたり、砂で擦ってしまうと、刺激を与えてしまい危険です。

沖縄の海に海水浴に行く場合は念のため、お酢を持っていくといいかもしれませんね。

アカクラゲ

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特徴

北海道より南の日本近海に生息しており、春〜夏にかけて増えます。

名前の通り、傘の色が赤褐色のような色をしており、傘の大きさは15センチ〜20センチ、大きいものだと20センチ以上になります。

触手は長く1メートル以上になります。

刺された場合の症状

・火傷のような非常に強い痛みを伴うミミズ腫れや水ぶくれ

・一度アカクラゲに刺されたことがある場合、再度刺されてしまうと、アナフィラキシーショックという命に関わるようなアレルギー症状になる可能性がある

刺された場合の対処法

・刺されたらすぐに海からあがる

・刺された箇所をこすらないように海水で洗い流す、触手が付いている場合は素手で触れないようにし、ピンセットなどで取り除く

・刺された箇所が腫れている場合は
氷や冷水でよく冷やす

・刺された後に呼吸困難や痙攣などのアナフィラキシーショックが疑われる症状が現れたら、すぐに病院へ

カツオノエボシ

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特徴

別名電気クラゲと呼ばれ、世界中の暖かい海に生息し、日本では太平洋沿岸に現れます。

青色の半透明のような浮袋を持つ個体で、大きさは約10センチ程度

このカツオノエボシですが、普通のクラゲとは違い、実は多くのヒドロ虫が集まり、1つの大きな個体に見えるようになっています。

触手の長さは10メートルから長いもので50メートルにもなります。

遠くから見ているとすこーし綺麗に見えますが、虫の集合体と思うとなんだか鳥肌がたってきたのは私だけでしょうか?笑

毒性の強さですが、クラゲの中でも非常に強い毒性を持っているので、海水浴やサーフィンなどのマリンスポーツ時には注意しましょう。

刺された場合の症状

・身体に電流が流れたかのような非常に強い痛み

・刺されてから10分後くらいに刺された箇所が炎症を持ったミミズ腫れになる

頭痛、吐き気、倦怠感、微熱等の症状

・一度刺されたことがある場合、再度刺されてしまうとアナフィラキシーショックという命に関わるアレルギー症状になる可能性がある

刺された場合の対処法

・刺されたらすぐに海からあがる

・触手がついている場合、素手で触れないようにし、取り除く

・刺された箇所を海水で洗い流す(真水や砂、アルコールは使用しない)

・刺された箇所を氷や冷水でよく冷やす

・刺された後に呼吸困難や痙攣などのアナフィラキシーショックが疑われる症状が現れたら、すぐに病院へ

毒性の弱いクラゲ

続いて、日本の海水浴場に現れる毒性の弱いクラゲの種類ですが、次の2種類になります。

【日本の海水浴場に現れる毒性の弱いクラゲ】

・ミズクラゲ

・アンドンクラゲ

毒性が弱いといっても、刺された場合は痛みやかゆみ、ミミズ腫れなどの症状は出るため、注意が必要です。

ミズクラゲ

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特徴

日本近海に最もよくみられるクラゲで冬から夏にかけて現れます。

大きさは10センチから大きいもので30センチの円形で表面に4つの花びらのような模様があるのが特徴です。

決して近づきたい訳ではないですが、今まで紹介してきた毒性の強いクラゲ達よりも、はるかに可愛らしい姿をしています。

ミズクラゲの毒性はクラゲの中では弱い方になり、強さとしては毒性の強いハブクラゲの4分の1程度になるそうです。

ミズクラゲの触手は短く、刺されても気がつかない場合もあります。

刺された場合の症状

・チクッとした痛みやかゆみ

・ピリピリとした痛み

・腫れや水ぶくれなど症状がみられることは少ないが、皮膚の薄いところを刺された場合や、皮膚が弱い人や子供などが刺された場合、腫れや水ぶくれの症状がみられることもある

刺された場合の対処法

・刺されたらすぐに海からあがる

・触手がついている場合、素手で触れないようにし、取り除く

・刺された箇所を海水で洗い流す(真水や砂、アルコールは使用しない)

・刺された箇所を氷や冷水でよく冷やす

アンドンクラゲ

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特徴

その名の通り、四角い行灯のような傘を持つクラゲです。

6月〜8月頃に日本近海に現れ、波に乗り北海道付近にまで現れることもあります。

アンドンクラゲもカツオノエボシと同じく、別名電気クラゲと呼ばれており、刺された場合、電気が走るような痛みがあります。

刺された場合の症状

・電気が走るようなビリビリとした激痛

・刺された箇所はミミズ腫れになる

・ほとんどの場合、刺されても大事に至ることはないが、刺された時の痛みは強い

刺された場合の対処法

・刺されたらすぐに海からあがる

・触手がついている場合、素手で触れないようにし、取り除く

・刺された箇所を酢で洗い流す

・刺された箇所を氷や冷水でよく冷やす

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跡の残らない治療法

クラゲに刺された時の症状のほとんどが、ミミズ腫れや水ぶくれなど、火傷をしたときの症状と同じです。

クラゲに刺されたことがなくても火傷をしたことがある場合、このようなミミズ腫れや水ぶくれは、なかなか消えないまま跡に残ることが多いですよね。

跡が残ることのないようにするためには、ちゃんとしたケアが 必要です。

皮膚科へ行く

火傷の時と同じように、まずは皮膚科へ行くのが無難でしょう。

そうすれば、ちゃんと塗り薬なども処方してもらえますし、しっかり薬を塗れば、放っておくよりも跡は残りにくくなります。

市販薬の使用

すぐに病院に行けない場合は、かゆみや、腫れ、炎症を抑える市販薬を使いましょう。

そのままにしておくと、刺された箇所が痒くなりかいてしまうことで、跡が残ってしまい、消えない原因になります。

かゆみを抑える抗ヒスタミンや炎症をおさえるステロイドを含む塗り薬が有効です。

ムヒアルファEX

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かゆみを抑える成分ジフェンヒドラミン塩酸塩が配合された《ムヒアルファEX》は、我慢できないかゆみにしっかり効きます。

パッケージにも書いてありますが、ダニやノミなどの虫さされの他に、クラゲに刺された時にも頼りになります。

液体ムヒS2a

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かゆみを抑える成分(ジフェンヒドラミン塩酸塩)と、炎症を抑える成分(デキサメタゾン酢酸エステル)が配合された《液体ムヒS2a》は、液体タイプなので使い勝手もGood!

跡が残って消えないときの消し方

万一クラゲに刺されてしまっても、ほとんどの場合数週間も経てば傷跡は消えていきます。

しかし、毒性の強いクラゲに刺され大きく腫れた場合など、跡が残ってしまいなかなか消えないケースもあり、残念ながらそのような場合でも、即効性のある傷の消し方はありません。

個人差もあり、時間もかかりますが自然に傷跡が薄くなるのを待つか、跡を1日も早く消したい場合は、刺されたらすぐに皮膚科に行くのが即効性のある消し方になります。

クラゲに刺されないための予防

お盆以降はクラゲに刺されやすくなるといっても、まだまだ暑い日が続ことがますし、残りの夏休みでも海に行きたいですよね。

そんなときの予防法としては、市販の予防ローションを塗ったり、ワセリンを塗ることで多少は予防することができますが、一度塗って満足するのではなく、何度か塗り直しをすることが重要です。

サーフィンなどをする人は、ウェットスーツを着るのも有効な方法ですので、しっかり予防して海水浴やマリンスポーツを楽しみましょう。

まとめ

いかがでしたか。

クラゲに刺されてしまった場合は、刺された箇所をしっかりと冷やすことが重要になるので、海水浴に行く際はクーラーボックスに保冷剤や氷などを多めに持っていくと安心ですね。

そして皮膚科に行くことが、跡が残ることのないようにする1番の近道だと言えます。

何よりも、クラゲを発見したらその場所からは離れ別の場所で泳ぐなど、刺されにくい環境で泳ぐことが大切です。

まだまだ海で遊びたい季節。

クラゲのことばかりでマリンスポーツを楽しめないのも勿体無いので、しっかり対処法を頭に入れておき、海を楽しみましょう。

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