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夏が過ぎ、朝晩が涼しい季節になりました。

秋が深まると楽しみなのが紅葉(もみじ)狩りではないでしょうか?

日本の紅葉は、世界でも1番美しいと言われ、有名な観光地では毎年多くの人が紅葉狩りを楽しんでいます。

私たちを楽しませてくれる紅葉ですが、英語では全てmaple(かえで)と呼ばれているのをご存知でしょうか?

実は、紅葉も楓(かえで)も植物学上同じ分類なんですよ。

同じ植物なのに、紅葉と楓と2つの名前があるなんて不思議ですよね。

今回は紅葉と楓の名前の違いとともに、日本の代表的な3種類の紅葉の見分け方について調べてみました。

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紅葉と楓の名前の違いとは?


秋になると、暑さが和らぎ風が心地いいので、紅葉狩りの予定を立てて出かけたくなりますよね。

綺麗な紅葉は私たちの心を癒してくれますが、AさんとBさんは何やら揉めているようです。

A『紅葉がきれいに色づいているわね』

B『あれは紅葉ではなくて楓じゃないの?』

A『紅葉と楓の違いって何?』

このように紅葉を眺めながら紅葉と楓の違いについて1度は疑問を持ったことはないでしょうか?

紅葉と楓は同じもの


結論からいいますと、植物分類上では、紅葉(もみじ)と楓(かえで)は同じもので、双方ともに「カエデ科のカエデ属」に分類されています。

つまり、紅葉と呼ばれるものは全て楓なのです。

紅葉の語源の由来は紅花から染料を取り出すという動詞「揉みづ(もみづ)」から来ています。

紅花から染料を出す時に、優しく揉むと赤や黄色に色が変わる様が楓が紅葉する様子と似ていることから、「もみづ→もみぢ→もみじ」と名前が変化していきました。

つまり、楓がきれいに色づいたものを紅葉という名前で呼ぶようになったのです。

このように、同じ植物を葉の色づきで名前を変えるところはまさに日本らしい表現方法ではないでしょうか?

一方、楓は葉の形がカエルの手に似ていることから、「蛙手(かえるで)→かえで」と呼ばれるようになりました。

園芸上や盆栽の世界での区別


植物学上、紅葉も楓も同じものとして扱われますが、園芸や盆栽の世界では葉っぱの切れ込みが深いものを「紅葉」、切れ込みが浅いものを「楓」と区別しているようです。

園芸に疎い、素人の私でも紅葉と楓の区別がよくわかる動画を見つけましたのでご覧ください。

ヤマモミジ


ニオイカエデ


日本の代表的な紅葉


さて、紅葉と楓は同じものですが、これから先の説明は紅葉の名称で統一して説明したいと思います。

紅葉は世界に約160種類あると言われており、そのなかでも日本では約20~30種類の紅葉が自生しています。

世界からみて、日本は紅葉が一番美しい国と言われており、近年では紅葉の季節になると、日本人だけでなく多くの外国人観光客も紅葉狩りを楽しむ姿が見られるようになりました。

日本では、約20~30種類ある紅葉ですが、日本に広く分布する代表的な紅葉は以下の3種類になります。

【日本の代表的な紅葉】

・ヤマモミジ

・イロハモミジ

・オオモミジ

この3種類の紅葉は全てムクロジ科カエデ属に属しており、葉の形もよく似ているので、素人では見分け方が分からないとも言われています

紅葉狩りに行ったときに、素人が分かりにくい紅葉の違いを見分けられたらちょっとした自慢になるのではないでしょうか?

では、3種類の紅葉の特徴をみてみましょう。

ヤマモミジ・イロハモミジ・オオモミジの特徴






       ヤマモミジ イロハモミジ オオモミジ
自生地 青森県から福井県に至る日本海側 本州北部以外の太平洋側と九州 北海道含む本州の太平洋側と九州
葉の大きさ 6~9cm 4~6cm 7~10cm
葉の切れ込み 7裂~9裂 5裂~7裂 5裂~9裂
紅葉の色 秋の紅葉は黄色または橙色、源氏色 朱色 朱色または黄色
実の付き方 種の尾翼はU字型に開き、下向きに実る 種の尾翼は水平に開き、上向きに実る 種の尾翼はU字型に開き、下向きに実る

まず、注目したいのがそれぞれの自生地で、ヤマモミジは、ほかの2種類の紅葉と異なり、日本海側に分布しています。

そして、イロハモミジとオオモミジは太平洋側に分布していますが、比較的標高が高いところにオオモミジが自生し、標高が低いところにイロハモミジが自生しています。

このことから、紅葉狩りをする場所によってどの種類の紅葉があるのか分かりますよね。

しかしながら、ごくまれに3種類の紅葉が自生している場所もあります。

その時はどうやって見分ければいいのでしょうか?

紅葉の見分け方


葉の大きさでの見分け方


表を見て分かるように、3種類の紅葉はそれぞれ大きさが異なり、以下のように並べることができます。

イロハモミジ < ヤマモミジ < オオモミジ

葉が大きいオオモミジは、素人が見てもすぐに見分けがつきますが、問題はイロハモミジとヤマモミジの違い。

この2種類の大きさはあまり変わらないため、素人ではなかなか見分けがつきません。

さらに、イロハモミジとヤマモミジの葉はどちらも外周のギザギザが二重になっている「重鋸歯(ちょうきょし)」になっており、葉の形での見分け方も難しくなっています。

では、一体どこを見ればイロハモミジとヤマモミジを見分けることができるのでしょうか?

実の付き方での見分け方


葉の大きさや形で分からなかった場合は、それぞれの木の実の付き方を見てみましょう。

【イロハモミジ】


画像名

〈実の付き方〉
 ・葉の上からかぶさるように実が付く

〈実の特徴〉

 ・種についている羽がプロペラのように水平に開く

【ヤマモミジ】


画像名

〈実の付き方〉
 ・葉の下からぶら下がるようにつく

〈実の特徴〉

 ・種についている羽がU字型に開く

イロハモミジの実の画像を見てみると、まるでどらえもんのタケコプターのようになっています。

この実のなり方を見れば、素人の私でも見分けがつきそうです。

紅葉の実の落ち方


ところで皆さんは紅葉の実が落ちるのを見たことがありますか?

さきほども述べましたが、紅葉の種には羽のような実がついており、種が入った袋を中心にくるくると回転しながら落ちます。

紅葉の実の羽の長さと種の重さは、紅葉の実が風に乗って回転し、種を遠くまで運べるように絶妙なバランスで保たれています。

自然の力ってすごいですよね。

まとめ


紅葉と楓の名前の違い、日本の代表的な3種類の紅葉の見分け方についてまとめてみましたがいかがでしたでしょうか。

今回、調べるまで紅葉と楓は名前が違うので種類も異なるものと思い込んでいましたが、同じ種類であることが分かり、びっくりしました。

また、全国に分布している紅葉は同じ種類のものだろうと思っていたのですが、これも間違いで地域によって自生する紅葉が異なることにも驚きです。

今までは、色鮮やかな紅葉をただ綺麗だなとぼんやり眺めていましたが、紅葉の見分け方や、紅葉と楓の名前の違いについて知ったことで、より紅葉狩りが楽しみになりました。

いつか、息子が大きくなったら、今回調べたことを教えてあげたいなと思いました。

今年も素敵な紅葉がたくさん見れますように。

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