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秋の味覚と言えば栗を想像する人が多いのではないでしょうか?

私の家族も栗が大好きで、毎年祖父母が山で大量に拾ってくる栗を楽しみにしています。

頂いた栗は、湯がいてそのまま食べたり、皮を剥いて冷凍保存したりするのですが、そこで毎年苦戦するのが栗の皮むきです。

昨年までは包丁で1つ1つ危なっかしい手つきで皮を剥いていましたが、時間がかかるうえに、ケガの危険もあり大変でした。

もう危険な栗の皮むきからおさらばするためにも、今回は栗の簡単な皮の剥き方や保存方法について調べてみました。

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栗の豆知識


栗の簡単な皮の剥き方の説明をする前に、栗の豆知識をご紹介します。

栗の種類


秋の味覚の1つである栗ですが、主に4つの種類があるのをご存知でしょうか?

〈ニホングリ〉


ニホングリはスーパーなどで見かける一般的な栗で、果実が大きく風味がよいのが特徴。

主な産地は、茨城、熊本、愛媛で旬の時期は9月~10月になります。

〈チュウゴクグリ〉


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チュウゴクグリはお祭りやイベントで売られている「天津甘栗」の原料となる栗で、甘みが強く、渋皮が剥きやすいのが特徴。

「クリタマバチ」という害虫被害を受けやすいため、日本では栽培されていません。

〈ヨーロッパグリ〉


ヨーロッパグリマロングラッセなど洋菓子によく使われる栗で、小ぶりで渋皮が剥きやすいのが特徴。

チュウゴクグリと同じく、こちらも害虫や病気に弱いため、日本では栽培されていません。

〈アメリカグリ〉


アメリカグリは、1900年頃に発生した菌類「栗胴枯れ病」の被害によりほぼ壊滅した幻の栗。

果実の品質はもちろんのこと、強くて大きい木は木材にも最適だったので、とても利用価値の高い品種でした。

現在でも一部の地域で栽培されているようですが、日本では栽培することができません。

私は、ニホングリと天津甘栗のチュウゴクグリは違う種類だと思っていましたが、マロングラッセなど洋菓子に使う栗はニホングリだと思い込んでいました。

確かに、秋にケーキ屋のショーケースを見ると、和栗で作ったモンブランと通常のモンブランが分けて並んでいるのをよく見かけましたが、栗の種類が違ったのですね。

また1つ勉強になったので、次にケーキ屋さんに行くのが楽しみです。

私たちは栗の種を食べている


秋の味覚の栗は、植物学上果物として分類されます。

果物だと種があるはずですが、栗の中には種が見当たりませんが一体どこにあるのでしょうか?

実は、私たちがいつも食べている部分が「種」で「果実」は種を覆っている硬い殻なんです。

栗の硬い殻は鬼皮(おにかわ)と呼ばれ、栗の周りにぴったりとくっついている皮は渋皮と呼ばれます。

鬼皮って名前はいかにも剥きにくそうな名前ですよね。

そして、栗の美味しい種を食べるには、この鬼皮と渋皮を剥かなければいけません。

次の章では、剥きにくい栗の皮を簡単に剥く方法をご紹介します。

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栗の皮の簡単な剥き方


栗の皮はとても硬く、形も丸みを帯びているので包丁で剥くのはなかなか根気のいる作業で、慣れていない人は怪我をしてしまう恐れも。

秋の味覚である美味しい栗を簡単に食べられる方法はないのでしょうか?

圧力鍋を使っての裏ワザ


カレーや煮物を短時間で作ることができる圧力鍋は主婦の味方ですよね。

実はこの圧力鍋で、栗を加熱することによって、栗の皮がまるでミカンの皮のように手で簡単に剥けるようになります。

【圧力鍋で皮を剥く裏ワザ】

1.栗のとがった部分を包丁で十字に切込みを入れる

2.圧力鍋に栗と栗がかぶるくらいの水を入れ、加熱する

3.圧力がかかったら弱火にして5分加圧

4.圧力鍋に直接水をかけて急冷し、圧力を抜く

5.熱いうちに十字の切込みから剥くと、ミカンの皮のようにするりと栗の皮が剥ける

この裏ワザのポイントは熱いうちに栗の皮を剥くことで、冷めてから栗の皮を剥こうとしても皮が実にくっついて、綺麗に剥けなくなります。

ふきんなどを使い、やけどに気を付けながら熱いうちに栗の皮を剥きましょう。

圧力鍋を使った剥き方を紹介した動画もありますので、是非ご覧ください。

【圧力鍋を使うと栗の皮がみかんのように簡単に剥けます!】



レンジを使って剥く裏ワザ


この記事を見ている主婦の方の中には、圧力鍋がない人もいらっしゃるのではないでしょうか?

「圧力鍋がないから、ウチでは栗の皮は簡単に剥けないわ!」と悲観する必要はありません。

レンジを使って栗の皮を簡単に剥く裏ワザもありますよ。

【レンジで皮を剥く裏ワザ】

1.包丁で栗に深い切込みを入れる(十字でも縦でもOK)

2.栗を5~8個、耐熱皿に入れてレンジで温める
※レンジの性能によって異なるが、600Wで1分30秒温めると良い

3.切込みに合わせて、栗の皮を剥く

この裏ワザで注意したいのが、栗をレンジで温める時間で、長すぎると栗の水分が蒸発してしまい、栗がパサパサになってしまいます。

栗の大きさに合わせて、レンジで温める時間を調整すると美味しい栗が食べられますよ。

冷凍での裏ワザ


大量に栗をもらい圧力鍋がない場合、レンジで少量ずつ温めて皮を剥くのはとても面倒ですよね。

そんな時は、一度鍋でゆでた後、皮付きのまま冷凍すると簡単に剥けますよ。

【冷凍してから皮を剥く裏ワザ】

1.鍋に栗と水をいれ、水から茹でる。

2.沸騰後1分してから火を消し、ふたをしたままの状態で冷却。

3.冷めたら鍋から取り出し冷凍庫に入れ、使うとき必要な分量を取り出して解凍し皮を剥く。

冷凍した栗は半年以上持つので、大量にもらったときや少量ずつ使いたい場合の保存にもおすすめです。

栗くり坊主を使っての裏ワザ


栗くり坊主という道具をご存知でしょうか?

とても可愛らしい名前の栗くり坊主は、栗の硬い皮をりんごの皮のように剥くよう開発されたはさみで、栗くり坊主を使えば包丁を使わなくても安全に栗の硬い皮を剥くことができますよ。

はさみの部分は高級ステンレス鋼を、本体部分は抗菌プラステチックを使用しており、水洗いも可能です。

慣れるまでに少々時間がかかりますが、慣れてしまえば、女性でも力を入れずに栗の硬い皮を剥けるとのことで、多くの主婦が愛用しています。

栗くり坊主を製造した諏訪田製作所【公式】が「栗くり坊主を使った栗の剥き方」を紹介した動画がありますので、是非ご覧ください。

【諏訪田製作所【公式】の動画】



栗の甘みを引き出す方法


栗はそのまま食べても美味しいですが、甘みが足りないため、栗きんとんや栗ご飯にしてよく食べられます。

そのため栗は、調理しないと甘くないものだと思い込んでいる人が多いのではないでしょうか?

実はゆでる時と保存する時にちょっとひと手間加えるだけで、栗の糖度は上がるんですよ。

土鍋で蒸すと糖度が3倍に!


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栗にはでんぷんが多く含まれているため、生のままでは甘さをほとんど感じません。

糖度を上げるには、でんぷんの中に含まれているアミラーゼという酵素を働かせて、でんぷんを糖に変える必要があります。

アミラーゼが活発になる温度は、40℃~70℃の間で、この温度間でじっくり加熱された栗は糖度が上がり、甘くなります。

じっくり加熱するには土鍋で蒸すのが効果的で、生の栗の糖度が3に対し、土鍋でゆでた栗は糖度が10にUP

糖度が3倍以上にもなるなんて、なんだか信じられないですよね。

では、土鍋での栗の蒸し方をご紹介します。

【土鍋で栗を蒸す方法】

1、土鍋に蒸し皿をひき、水を入れる。栗1キロに対し水1リットルが目安。

2、火をつけ土鍋から湯気が出てきたら栗を入れる。

3、ふたをして1分したら火を止め、10分蒸らす。

4、10分後再点火し、その後中火で50分蒸せばできあがり。

ちなみに土鍋で栗を湯がいても糖度は上がりますが、湯がいた場合せっかく作られた糖が水に流れ出してしまい、糖度が8で止まってしまいます。

栗を土鍋で蒸す方法は手間や時間がかかりますが、糖度が3倍以上になるのであれば、試してみる価値はありそうですね。

チルド冷蔵で栗を保存して糖度アップ


もし、大量に栗をもらったらあなたはどうやって保存しますか?

一度湯がいて保存するにしても、皮むきが大変だし、大量の栗が一度に入る鍋がないご家庭もありますよね。

「もうしばらく常温でほぞんしちゃえ!」と思う人もいるのではないでしょうか?

でも、ちょっと待ってください!常温で保存するくらいなら、下準備をしてチルド冷蔵で保存しちゃいましょう。

チルド冷蔵で保存した栗の糖分は3日で2倍、30日で最高の4倍まで上がるんです。

なぜ糖度が上がるのか?


実は、栗の収穫時期と旬の時期はずれており、栗は秋に実が落ちてしばらくたった、冬の時期にアミラーゼを増やし、糖分を蓄えます。

なぜ、糖分を蓄えているのかというと、春の発芽に備えるため。

そういえば、私たちの食べる栗は種の部分でしたよね。

栗をチルド冷蔵に保存することによって、栗に冬だと勘違いさせて、アミラーゼを増加させて糖度を上げることができます。

糖度は時間とともに上がりますが、30日を過ぎると栗が生存維持のために糖を消費し始めるので、その後は糖度が下がっていきます。

また、下処理をしたとしても家庭の冷蔵庫では2週間以上栗を保存するとカビが生える恐れがるので、チルド保存する際は、2週間を目安に行いましょう。

その後、もっと長期間保存したい場合は、冷凍庫に入れると良いでしょう。

チルド冷蔵する前の下準備


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収穫した栗をそのままチルド冷蔵すると、カビが生えたり虫が出てきたリする恐れがあります。

せっかくの美味しい栗を無駄にはしたくないですよね。

ちょっとした手間で美味しい栗が食べられるので、下準備はしっかり行いましょう。

【下準備】

1.栗をボウルに入れて水でよく洗い、水を入れ替えて数時間~一晩置いて虫を出す

2.ざるで水を切り、ふきんの上に栗を置く、その後乾いた布で栗を1つ1つ丁寧に拭く

3.ジップロックなどの袋にキッチンペーパーを敷いて、その中に栗を入れてチルド冷蔵へ

チルド冷蔵した栗を食べる時は、先ほどご紹介した土鍋蒸しがおすすめ。

チルド保存で糖度が上がった栗がさらに甘みを増して美味しく食べられます。

まとめ


冷凍、圧力鍋、レンジを使った栗の皮の簡単な剥き方や糖度を上げる方法などをまとめてみましたがいかがでしたでしょうか?

今まで、もらった栗は湯がいてそのまま冷凍庫で保存していましたが、少し手間を加えるだけで、保存中に糖度が上がるとは今まで惜しいことをしていました。

今年からは糖度が上がる保存方法を実践して、甘い栗を長く楽しみたいと思います。

今年も美味しい栗がたくさん食べられますように。

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