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年齢が高くなるにつれて発症する確率が高まるアルツハイマー型認知症、少子高齢化が進んでいる日本では発症者が右肩上がりで増えています。

ご家族について「なんだか最近物忘れが激しいような気がする」「何度も同じ事を話しているような気がする」などと認知症について不安な方も多いのではないでしょうか。

認知症にも種類がありますが、認知症の中でも一番一般的な「アルツハイマー型認知症」について、初期や末期の症状の特徴や、認知症が寿命に関係あるのかなどを中心にお伝えしたいと思います。

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アルツハイマー型認知症とは


アルツハイマー型認知症とは

  • 男性に比べて女性の患者が多い

  • 他の認知症よりも患者数が多い

  • 記憶力が欠如してしまう

  • 判断力が欠如してしまう

といった特徴があり、高齢者の方が物忘れが激しくなったり、上手く判断出来なくなってしまった場合、このアルツハイマー型認知症の可能性があります。

アルツハイマー型認知症の原因は脳の神経細胞の減少(老化により壊れて減ってしまう)が原因で、ゆるやかに症状が進んでいくのが特徴です。

私の祖母も最初は軽い物忘れから始まって、少しずつ症状が悪化していってしまいました。

症状が酷くなると勝手に徘徊してしまったりといった行動も増えていってしまうので、今症状が少ない場合も他人事ではないですね。

アルツハイマーの症状は初期と中期、末期では特徴が違ってくるので、初期~末期に分けて更に詳しく説明します。

アルツハイマー型認知症の初期症状


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アルツハイマー型認知症が出始める初期の頃は、認知症と気付かない場合もあります。

今に比べて昔は認知症についても良く知られていなかったので、一昔前に「ちょっとボケたなかな?」なんて言われていたような症状ですね。

初期症状の特徴は、具体的には以下の通りです。

  • 誰かと会う約束をしたはずなのに忘れてしまい、連絡がきても約束したこと自体を思い出せない

  • 物をどこに片付けたか忘れてしまい、見つける事が出来ても、自分がそこに片付けたことを思い出せない

  • 料理の味付けが分らなくなってしまう

  • 信号が赤なのに渡ろうとするなど、今までより判断力が鈍る

何かした事を忘れてしまい思い出せなくなったり、判断する能力がにぶってしまうのがアルツハイマー型認知症の初期症状の特徴。

初期の頃は、あまりトラブルになりにくいのですが、例えば下記のようなトラブルに発展してしまうこともありますよ。

私達が何か忘れてしまった時には、人から指摘されれば思い出すことも出来ますが、アルツハイマー型認知症では完全に行為を忘れてしまうので、あとで指摘されても思い出すことが出来ません。

そのため、例えば約束を忘れてしまった場合

「約束したでしょ?」

「約束なんてしていない!」

とケンカに発展してしまうようなケースもあります。

初期症状~中期症状になるまで、どのくらいの期間があるのかは人によって違うのでなんとも言えませんが、一般的には2~6年くらいかかるそうです。

私の祖母の場合は、この初期症状が6年くらい続いた後、中期の症状が現れました。

アルツハイマー型認知症の中期症状


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初期症状の時期が終わると、中期の症状へと移行していきますが、初期症状が酷くなったものが中期症状ですから、症状の特徴が大きく変わるわけではありません。

中期症状の特徴は以下の通りです。

  • 買ったことを忘れて、同じ物を何度も買ってきてしまう

  • ごはんを食べたことを忘れてしまい、またごはんを食べようとする

  • 家電製品の使い方を忘れてしまい、覚え直すこともできない

  • 古い話ばかりするようになる(自分が子供の頃など)

  • 場所が分らなくなって、迷子になってしまう

  • 突然徘徊してしまう

中期の症状が出てくると、家に一人にしておくのが危険な状態となっていきますので、家族の負担が増えてしまうのが特徴。

ずっと家で様子を見守っているのも大変ですが、かといって目を離すと何をするか分らないというケースも増えてきます。

私の祖母が今この中期の軽い症状ですが、ある日突然、海苔のケースに入っていた乾燥剤を食べようとしてしまったり、今まで使えていた携帯電話が使えなくなったりといった症状が出てきました。

今ちょうど1歳半の子供を育てているのですが、最近息子と祖母で行動が似ていることがあり、まるで祖母が赤ちゃんになってしまったかのように感じています。

パッとこの中期の特徴を説明すると、1日中目が離せない「赤ちゃんみたい」という言葉が私はとってもしっくりきます。

アルツハイマー型認知症を発症するのは高齢の方が多いので、末期に至る前に寿命を迎えられる方もいらっしゃいますから、中期が何年続くかは示されていませんが、だいたい10年前後のようです。

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アルツハイマー型認知症の末期症状


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中期の症状が酷くなり、最終的には末期症状が現れます。

末期症状の特徴は以下の通りです。

  • 言葉が通じなくなる

  • トイレで用を足せなくなる

  • 自分ではご飯を食べれなくなる

上記のように、末期の特徴が出始めると介護が必須になり、ひとりでは生活出来ない状態になってしまうことも。

いくらご家族の事とはいえ、1日中つきっきりが難しい場合は、施設への入所を検討したり、デイサービスをお願いしたりといったケースが増えてくるのもこの頃です。

祖母はまだ自宅で診れる状態ですが、「症状が酷くなったら週に数回は施設で過ごしてもらわないと、こっちの身体がもたないわ」と母が良く漏らしていました。

末期症状が出る頃には、介助してもらっても食事の摂取が出来ずに、チューブなどの医療器具によって栄養を摂取する必要がある方も出てきます。

アルツハイマー型認知症は少しずつ症状が酷くなっていくのが特徴ですから、末期症状が出てくる前に、対策を検討しておく必要がありそうですね。

アルツハイマー型認知症と寿命の関係


アルツハイマー型認知症にかかった場合、寿命に関係はあるのでしょうか。

前述したようにアルツハイマー型認知症にかかるのは高齢者の方が多いので(若年性アルツハイマーは除きます)、末期症状まで達することなく寿命を迎える方がたくさんいらっしゃいます。

そのため、アルツハイマー型認知症にかかったために寿命がきたのかどうかは判断が難しいのですが、アルツハイマー型認知症にかかられた方は10年~15年後頃に寿命を迎えられるかたがいらっしゃるそうです。

冒頭でもお伝えしたように脳の神経細胞が老化により破壊され減少することがアルツハイマー型認知症の原因ですから、ある意味では「老化」の一部ですから寿命との関係を指摘するのは難しいですね。

ただし、末期症状が出てくると、判断力や記憶力の著しい低下から、誰かが24時間側に居ないと何をするか分らない状況になってしまうため、赤ちゃんや幼児に事故が多いように、認知症を発症していない方に比べると危険が多いようには感じます。

寿命との関係はハッキリしませんが、寿命に関わらず、症状や特徴を理解して、アルツハイマー型認知症で悩んでいる方に優しく接してあげられるといいですね。

まとめ


厚生労働省によると、1987年には認知症の23.7%を占めるに過ぎなかったアルツハイマー型認知症は、1995年には43.1%と全ての認知症の中で一番占める割合が高い認知症となり、それ以降も増え続けているそうです。

認知症に家族や周りの方がかかってしまった時、「何でこんなに物忘れが激しいの?」「どうしてそんなことをするの?」とイライラしてしまうかもしれませんが、逆の立場になって考えてみると、記憶が無くなってしまったり、幼児並の判断しか出来なくなってしまうなんて、とても怖いですよね。

介護など大変なこともたくさんありますが、どうかなるべくイライラせずに優しく接してあげて下さいね。



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