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洗濯物に付着したPM2.5が与える影響と外干しできる基準の数値は?

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PM2.5

数年前から騒がれている「PM2.5」

「PM2.5の影響で空に霞がかかっています」テレビでこんなフレーズを聞いたことがありませんか?

PM2.5、何となく体に悪いものだという事はわかりますが、意外と正体を知らない方もいるかもしれませんね。

花粉症などのアレルギーと似たようなもの・・・と誤解されがちですが、実は人によっては花粉症以上に怖いかもしれませんよ。

そんなPM2.5についての基礎知識、警報が発令されているときの洗濯物への影響や基準数値についてご紹介します。

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いまさら聞けない?PM2.5の正体

正体は細かい粒子

画像名

PM2.5は、空気中に含まれているとても小さな粒子です。

その粒子の直径は2.5マイクロメートル以下。

マイクロメートルという単位は聞きなれませんが、1ミリの1000分の1が1マイクロメートルですので、1ミリよりもずーっと小さい粒子、目に見えないくらいの大きさです。

春先に出てくるスギ花粉の直径ががおよそ30~40マイクロメートル、アレルゲンとして有名なハウスダストの直径が10~40マイクロメートルですから、直径2.5マイクロメートル以下の大きさのPM2.5がどのくらい小さな粒子か想像できるのでは?

PM2.5よりも大きな粒子のスギ花粉やハウスダストでさえ、人の体の中に入ったらひどいアレルギーが出るのです。

それよりも小さい粒子の異物が体の中に入ったらどうなるか・・・考えるとかなり怖いですよね。

PM2.5は発がん性物質

さらに怖いのは、この小さな粒子の正体。

この粒子は、石炭を燃やしたときに出る煙、工場の排煙やディーゼル車の排気ガスに含まれている有害な鉱物の粉塵です。

また、それらの他にもタバコの煙や光化学スモッグの中にもPM2.5が含まれています。

そんな細かい上に有害な粉塵が空気に混ざって人の身体に入ってしまったら、他のアレルギー物質よりもさらに肺の奥まで入り込んでしまい、気管支炎や喘息、肺がんといった気管支の病気を引き起こす原因になります。

このPM2.5は、2013年にWHO(世界保健機構)では発がん性物質として認定されています。(発がんレベル五段階のうちの最高ランク)

大人は勿論のこと、子供や高齢の方、呼吸器系が弱い方は要注意です。

3月~5月は要注意

そんなPM2.5が日本に飛来するピークは3~5月と言われています。

「なんで3~5月なの?一年中PM2.5が酷くても不思議じゃないよね?」

確かにそうなのですが、3~5月になると偏西風が吹くため、西の大陸から風に乗ってPM2.5が日本に飛来しやすくなり、PM2.5の被害が顕著になるのです。

さらにこの季節は、スギやヒノキの花粉症のピークですから花粉対策とPM2.5対策、両方が必要になりますね。

また、PM2.5の影響を最も受けやすい地域は西日本(特に四国や九州などの地域)なので、その地域にお住まいの方は特に注意が必要です。

洗濯物とPM2.5

洗濯物の外干し

外干し

例えば花粉症のシーズン、洗濯物を外干しすると洗濯物に花粉が付いてしまいます。

外干しした洗濯物ごと家の中に取り込んでしまったら、部屋の中が花粉だらけ、アレルギーを持っている方は部屋の中でも苦しい思いをすることになりますね。

それでは、PM2.5はどうなのでしょう?洗濯物を外干ししたらその被害はあるのでしょうか?

結論を言ってしまえば、PM2.5は外干しした洗濯物に付着します。

特に空気中のM2.5の濃度が高い日は要注意、大量のPM2.5が洗濯物に付着することになります。

しかも厄介なことにPM2.5はスギ花粉よりもずっと小さな粒子、洗濯物にくっつけば洗濯物の奥や繊維の中まで入り込んでしまい、そう簡単には落ちてくれません。

例えば外干ししている洗濯物に花粉がくっついたら、とりあえず洗濯物を払えばある程度は花粉が落ちるといわれていますが、PM2.5は繊維の奥まで入り込んでしまうため、ちょっと払ったくらいでは落ちてくれないのです。

その洗濯物を部屋に取り込んでしまえば、当然、部屋の中にPM2.5を持ち込むことになってしまいます。

部屋に入ったPM2.5

換気

PM2.5が付着した洗濯物を部屋の中に入れると、室内の空気中にPM2.5が散らばります。

また、ちょっとした部屋の換気でも入ってきてしまうPM2.5

部屋に入ってきたPM2.5は、空気だけではなく、絨毯やソファ、テーブル、ベッドといった家具にまで付着します。

それだけではありません、食器や台所用品、食品にだってPM2.5が付着する可能性も。

今の所、「PM2.5を食べ物と一緒に食べても大きな被害は起きない」とされていますが、食器にPM2.5が付いている状態はあまり気持ちが良いとは言えませんよね。

洗濯物を干すときのPM2.5対策

部屋干し

PM2.5の濃度が高い日に洗濯物を外に干すのは極力控えて、部屋干しにするのがおすすめ

それでも、お天気が良い日には洗濯物をお日様に当ててしっかりと干したい気持ちはよくわかります。

「どうしても洗濯物を干したい!」のであれば洗濯物カバーをかけて干すと、ある程度はPM2.5被害を避けることができます。

【洗濯物干用カバーシート】

【花粉防止カバー 角ハンガー用】

【黒布団干し袋】

ただし、カバーやシートは完全にPM2.5をブロックしてくれるわけではありませんし、カバーやシートをつけると「乾きが悪くなる」というデメリットはあります。

「どうしても洗濯物を干したい!」というときの応急処置程度に考えて、PM2.5濃度が高い日は洗濯物を干さないことをおすすめします。

外に干してしまったときの対処方法

洗濯

天気があまりにも良かったから、ついうっかりPM2.5の濃度が高い日に洗濯物を外干ししてしまった・・・そんなこともあるかもしれませんね。

「そんなの、花粉と同じで洗濯物をバサバサってはたけば大丈夫!」

そうお考えの方も少なくないと思いますが・・・実は、洗濯物に付着したPM2.5は洗濯物をはたいたくらいでは落ちてくれません。

なぜかというと、PM2.5はとても細かい粒子なので、洗濯物に付着すると洗濯物の奥や繊維の中にまで入り込んでしまうからです。

そんな時は、思い切って洗濯物を洗い直しましょう。

でも、普通に取り込んでしまっては、部屋の中にPM2.5を持ち込むことになりかねません。

そこで、こんな方法はいかがでしょうか?

【PM2.5が付着した洗濯物を取り込む方法】

  1. マスクとゴーグルを着用する
  2. 洗濯物を大きなポリ袋に入れて蓋をする
  3. そのまま洗濯機の所へ行って、ビニール袋から洗濯物を直接洗濯機に入れて、そのまま蓋をして洗濯
  4. ビニール袋は捨てる
  5. 洗濯が終わったら、外に干さずに部屋干し

この方法を使うと、部屋の中にPM2.5がまき散らされることもありませんよ。

「そこまでやらなくても大丈夫でしょう!神経質すぎ!」

こんなに仰々しい方法は、神経質すぎるとお叱りを受けそうですね。

けれど、PM2.5は目に見えない物質、これくらい気を使った方が良いかもしれないと思っています。

特に、小さなお子様やお年寄りのいる家庭、ぜんそく気味な家族がいる家庭では気を使ってあげたいですね。

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PM2.5の危険度を知って対策する

環境庁のホームページでチェック

チェック

「PM2.5が怖い物体だっていう事も、洗濯物にくっついたら離れにくい事もわかったけれど、それじゃあ、外に洗濯物が干せるかどうかの判断は、どうやってしたらいいの?」

「簡単にPM2.5濃度の基準数値が知りたい!」

PM2.5の濃度の数値が高いかどうかの基準は環境省大気汚染物質広域監視システム「そらまめ君」で確認できます。

環境省大気汚染物質広域監視システム「そらまめ君」のサイト

これによって、PM2.5の濃度数値がどのくらいかを把握することが出来ますので、お住まいの地域のPM2.5濃度をこまめにチェックしておきましょう。

普段のPM2.5の基準値は?

ここで気になるのは、「普段、何もない状態でのPM2.5濃度の基準数値」です。

PM2.5に関しては、「1年間のPM2.5の平均濃度が1立方メートルに当たり平均14マイクログラム以下、1日の平均濃度が35マイクログラム以下」であれば健康被害はないと言われています。

この「35マイクログラム以下」という数値が、基準数値ということになりますので、この基準数値は覚えておきましょう。

もしもPM2.5濃度が35マイクログラムを超えるのであれば、要注意です。

PM2.5濃度が高い日は外出を避ける

外出

PM2.5の濃度が1立方メートル当たり70ミリマイクログラムを超えると健康に影響が出ると言われています。

そういった日には洗濯物を干すのはもちろん、外出や外での激しい運動は控えましょう。

特に気管支の弱い方やぜんそく気味の方、小さいお子様やお年寄りの方は特に注意しましょう。

ただし、空気中のPM2.5の濃度が濃くなったからと言って、すべての人に何らかの被害が出るわけではありませんし、健康に関する影響は個人差があります。

中には、PM2.5の濃度が高い空気の中で運動していても全然平気、という方もいますが、PM2.5が健康に悪影響を及ぼすのは間違えありませんので気をつけましょう。

また、PM2.5濃度が高い日は、細かい粉塵に対応したマスク着用をお忘れなく。

PM2.5との上手な付き合い方

最後に、PM2.5との上手な付き合い方を簡単に。

【PM2.5の対処法】

  • PM2.5は目に見えない細かい粒子だけど体の中に入ったら体の奥まで入って危険
  • PM2.5の空気濃度はこまめにチェック
  • 濃度が高い日は洗濯物を部屋干しに、外出や激しい運動も控える
  • 部屋の換気もなるべく行わない
  • 間違えて干した時には洗いなおして部屋干し

花粉よりも小さい、健康被害が出る粒子となると心配になりますが、あんまり神経質になりすぎず、対処すべき時にしっかりと対処できると良いですね。

まとめ

PM2.5の正体は何か、PM2.5と洗濯物について、PM2.5の基準濃度や要注意の濃度についてまとめてみましたがいかがでしたか?

PM2.5が健康に影響を及ぼす物体だという事は知っている人も多いと思いますが、洗濯物に付着した時の被害や、実際にくっついたときの対処法までは、意外と知らなかった人も少なくないかもしれませんね。

いずれにしても、PM2.5は「部屋の中」に持ち込まないことが一番!

また洗濯物を洗いなおすときには注意が必要ですね。

気になる方は、日頃からPM2.5濃度のチェックをしておきましょう。

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