

秋分の日をはさんだ前後合わせて1週間を「お彼岸」と呼び、この時期にはお墓参りをして「ご先祖様や故人に思いをはせる」という習慣があります。
そんなお彼岸に欠かせないお供え物、皆さんはどのように選んでいますか?
お菓子や果物、地域によってはお金をご仏前にお供えする所もあるようで「お供え物は何を選んだら良いの?」と悩んでいる方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで今回の記事ではお彼岸のお供え物にオススメのお菓子や果物、ご仏前の金額についてまとめてみました。

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目次 [表示]
お彼岸のお供えにオススメの品

「お彼岸のお供え物に何を選んだら良いかわからない」という声を聞きますが、お彼岸のお供え物は「ご先祖様や故人を偲び、感謝の心を込めて用意するもの」で具体的な決まりごとはありません。
お花やお菓子などご先祖様や故人が喜んでくれるものや、ご家族やご親戚を配慮したものを選ぶ人が多いようです。
お供え物を選ぶとき、亡くなった方の事を思い出してみてください。
もしもその方が好きだったお菓子やお花が思い浮かんだなら、ぜひそれをお供え物にしてあげてください。
一度、親戚の方にお話しを聞いてみると良いかもしれませんね。
お菓子
お彼岸のお供え物にオススメのお菓子は…
1.小分けしやすい物
2.日持ちする物
個包装されて小分けしやすいお煎餅やお饅頭やどら焼き、日持ちのする羊羹やクッキーなどが人気です。
お彼岸になると法事やお墓参りがあり、地域によっては親戚が集まることも…
大勢の親戚が集まったときに、お供え物のお菓子を親戚同士で分けて持ちかえったりその場でお茶菓子にする場合があるため、個包装されたお菓子や日持ちの良いお菓子が重宝されます。
お供え物の相場は地域や親戚同士の付き合いなどによってまちまちですが、高価すぎれば相手は恐縮してしまいますし、安すぎますと失礼になりますので、大体3000円が相場と言われています。
果物

お菓子に次いで果物をお供え物に選ぶ方も多いようですね。
お供え物には「円(えん)」ということから、故人との「縁」につながるという事で「丸い果物」が縁起が良いといわれ、選ばれています。
秋のお彼岸の季節に旬を迎える丸い果物は、柿、梨、りんご、ブドウなど、また高価ですがマスクメロンなどは一年中出回っているのでお供え物によく選ばれるそうです。
他にも、お彼岸の季節になるとスーパーやネットショップでお彼岸のお供え用に、果物が何種類か籠盛りになっているフルーツを見かけますが、お供えする果物の数には「4」や「9」といった「死」や「苦」につながる数は避けた方が良いといわれています。
さらに、果物の代わりに親戚同士で分けやすい上、賞味期限の心配のない果物の缶詰やフルーツゼリーを籠に盛り合わせたお供えを見かけることもありますね。
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ご仏前にお金をお供えするときのマナー
地域や宗派によってはご仏前にお金をお供えすることもありますので、続いてはお金をお供えする時のマナーについてご紹介したいと思います。
ご仏前の金額
ご仏前にお供えするお金の金額や相場は、家族や地域のしきたり、宗派によって違いますので、分らないときにはお寺や親戚、関係者の方に金額やマナーについて聞いた方が良いかもしれませんね。
一般的に「お供えする金額は3000円から5000円」と言われていますが、地域によっては3000円程度の金額のお金を包んでご仏前として、更に「ご仏前とは別に2000円前後の金額のお菓子や果物を用意する」という風習の場所もあるようです。
ご仏前にお供えするお金の金額も、「4」や「9」のつく金額は避け、高すぎず、安すぎず、というのがマナーです。
でもこの「高すぎず、安すぎず」というのが難しいんですよね。^_^;
ご仏前のマナー

ご仏前にお金をお供えするときは、「のし」のない、白黒、黄色と黒、あるいは黒と銀の結び切りの水引を使います。
水引の色は、地域によって違うようで、私の家の場合は、白と黄色の水引の印刷されている袋を使っています。
表書きは「御布施」または「御供物料」とします。
「御布施」とは「お寺に差し上げる」という意味で、「御供物」とは「仏様に差し上げる」という意味ですが、お彼岸の時にはどちらを書いても良いです。
まとめ
お彼岸は「ご先祖様や故人を供養し思いをはせる」という意味があります。
お供え物のお菓子を親戚同士で分ける地域もあるところを見ると、こういったお供え物は、親戚と、故人を偲ぶコミュニケーションとなるのかもしれませんね。
また、お供え物の果物に丸いものを選ぶのにも「ご縁があるように」という意味がありますが、この「ご縁」も、故人だけではなく、親戚の方とのご縁かもしれません。
ご仏前にお供えするお金の金額にさえも、ご先祖様や故人に対する思いや、親戚に対する気遣いが見え隠れします。
改めて「お彼岸は、ご先祖様や故人との絆や縁を大切にする行事」なのだと実感しました。
そんなことを考えながら、今年は少しだけ気の利いたお菓子をお供え物を選んで、お彼岸を過ごしてみてはいかがでしょう?

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