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秋冬に咲く冬桜の種類は?盆栽での育て方や剪定について

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日本人の象徴ともいわれる”桜”。

最近では外国からも観光客の方々が桜目当てに来日されていて、その国境をも超える魅力は留まることを知りません。

そんな桜ですが、開花したと思ったらどんどん花びらが散り始め気づけばすぐ葉桜。

1年に1度しか咲かない上に短いなんて…「もっと見たい!」と思っているのは私だけじゃありませんよね。

そんな桜ファンの同志のみなさま、実は秋冬にも楽しめる桜があることをご存知でしたか?

今回は秋冬に花を咲かせる桜、冬桜とその種類や育て方についてご紹介させて頂きます。

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秋にお花見?冬桜とは

秋冬に咲く桜”冬桜”とは別名を小葉桜(コバザクラ)といい、山桜(ヤマザクラ)と豆桜(マメザクラ)の雑種の事を指します。

春に咲くソメイヨシノとは別のもので、なんと冬桜は10~12月と4月の年2回も開花時期がある上、咲いたら1ヶ月程は咲き続ける強者!

本来冬桜は小葉桜の事を指すのですが、冬に咲く桜は早咲きのものも含め数種類存在するのであわせてご紹介させて頂きます。

小葉桜(コバザクラ)

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小葉桜の名の通り葉が小さく、10月~12月頃、4月の2回開花時期があり白色~薄いピンク色の花を咲かせます。

ソメイヨシノ等の春に咲く桜があたたかくなって咲くのとは逆に、寒さに向かって咲いていくので秋から初冬の頃、11月中旬から12月が1番の見頃

見頃を迎えたあともポツポツと数輪程度で咲き続け、春には花を咲かせると同時に葉も出て来ます。

花が咲く見頃が紅葉の時期と重なることから、お花見と紅葉を同時に楽しめるということでも人気な種類です。

十月桜(ジュウガツザクラ)

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豆桜と小彼岸桜(コヒガンザクラ)の雑種と言われている桜で、咲く時期は小葉桜とほぼ同時期です。

全体の約3分の1が秋に、残り3分の2が春に咲くため長い期間楽しむ事が出来ます。

花の色は小葉桜と似た白色~薄ピンク色ですが、小葉桜の花びらがソメイヨシノと同じ一重で5枚の花びらなのに対し、十月桜は八重で花びらも5~18枚と多いので容易に見分けがつきます。

また秋よりも春に咲く花の方が少し大きく、春には小葉桜同様葉も出ていることが多いようです。

四季桜(シキザクラ)

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彼岸桜の園芸用の品種の1つで豆桜と江戸彼岸(エドヒガン)の雑種と言われており、咲く時期は先にご紹介した2種類とほぼ同一です。

秋から冬にかけて順次咲き、その時期に咲かなかった小さい花芽が越冬して春に花を咲かせるため、春は花の数自体が少ないという特徴も。

子福桜(コブザクラ)

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なんとなく縁起の良さそうな名前のこの桜は、十月桜と支那実桜(シナミザクラ)の雑種で開花時期は他の冬桜同様の秋冬2回。

十月桜の雑種だからか花びらは八重で20枚以上と多いため、ソメイヨシノ等の春咲きの桜と比べると若干ゴージャスです。

一般的に1つの花から出来る実は1つだけなのに対し、この桜は2つ以上の実をつけることから「子福桜」と呼ばれています。

寒緋桜(カンヒザクラ)

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まだまだ寒い1月下旬に「沖縄で桜が咲きました。」というニュースを聞いた事があるかも知れませんが、その桜はソメイヨシノではなくこの寒緋桜です。

沖縄はその温暖な気候のため、本州でメジャーなソメイヨシノやはうまく育たないそう。

寒緋桜は他の種類とは違い開花時期は3月上旬~末の1度きりで、見た目もショッキングピンクとかなり派手です。

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冬桜の育て方は?

長い期間楽しめる冬桜ですが、実は家でも育てられちゃいます。

ただ年中植えることができるわけではないので、適切な時期に適切な処置を行う必要があります。

では早速、直接植え付ける育て方と鉢植えを利用する育て方をあわせてご紹介していきます。

植え付け

基本的に、植え付けは3月~4月と9月~10月のタイミングで行います。

庭植え

ポット植えの苗の場合は、ポットから取り出し土を半分程落とした上で根の長さを整えてください。

またポット植えではない裸苗(はだかなえ)の場合は根がバランス良く同じような長さになるよう切り詰めた後、水を張ったバケツに根の全体がつかるように1時間ほど置きます。

その後根の広がりより一回り大きめの穴を掘り、堆肥を下に敷いた上に根を支えながら置いて掘り上げた土を戻します。

戻したら桜を植えた穴と同じ大きさの盛り土をし(堤防を作るイメージで)、根がきちんと根付くよう水をたっぷり支えた後に支柱を立てましょう。

鉢植え

鉢に植え付ける場合は7~8号の鉢を用意し、ポットから抜いた苗木を同じく半分程落として根の長さを整えます。

鉢穴に鉢底ネットを敷き鉢底用の石を2~3cm敷いた後、用土を使って植え込みます。

根の部分が隠れるところから3cm分程土をかけ、割り箸などの棒でつついて土の具合を整えましょう。

そうして根と根の間に隙間ができないように土をなじませた後に、鉢底から水が出てくるまで水を与えてください。

また鉢植えで育てる場合は根が鉢いっぱいに育ってしまい根詰まりを起こすため、毎年か少なくとも隔年での植え替えが必要です。

剪定

「桜切る馬鹿」とことわざにあるように、冬桜含め桜は剪定を嫌う種類です。

ただ剪定をしてはいけないということではなく、切り口から雑菌が入りそこから病気になったり枯れたりすることがあるため、不要な枝を抜くのみの剪定に留めておくことが大事。

また、剪定した際には切口に保護剤(癒合剤)を塗ることも忘れずに!

水やり

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら鉢底から水が出るぐらいたっぷりと与えてください。

庭植えの場合は雨水だけでも十分ですが、表面の土が乾いているようであれば水やりが必要です。

特に植え付けから2週間ほどは根付いていない状態なので、マメにチェックして土が乾かないようにしましょう。

ただ季節問わず毎日水をあげていると過湿になることもあるので、土の表面をチェックして乾いていた場合にのみ与えることが重要です。

冬桜で盆栽を楽しむ方法

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「植木鉢で楽しめるなら、盆栽でもいけるんじゃ?」と思われた方、大丈夫です!

鉢の大きさ次第で毎年、又は隔年の植え替えが必要にはなりますが、盆栽やミニ盆栽でも楽しめますよ。

ただ桜は剪定が難しいため、常に形を美しく保つのにコツが必要です。

コツその1、枝を切るハサミは消毒済みのものを使うこと!

他の木を切った場合は特に注意しないと、切った部分から枯れてしまうことがあります。

そしてコツその2、枝を切ったら必ず保護剤(癒合剤)を塗りましょう。

また剪定の時期ですが、11月~2月の落葉した状態で行う事で芽が確認しやすくなります。

しっかり芽の位置を確認しながら、枝が混んでいる部分や長く伸びすぎた若い枝を切り落としましょう。

コツと時期を守って伸びすぎた枝をすっきりさせ、まとまりのある素敵な盆栽にしてくださいね。

まとめ

今回は秋から長く楽しめる桜”冬桜”とその育て方をご紹介しましたが、いかがだったでしょうか。

紅葉とお花見が同時に楽しめるなんて不思議な感覚ではありますが、とても美しい光景に違いありません。

日本各地に冬桜が楽しめるスポットがあるので、今年はカメラ片手に色々な種類の冬桜を楽みませんか。

そしてお気に入りの種類が見つかったら庭に植えたり、鉢植えや盆栽として是非育ててみてください。

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