「日本の絶景」としてメディアに取り上げられて以降、注目を集めている国営ひたち海浜公園のネモフィラ畑。
青一色の世界は幻想的でとても印象的ですね。
我が家の花壇もあんな風にネモフィラで埋め尽くせたら・・・と考えたのは私だけではないはず!
「育て方が難しそう」と思う方もいることと思いますが、ネモフィラはプランターでも育てられますし、庭に植えれば「こぼれ種」で翌年も花を咲かせてくれる比較的育て方・増やし方が優しい花です。
そこで今回の記事では、ネモフィラのプランターでの育て方や、こぼれ種の取り方・増やし方についてまとめてみました。
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ネモフィラの基礎知識
ネモフィラの写真は見たことあるけど、どんな花なのかよく知らないという方のために、まずはネモフィラの基礎知識から。
和名:瑠璃唐草(るりからくさ)
英名:Baby Blue-Eyes
分類:ハゼリソウ科・ネモフィラ族
原産地:北アメリカ西部
形態:一年草
草丈:10〜20cm
花色:青・白・濃紫
耐寒性:比較的強い
耐暑性:弱い
和名の瑠璃唐草ってとても素敵な響きですね。
ネモフィラの青い花と、その可憐な姿をよく現していると思います。^^
ネモフィラの育て方
「庭一面ネモフィラの青」も憧れますが、今回は手軽にチャレンジ出来るということで、プランターでの育て方をご紹介します。
種まき
種まきの時期は、9月〜11月。
秋に種をまいて冬を越し、春(4〜5月)に開花するのが一般的ですが、寒冷地では春に種をまきます。
春に種をまいた場合、6月下旬〜8月上旬が開花時期です。
小さめのポットに種をまいて苗を育てても良いのですが、ネモフィラは移植を嫌うので、庭やプランターに種を直まきする方が良いですね。
プランターを使う場合は、水はけが良く肥料分が少ない土を使うようにしましょう。
園芸店で手に入る「赤玉土」と「園芸用の土」や「腐葉土」を混ぜて使うのがお勧めです。
育苗(いくびょう)
種まきが済んだら、発芽するまでは土を乾かさないように注意します。
ただし、ネモフィラは湿気を嫌うので発芽後は水やりは控えめに、地面が乾いたらお水をあげるくらいで大丈夫です。
ネモフィラはお日様が大好きなので、発芽したらお日様を一杯浴びさせてください。
双葉が出て、本葉が3〜4枚ほどに増えたら間引き時、最終的に株と株の間が10〜20cmになるように、間引きをしましょう。
「こんなにスカスカで大丈夫なの?」と思うくらいが丁度良い感じです。
ネモフィラは匍匐性(ほふくせい)と言って横に伸びる性質を持っているので、株と株との間が狭いと物凄く混み合ってしまいますから、広すぎるかなと思うくらい間を開けてくださいね。
ところで、間引きというと「強い苗を残して弱い苗を抜く」というのが一般的ですが、こんな意見もあるんです。
普通、間引くときは丈夫な苗を残して弱弱しいのを抜きますよね。
でも間引き苗を生かして育てる時は、わたしは元気が良い苗を選んで抜いています。
この方は間引いた苗を移植して、さらに株を増やしているんですね。
芽が出て一生懸命育ってきた苗ですから、こんな活用法もありだと思います。^_^
越冬
間引き作業が終わって苗が一回り大きくなった頃、季節は冬を迎えます。
そこで気を付けたいのが寒さ対策。
ついつい心配になってプランターを室内に入れたくなりますが、暖房のきいた室内に入れるのは禁物です。
あまり暖かいとヒョロヒョロと草丈ばかりが伸びたひ弱な苗に育ってしまうんです。
ネモフィラは比較的寒さに強いので、霜が降りたり凍ったりしないよう、夜間はプランターにビニールシートをかける程度の防寒対策で大丈夫!
「ちょっと厳しい育て方」それくらいの方が丈夫な苗に育つんです。
(寒冷地では春に種まきをするので、越冬はしません。)
定植(ていしょく)
定植とは、育てた苗を花壇や鉢・プランターなどに植え替えることを言います。
暖かい地域では2〜3月に園芸店の店頭にネモフィラの苗が出回るようになりますが、その頃がちょうど定植の時期。
ネモフィラは植え替えを嫌うため庭やプランターに種を直まきするのが好ましいのですが、育苗の項目でご紹介した方のように間引きした苗を大切に育て移植したいとお考えなら、この時期に植え替えを行います。
移植する場合は根を傷つけないよう優しく扱って下さいね。
比較的寒さには強いネモフィラですが、根はとてもデリケートなので。。。
開花
種まき⇒育苗⇒越冬(⇒定植)と大切に育てたネモフィラも、いよいよ開花の時期を迎えます。
ネモフィラはお日様が大好き♪
日照時間が長くなり暖かくなってくると俄然元気になってモコモコと驚くほど増えていきます。
放っておくと増えすぎて満員電車のようになってしまいますから、あまり混み合わないよう間引きをして風通しを良くして下さいね。
また枯れてしまった葉や花柄は、こまめに取り除くようにしましょう。
枯れた葉や花柄をそのままにしておくと、花付が悪くなるようです。
折角丹精込めて育てたネモフィラ。
出来るだけ沢山の花を咲かせて欲しいですよね。^_^
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種の取り方
1年草のネモフィラは、花を咲かせ実を結ぶと枯れてしまいます。
枯れて茶色くなってしまったネモフィラを見ながら、「秋になったら、またネモフィラの種を買ってきて植えよう」とを考える方もいらっしゃるかもしれませんが、ちょっとお待ちください!
ネモフィラは実を結び、種を残してくれています。
この種を利用すれば、また翌年の春も庭やプランターに沢山のネモフィラを今年の春と同じように・・・いえ!今年以上に花を増やす事も出来ますよ。
そこで次は、ネモフィラの種の取り方や増やし方についてご紹介します。
採種(さいしゅ)
ネモフィラは花が終わるとその後に緑色の丸い実をつけます。
顔を寄せてみると、星のような萼の上に丸い実が乗って、ひとつひとつは朝顔の実に似ているような気がします。(あくまでも個人の感想です。)
この丸い実の中にネモフィラの種があるのですが、緑色の状態では種を取ることができません。
緑色が茶色に変わるまでじっと我慢。
ちょっと見てくれはよろしくありませんが、花が終わった株を倒して実にお日様が当たるようにしておくと、実が早く茶色くなるようです。
実が茶色に変色したら、新聞紙などの上に広げて乾燥させましょう。
乾燥させた種は次の種まきまで、乾燥剤を入れた空き缶や密封出来る袋に入れて、乾燥させた状態で保管します。
冷蔵庫の野菜室で保管するのも良いみたいですよ。
こぼれ種
こぼれ種とは、人間が意図的に蒔いた種子ではなく、植物から自然にこぼれ落ちた種子や、その種子から生えてきた植物のことである。
つまり「こぼれ種」とは、自然の営みの中で自然に生まれ育った結果で、改めて「種の取り方」を説明する必要もないかもしれないのですが。。。
先ほど「開花」の項目で、枯れた葉や花柄をそのままにしておくと花付が悪くなるので、枯れた葉や花柄はこまめに取り除くようにと書いたのですが、あまりにも完璧に花柄摘みをすると、こぼれ種が出来なくなっちゃいますね。(^_^;)
こぼれ種で花を増やしたいとお考えなら、枯れた花柄摘みもほどほどが良いのかもしれません。
まとめ
ネモフィラのプランターでの育て方、こぼれ種の取り方や増やし方についてまとめてみましたが、いかがでしたか?
ネモフィラは比較的寒さに強く、育て方はさほど難しくない植物だと思います。
またこぼれ種を上手に利用すれば、種の取り方も増やし方も比較的楽ちんな植物なのではないでしょうか?
ただし冬の間室内で過保護に育てたり、肥料を与えすぎたりすると、ヒョロヒョロと力ない株に育ってしまうので、過保護は禁物!
ちょっと厳しいくらいの環境で育てた方が、姿も美しく強い株に育ちます。
こぼれ種で自然に増やすことができるネモフィラを、ご自宅のプランターで育ててみませんか?
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