みなさん「キッズウィーク」ってご存じですか?
「こどもの日なら知っているけど・・・」そんな声も聞こえてきそうですね。
「キッズウィーク」とは、2017年2月からスタートした「プレミアムフライデー」続き、政府主導で計画されている新たな大型連休になります。
大型連休と聞くとわくわくしますよね!
でも、実はこのキッズウィーク既に様々な方面から“いらない”と反対の声が。
そこで今回の記事では、キッズウィークの詳細とキッズウィークはいらないと反対の声を上げる様々な立場の人たちについてまとめてみました。
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目次
キッズウィークとは?
政府から発表されたキッズウィークの定義は以下のようになります。
・学校の夏休みの一部を別の時期にずらす
・キッズウィーク時期に働く親に対して有給休暇の取得を促す
・親子で過ごす新たな大型連休の創設を促す
・2018年度から実施予定
キッズウィークは、ゴールデンウィークや年末年始の休みとは異なり、国民全体の大型連休が増えるわけではないようです。
学校の夏休み等をずらすのは、県や市などの地方自治体ごとなのか地域ごとなのかはまだはっきりとは決まってないよう。
子供をもつ働くママにとって、キッズウィークの時期がいつになるのかは気になるところですよね。
キッズウィークはいらない!
キッズウィーク創設のニュースが出てから、様々な立場の人が“キッズウィークはいらない!”と声を上げています。
ここでは、独身者・サービス業で働く人・会社で働くママ・家で働くママ・子どもたちの立場から反対意見をまとめてみました。
独身者の反対意見
・子持ち社員が休みをとることで、自分達の仕事が増える
・子持ち社員の休みが優先される
・独身社員はまとまった休みがとれない。
私が以前勤めていた会社では、先輩ママが子供の保育園からお迎えの電話がかかると、先輩ママができなかった仕事が独身の私に回ってきました。
忙しい部署に所属していたので、子供の病気が理由とはいえ、早く帰れる先輩ママが羨ましいと思っていました。
おそらくキッズウィーク中の仕事は独身者に回ってくるでしょう。
そこで、キッズウィーク後に独身者にまとまった休みが取れれば、反対の声は出ないでしょうが、会社によっては独身者にまとまった休みを与えることができないところも。
通常の業務でさえ独身者の負担が大きいのにも関わらず、キッズウィークの休みまで子持ちの社員が優遇されてしまったら、いい気分はしないですよね。
サービス業の反対意見
大型連休になれば、忙しくなるのがサービス業で働く人たち。
キッズウィークで子供がいる従業員が全て休んでしまったら、仕事が成り立たないでしょう。
また、病院や介護施設で働く人たちもキッズウィークで休むことはできません。
サービス業をしている人たちにとっては、キッズウィークはいらないというよりも取ることができないといった方が正解でしょう。
働くママたちの反対意見
・緊急のためにとっておきたい有休をむやみに消化してしまう
・一緒に働く仲間の負担を増やしてしまう
以前勤めていた会社の先輩ママに有給は取らないのか尋ねたところ、”有給休暇は子供が熱を出したり、感染症にかかったりして保育園に預けられない時のために取っておきたい”とのこと。
また、保育園から電話があって子供を迎えに行かなければならない時は、一緒に働く同僚の仕事を増やしてしまうのでとても申し訳なく思うとも。
そこで、キッズウィークを実施したらどうなるでしょうか?
子供のために1日や2日は有給を取るかもしれません。
しかし、一緒に働く仲間の負担を減らすため、また有給をとっておくため、いつものように働くのではないでしょうか。
家で働くママ
・お昼ご飯の支度が大変
・夏休みを繰り上げることで、子供の体調が心配
私は3人兄弟。
母は専業主婦でした。
夏休みになると”夏休みなんていらないわぁ〜”とぼやいていました。
体力の有り余っている3人の子供の相手を1日中しなければならなかったのでさぞかし大変だっただろうと思います。
家で働くママにとって学校が休みになる大型連休はなるべく少ない方がいいと思うのでは?
また、夏休みを1週間繰り上げることによって、子どもたちの体調が崩れないかも心配です。
公立の小中学校には冷暖房器具が設置されていないところがまだ多くあります。
特に九州の猛暑は殺人的な暑さです。
8月の猛暑日に登校して、暑い教室で授業を受ける子供たちは授業に集中できないばかりか、熱中症の危険にもさらされそうです。
子どもたちは?
今回、主役となる子供たちはキッズウィークを喜ぶのでしょうか?
政府の計画では、キッズウィークは夏休みが1週間縮まり、11月に1週間キッズウィークとして実施するとのこと。
夏休みが1週間縮まるということは、それだけ宿題も早めに終わらせなければなりません。
宿題を早く終わらせるって、結構つらいですよね?
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保育園はどうなる?
キッズウィークが施行された場合、小さい子どもを預かる保育園や学童保育はどうなるのでしょうか。
現在、保育園や学童保育が休みになるか否かについてはまだ分かっていません。
ここでは、保育園や学童保育が休みになった場合のメリットとデメリットについてまとめてみました。
〈メリット〉
・普段から休みの少ない保育士や学童指導員の休みが取れる
・子どもたちが親と過ごす時間が確保できる
〈デメリット〉
・働くママは民間の保育所などに子どもを預けなければならなくなるので、経済的負担が増える
・一人で留守番をしなければならない子どもが増えるため、安全面が心配
・子供を預けることができなかった場合、仕事ができずに給料が減る家庭も出てくる
普段、お世話になっている保育士や学童指導員方々にも休みを確保してあげたいとは思いますが、キッズウィークに保育園や学童保育が休みになるとデメリットが多いですね。
私個人の希望として、子供たちの安全のためにも、キッズウィーク中も保育園や学童保育は開いて欲しいなと思います。
キッズウィークが取れるのは公務員だけ
国が率先して行うキッズウィーク。
結局、安心してキッズウィークを楽しめるのは公務員として働く人たちだけではないでしょうか。
ネットでも公務員を非難する声が上がっています。
キッズウィークとかいう新しい連休。
これ以上休み増やしてどーすんの?
ただでさえ時間足りなくてサービス残業してる人まだまだいっぱいいるのに。
官僚とか、公務員の中の緩い仕事してる人だけのお休みなのかな?笑#キッズウィーク— きょんたろう (@dekyondekyon) May 19, 2017
政府が「キッズウィーク」という大型連休を創設
夏休みなどの長期休暇の一部を他の平日に分散させる
親などの大人も休暇が取れるよう政府が企業へ強く求める
・・・・・・公務員のための休暇か?
なんちゃらフライデーと一緒で意味がわからん
政府主導でやることって、民間には関係ないな— のみ (@nominomino01) May 19, 2017
キッズウィーク。また訳のわからんことを。公務員による、公務員のための制度。ホント、世間とズレてる。
— りん (@yuuchanrie) May 19, 2017
しかしながら、国が決めたことで公務員の人が責められるのもおかしな話ですよね。
キッズウィークよりも・・・
実施前から早くも”いらない!”と反対の声があがっているキッズウィーク。
キッズウィークでまとまった休みを取らせるよりも以下のことをしてほしいとの声があがっています。
・短時間労働制度の充実化
・有給休暇が取りやすい労働環境
残業が当たり前の今の時代、まとまった休みよりも家族で過ごす平日の方が欲しいですよね。
また、労働者の権利である有給が好きなときに取れれば、キッズウィークなんて必要ないのではないでしょうか。
まとめ
独身・公務員・保育園・サービス業に勤める人からみたキッズウィークについてまとめてみましたがいかがでしたでしょうか。
どの立場の人も“キッズウィークはいらない!”という反対の声が多く上がっています。
キッズウィークについては、まだ詳細が決まっていないのでこれからの動向が気になるところです。
しかし、今の時点で“いらない!”との声が大多数なので今後、計画がなくなる可能性も。
いずれにせよ、働く人にとって休みがとりやすくなる環境ができれば1番良いですね。
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公務員でも、取得可能なのは一部だけでは?教員は難しいでしょう。有給だって役所勤務の方が取りやすいのでは?
極端な例ですが、教員夫婦…夫がA自治体、妻はB自治体、住まいのあるC自治体の小学校に通う子供がいても、C自治体のキッズウィークに夫婦共に休めないでしょう?
保育士もそう…仕方がないから学童など預かってくれる場所を探すしかない。自分たちが通える範囲なら自治体が違っても長期休業は似たりよったりだから、今まで通りならどうにかなったのに…。
夏休みが少なくなった分、夏休みの宿題(自由研究に読書感想文…などもろもろ)は減るのでしょう?今でさえ、飽和状態なので1日でも貴重。それが1週間も減るなら宿題も減らしてもらわないと困ります。