お子様がいるご家庭では「お小遣いをいつから上げるのか」「金額はどれくらいにすればいいのか」などお小遣いの上げ方について悩むことも多いのではないかと思います。
小学校高学年頃になると、お金を通じたトラブルが子供達の間で起こることもあるようです。
そんなトラブルを回避するためにも、お金に堅実な人に育ってもらうためにも「お金の教育は間違えられない」とどんな親でも思うのではないでしょうか。
うちの長女も現在小学2年生になり、お小遣いの上げ方について話し合ったのですが「いつから」「いくら」「どんなルールで」「どうやって」など決めることも多く大変悩みました。
そこで今回は、誰もが通る悩み「子供のお小遣いをいつから上げるのか」「金額の相場やどんなルールにすればいいのか」を具体的に調べました。
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子供のお小遣いの上げ方
いつからが絶対に良い!というルールはないようですが、一般的には小学校2年生~4年生からお小遣い制を開始する家庭が多いようです。
その理由に学校の授業で算数が始まり、2桁以上の足し算引き算が出来るようになるのが2年生からというのがあるようです。
幼稚園の年中さん位になるとおままごとなどでお金を使ったお店屋さんごっこが始まったり、幼稚園や保育園の教育でも手作りのお金と商品を使ったフェスティバルを催したりします。
しかし大人のマネを楽しんだり、おもちゃのお金ではお店で買えないことなどを理解し始めるだけでお金の計算やどれくらいの価値があるのかまでは分からない状態。
そのため「お小遣いをいつから上げるか」は計算ができるようになる小学校1.2年生からが良いようです。
私の娘の場合も2年生で2桁以上の計算を習い、買い物をしている時に「おやつを選んでいいよ」と言うと値札を見て「〇〇円だったよ!」と商品金額を意識できるようになったことに気付いてお小遣い制を開始しました。
なのでいつから上げるかは、計算ができるようになってからというのがポイントで、あとは子供自身がお金について理解し始めたり興味を持ち始めたらを目安にすると良いかもしれません。
報酬制の上げ方はダメ!?
いつから上げるか決まったら次はお小遣いの上げ方です。
家庭によって色々な上げ方があると思いますが、どの家庭でもだいたい思いつく方法は以下のようなパターンではないでしょうか。
【お小遣いの上げ方】
・1年に1度お年玉でお小遣いを上げる
・毎月決まった額を上げる
・子供に欲しいものが出来たら必要に応じてお小遣いを上げる
・お手伝いをしたら報酬としてお小遣いを上げる
お小遣いの上げ方で気にするべき点は、子供が計画的にお金を使ったり貯めたりするにはどの方法が計算しやすいのか?と親が子供の使い方をある程度把握するためにはどの方法が把握しやすいのか?という点です。
そう考えると1年に1度ドカッと上げるよりも毎月決まった額を上げる方が子供は計画を立てやすいし、必要に応じてその都度上げるよりも毎月決まった額を上げる方が親も把握しやすくなります。
では、お手伝いをしたらお小遣いを上げるという報酬制はどうでしょか?
一見子供がお手伝いを頑張ってくれるようになって良いのではないかと思いますが、あまりおススメではありません。
家庭の根本的なルールとして、家族の一員が家庭の手伝いをするのは当たり前のことであってお金のためにやることではないからです。
そのため報酬制にすると子供は、お金がもらえないお手伝いはやらなくていいやという考えになってしまいます。
もし、どうしても報酬制にしたいということでしたら、お金を渡すときにただ渡すのではなく必ず「お手伝いしてくれてありがとう!すごく助かったよ」ということを伝えてから渡して下さい。
そうすることでお金をもらえるから手伝うのではなく、手伝いをすると家族の助けになるという意識が芽生えます。
学年別お小遣いの相場
では、何年生でいくら上げるのが相場なのでしょうか?
こちらも悩みどころです…。
多すぎても少なすぎても子供の教育にはあまり良くなさそうです。
そこで年代別に金額の相場を調べてみました。
首都圏の家庭696名を対象としたアンケートによる結果です。
【年代別お小遣い金額の相場】
《1~3年生の相場》
約50%が500円未満
《4~6年生の相場》
約70%が1000円未満
《中学生の相場》
約56%が1000円以上3000円未満
《高校生の相場》
約45パーセントが3000円以上5000円未満
中学生になると部活動が始まることや携帯を持つ場合も多くなり友達との行動範囲も広くなります。
そのため上記のお小遣いとは別に部活動でのお昼代や携帯代・友達と出かける時のお金などは親が払う場合が多いようです。
中学生くらいまでのお小遣いは、基本的にはお小遣いで生活の全てを自分でやり繰りするのではなく、お金の使い方を勉強させるという目的で渡して下さい。
高校生になるとアルバイトが出来るようになるため、アルバイトである程度お小遣いを稼げるような環境の場合はお小遣いなしの場合もありますが、進学を目指していて塾や勉強に力を入れている家庭ではアルバイトは難しいと思いますのでお小遣いや携帯代などもすべて親が出すことが多いようです。
お小遣いのルール
どんな方法でいくら上げるか決まったら後は細かいルールを決めていくわけですが、子供にも親にもお互いに無理のないルール決めと話し合いが大切です。
家庭によって色々あると思いますが、おススメのルールをいくつかご紹介します。
お小遣い帳をつけさせる
計画的にお金を使えるようになるためにお小遣い帳をつけさせることはとても重要なので必ずお小遣い帳をつけさせて下さい。
前借はしない
基本的には前借はしないと決めたほうが良いようです。
すぐに小遣いを使ってしまった場合も前借は絶対にしないことをしっかりと伝え、それを守ったうえで使ってしまった後に欲しいものが買えなくなるということを体験させてください。
そうすることで欲しいものを買うためには我慢をして貯めることが必要なんだと学ぶチャンスです。
学年が上がると金額が自動的にあがるシステムはNG
基本的には社会の仕組みとして、仕事を頑張った分だけお金がもらえるようになっています。
そのため金額をあげる場合は何かしらのルールを作りましょう。
何もしなくてもお金をもらえ努力せずに年功序列で金額も増えていく環境で過ごしていると、ストレスや労働耐性に弱くなり仕事が続かずにすぐに辞めてしまうような大人になってしまいます。
また自分の家の例になってしまいますが、私の家ではお小遣いを渡す前に大雑把にお手伝い・宿題・妹の面倒・習い事などを精一杯やれたか確認してから渡すようにしています。
まだ金額アップはまだしていませんが、3年生に進級するときまでを目安に習い事のレベルアップが達成できたかを査定項目にしようと考えています。
お金は貯めるものという教え方はNG
お金は何かあった時や欲しいもののために貯めるのであって基本的にお金は使うものです。
そのためお金は貯めるものとだけ教えてしまうと、ただ貯めるだけで上手にやり繰り出来なくなってしまいます。
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お金の失敗を経験させる
小学生くらいだとあまり意味のないようなものをパッと買ってしまったり、大人の感覚よりも大胆に使ってしまったりするものです。
そんな時ついつい失敗させないために口を出してしまいがちですが、そこをグッと我慢しましょう。
先ほども少しお話ししましたが、なるべく子供の思うようにさせて失敗を重ねていくことでお金の使い方を身をもって学ばせてあげてください。
大人になり金額も大きくなり責任も自分で取るしかない状況で失敗をするよりも、早いうちから金額も少なく親の管理下にある状態で失敗した方が断然子供のためになります。
大人でもそうですが、周りからあれこれ言われるよりも自分で体験したことの方がよく覚えているものです。
お小遣い帳をつけていれば自分の失敗にも気づきやすく、上手にやりくりできるようになった手ごたえも感じやすいので心配しなくても大丈夫です。
おじいちゃんおばあちゃんに注意!
お金の教育をするうえで子共にお金を与えすぎないことも重要です。
もちろん親が与えすぎないようお小遣いの金額設定などに注意することは大前提ですが、おじいちゃんおばあちゃんはどうでしょうか?
大抵の場合おじいちゃんおばあちゃんは孫に甘いものです。
家庭でのお小遣い以外におじいちゃんおばあちゃんが頻繁に高額のお小遣いをくれたりしていませんか?
お金で貰っていなくても欲しいものがある時は、おじいちゃんおばあちゃんに言えばすぐに買って貰えるなんてことも多々あります。
そうなってしまうとせっかく夫婦や親子で話し合って作ったお小遣いのルールも意味がなくなってしまいます。
自分の子供を親が可愛がってくれることはとてもうれしいことですが、もしおじいちゃんおばあちゃんが孫たちのためなら何でも買ってしまうタイプでしたら「子供のためにうちではこうしているから誕生日とクリスマス以外は無しにしてね」と伝えておきましょう。
まとめ
子供のいる家庭なら誰もが悩むであろうお小遣いの設定の方法。
いつから上げるのか、金額の相場やルールなどについてまとめてきましたがいかがでしたか?
私も子供のためを思うあまりについ色々と口を出してしまうタイプなので、改めて気を付けなければいけないなと思いました。
お小遣いを上げる方法を決めるうえで、なによりも夫婦や親子での話し合いがとても重要なようです。
金額・ルール設定の話し合いや値上げ交渉の話し合いの時も親の意見を押し付けづに子供の話をよく聞いてあげて下さい。
話し合いの中から子供も親もお互いに学べる事が沢山あるのではないかと思います。
ぜひ子供のために、楽しくて将来のためになるお小遣いの上げ方を見つけてください。
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