最近は、メールや電話が発達しているせいか、個人的に「手紙を投函する」という事が随分少なくなってきているように感じます。
それでも手紙を出す機会は、誰にでもあると思います。
そんな時に気を付けたいのが、切手の貼り忘れや料金不足。
「手紙に切手を貼り忘れちゃったんだけど、あのお手紙、どうなるの?郵便局で処分されたりしない?」
「ポストに入れてから貼り忘れに気づいたんだけど、手紙を取り戻すことは出来るの?」
「料金不足の手紙を受け取っちゃったんだけど、どうしたらいいの?」
そこで、そんなトラブルに対応できるように、料金不足の投函物がどうなるかと、料金不足の投函物に対する対処法をご紹介します。
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目次
投函したらどうなる?
切手を貼り忘れたり、あるいは料金不足で投函してしまった場合、その郵便物がどう処理されるかは、その状況によって変わります。
差出人の住所や名前があるときはどうなる?
郵便物に差出人の住所や名前がある場合は、差出人に送り返されます。
よく「お手紙や郵便物には必ず差出人の住所や名前を書く」というのは、こういった事態が起きた時に速やかに対処法が取れるようにするためなのですね。
送り返された郵便物に貼り忘れた切手や、料金不足分を支払うなりすれば、再び投函することが出来ます。
差出人の住所や名前がない時はどうなる?
もしも、差出人の住所や名前が書いていない場合は、そのまま受取人の手元に送られ、料金不足分は受取人に請求されます。
普通のお手紙だったらその金額はたかが知れていますが、書留や速達といった高額郵便の場合はちょっと厄介ですね。
投函されたポストによって扱いが変わる
これはちょっと特殊なケースです。
郵便物が、差出人の住所と同じ管轄内のポストや郵便局で料金不足や切手の貼り忘れが発覚した場合、上とは少し違う扱いになります。
どうなるかというと・・。
- 差出人の住所と同じ市の管轄のポストや郵便局で料金不足や切手の貼り忘れが発覚した場合は、差出人の住所に送り返されます。
- 差出人の住所とは違う管轄のポストや郵便局で料金不足や切手の貼り忘れが発覚した場合は受取人のところに送られ、受取人が料金を請求されます。
このように書くと、ちょっとわかりにくいので、「結局どうなるの?」という感じですので、もう少しわかりやすく説明すると。
【事例その1】
私が住んでいるA市から、A市内のポストに、B市に住んでいる友人にお手紙を投函しました。
A市のポストの集配、およびA市内への郵便配達を担当しているのはA郵便局ですので、料金不足が発覚するのはA郵便局です。
その場合どうなるかというと、A郵便局は、A市内の私の住所に郵便物を送り返します。
【事例その2】
A市に住んでいる私が、B市に住んでいる友人へのお手紙をC市のポストから投函した場合。
C市のポストの集配と、C市内への郵便配達を担当しているのは当然C郵便局となります。
料金不足が発生するのはC郵便局。
この場合どうなるかというと、C郵便局の管轄内に私の住所があれば、私に送り返すことは可能だけれど、C郵便局が、管轄外であるA郵便局管轄の住所に郵便物を配送することは出来ません。
かといって、料金不足の郵便をA郵便局経由で送り主に返送することも(料金不足なので)できません。
よって、その郵便は受取人のところに送られ、受取人に料金の請求がされてしまうのです。
速達の場合
郵便物が速達郵便の場合は、扱いが少し異なります。
どうなるかというと、まず「速達」という急ぎの郵便ですので、送り主に返送されるという事はありません。
通常郵便分の切手が貼ってある場合
その郵便物に、普通郵便の料金以上の切手が貼ってあった場合は速達扱いで配達され、受取人に足りない分の料金が請求されます。
通常郵便分の切手が貼ってない場合
その郵便物に普通郵便の料金以上の切手が貼っていない場合は、普通郵便の扱い(速達は早く到着するけれど、普通郵便は到着に2,3日かかります)で配達され、受取人に足りない分の料金が請求されます。
「速達」という、「急ぎの郵便物」という性質上、差出人に送り返されることはないのですが、料金によって「速達として届くか」あるいは「普通郵便として届くか」というサービスの種類がことなってしまうのですね。
対処法
それでは、実際に料金不足や切手の貼り忘れで郵便物を投函してしまった場合、どうしたらよいのか、その対策方法をご紹介します。
対処法1:料金不足の投函物が差出人に戻ってきた場合
特に問題はありません。
そのまま正規料金の切手を貼ってポストに投函すれば郵送されます。
また、料金不足の切手を貼ってある場合、その切手に消印が押されてなければまだ使えますので、不足分の切手を貼れば再び送ることが出来ますよ。
対処法2:ポストに投函してから料金不足に気づいた場合
「切手を貼り忘れてポストに入れちゃったし、どうにもならないのでは?」
そう考えがちですが、まだ対処法はあります。
ポストに投函してすぐであれば、そのポストの集配をしている郵便局の本局に連絡をしておくと、郵便局の方で当てはまる郵便物を保管しておいてくれますよ。
まだ、その郵便物が郵便局に届いていない場合は、該当する郵便物が郵便局に届いた時、お取り置きしてくれます。
いずれにしても、本局でその郵便物を保管しておいてもらうようにしておけば、あとはその郵便局へ行って、不足料金を支払えば送ってくれますよ。
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対処法3:料金不足の投函物が届いたら
もしもあなたが、料金不足の投函物の受取人だった場合。
料金不足の投函物には、料金不足を知らせるハガキや通知が一緒に送られてきますので、
- そのハガキに不足分を貼って投函する
- ハガキをもって郵便局へ行き、現金で支払う
この二つのどちらかを行うことになります。
また、郵便物の不足金額が100円以上の場合は、配達員さんが直接(ポストに入れずに)届けに来ますので、その場合は
- その場で不足料金を払う
- 不足分の切手を渡す
この二つのどちらかになります。
また、その手紙が「身に覚えがない」「不足料金を支払うのが嫌」の場合は受け取り拒否する対処もできます。
そのまま封を開けず、添付されている「料金不足」を知らせるハガキに必要事項、捺印またはサインをしてポストに投函するか、郵便局へ持っていきましょう。
配達員さんにその旨伝えて、捺印またはサインすれば、あとは配達員さんが持ち帰ってくれます。
切手の貼り忘れや料金不足が起こるのはどんな時?
料金不足や切手の貼り忘れ、といった事態が起こるのはどんな時でしょう?
ちょっと想像してみます。
切手の貼り忘れに関しては、うっかりミスをなくせば問題がないのですが、問題は「料金不足」。
意外と多いのではないでしょうか?
たくさん手紙を書いてしまった場合
うっかりたくさん手紙を書いてしまって、82円では足りなくなってしまったのに、82円の切手を貼って投函した場合。
通常封筒は82円ですが、25gを超えると92円になります。
手紙以外のものを入れた場合
封筒に手紙以外のもの(文房具、小物など)を入れて、通常料金の切手を貼って投函した場合。
50gまでは120円、それ以上は窓口で重さをはかってもらう方が無難です。
定形外の封筒でお手紙を通常料金で投函してしまった場合
定形外郵便は120円、大きさによって異なります。
速達・書留を銀行の窓口を通さずに投函した場合
速達の場合は通常料金+280円ですが、郵便物の重さによって異なります。
書留の場合は、一般(370円)、簡易(310円)、現金(430円)と、種類によって異なるので、窓口でちゃんと料金を相談しましょう。
郵便料金改正直後、改正に気づかなった場合
郵便料金はよく改正されます、改正前の料金の切手を貼って投函してしまうという事もあるでしょう。
この40年で、はがきの料金は30円⇛62円、手紙の郵便料金は50円⇛82円と少しずつ値上がりしているのです。
普段、手紙や郵便をよく使っている人なら、1回や2回、こういったミスをしたことがあるかもしれませんね。
料金不足を未然に防ぐ方法はあるの?
こうしたミスを防ぐ方法の一つは、やはり
「普段と違うものを郵送するときは郵便局の窓口に相談する」
これが一番だと思います。
「ちょっと手紙、いつもより多く書いちゃった」
「形がいつもと違う封筒を見つけたから、これで手紙を送りたいけど」
「手紙に、あの手帳とペンを同封して送りたいな」
「現金書留や速達を送りたい」
ちょっとでも普段と違う郵便物を投函するときには、窓口でその旨相談すれば、料金の事も教えてくれますし、もしかしたら私たちが気づいてない対処法を教えてくれるかもしれませんよ。
まとめ
切手の貼り忘れ・料金不足の投函物の対処法についてご紹介しましたが、いかがでしたか?
料金不足や切手の貼り忘れの投函物を受け取ると、とてもびっくりしますよね?
また、差し出した人も、切手を貼り忘れてポストに入れてしまった事に気づくと気が気ではなくなってしまいます。
「あの郵便物、どうなるの?」と心配になってしまうかもしれませんが、投函された郵便物が、料金不足だからと言って粗略に扱われることもありません。
こういう時には慌てずに、出来ることをやりましょう。
また、料金不足で投函してしまい、受取人の方が支払いをしなくてはならなくなったときは、マナーとして、受取人の方に連絡しておくのをお忘れなく。
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