旅行や出張、帰省で新幹線に乗る方も多いと思いますが、みなさんは「窓側」「通路側」どっちを選びますか?
実は、新幹線の利用時間や利用距離、コンセントを利用するかどうかとか、荷物をどうするかによって、どっちが良いかがわかってきます。
今日は、新幹線の窓側の座席と通路側の座席、どっちが良いのか、それぞれのメリットやデメリットを踏まえながら考えてゆきたいと思います。
帰省や旅行、出張で新幹線に乗ることが多い方、良い機会ですので、どっちに座るのが良いか、一緒に考えてみませんか?
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通路側
メリット
それではまず、新幹線通路側の席に座るメリットを考えてみます。
席を立つのが簡単
通路側に他に座っている人がいないのですから、席を立つときに隣の人に迷惑をかけることがなく、ストレスがありません。
私にとっては、この1点だけでもとても大きなメリットのように思います。
トイレに行きやすい
上でご紹介した「席を立つのが簡単」という理由とよく似ているのですが、席を立つのが簡単だという事は、「トイレにも行きやすい」ということになります。
特にトイレが近い方やおなかの調子が悪い時に窓側になってしまうと、トイレの為に席を立つたびに通路側に座る方の前を通ることになってしまい、とても不便な上、通路側の方に迷惑をかけてしまう・・・とストレスになってしまいますよね?
ゆったり座れる
「通路側でどうしてゆったり座れるの?」
と疑問に思う方もいるかもしれませんね。
例えば窓側に座っている方が居眠りして、通路側の席の方にもたれかかってきたとき、どうしますか?
身体の通路側の方に移動させたり傾けたりすれば、少しだけですが避けることが出来ますね。
通路側の手すりに身体をもたれさせるだけでも、ずいぶんゆったりと座ることが出来ます。
販売員に声をかけやすい
車内販売がきたとき、販売員に声をかけやすいのも、通路側です。
また、自分のすぐ横を販売員のワゴンが通過するので、販売員が何を売っているかもわかりやすく、買い物がしやすいです。
荷物を置きやすい
手荷物が多い場合、荷物を上の棚に置く方も多いと思いますが、通路側ですと棚に荷物を置きやすく、おろしやすいです。
これは新幹線に乗り降りするときに発揮されるメリットです。
デメリット
メリットがあれば、当然デメリットも存在します。
次に新幹線通路側の座席についた時のデメリットを考えてみます。
窓の外が見にくい
通路側ですと、窓の外の景色を楽しむことが出来ません。
「でも、窓の外が見えないわけではないですし・・・」
たしかに、窓の外が全く見えないわけではありませんね。
けれど、窓まで少し距離もありますし、窓側の席に座る人のように「外の景色を楽しむ」のは難しいですよね。
落ち着かない
通路を通る人の物音や気配が常にある状態ですので、落ち着かない場合が多いですね。
特に、新幹線が駅に止まる、お客様が移動している間はとても気になります。
上着をかけるフックが使いにくい
通常、新幹線の上着かけのフックは窓側にありますので、上着をかけるフックは通路側に座る人にとっては使いにくいですよね。
場合によっては、上着かけのフックに上着をかけず、荷物と一緒に上の棚に入れてしまう、という方も多いようです。
コンセントが使いにくい
一昔前は、新幹線の座席にはコンセントなどついていなかったのですが、最近は、一部の新幹線の窓側の座席にコンセントが設置されています。
そのコンセントを使って携帯やゲーム機の充電が可能なのですが、コンセントは窓側の座席にあるため通路側の方には使いにくいですね。
日頃から充電セットを持ち歩いている方にとってはそれほどデメリットではありませんが、「携帯の充電がギリギリ・・・」というときにコンセントが使えないと不便ですしストレスです。
窓側
メリット
窓側は明るくて、いかにも「旅行している」といった雰囲気がありますね。
そんな新幹線の窓側の席のメリットについて考えてみましょう。
寄りかかりやすい
角に面した席なので、窓側の壁に寄りかかりやすく、身体がとても楽です。
長距離、新幹線に乗るときには通路側よりも壁側の方が身体が楽ですね。
また、通路側のように、人が通るたびに人の気配がする、という事もないので、落ち着く席でもあります。
人が通らない
通路側の席ですと、窓側の人が席を立つたびに膝の前を人が通るので、落ち着かない・・・という話を聞いたことがあります。
窓側ですと、自分の前を人が通ることもないので、そういったストレスからは無縁でいられますね。
寝やすい
「寄りかかりやすい」「人が通らない」というメリットに似ているのですが、座った時に身体が楽なので、寝やすい席でもあります。
乗り物酔いをする方にとっては、寝やすいというのはありがたい席でもありますよね。
窓の景色を楽しめる
窓際ですので、窓の外の景色を楽しむことが出来ます。
特に風光明媚な路線の新幹線を利用する場合は、是非通路側ではなく窓側の席を確保して、のんびりお茶でも飲みながら外の景色を楽しみたいところです。
窓の縁のスペースも使える
窓側の席に座ると、窓の縁の所がテーブルのようになっています。
窓の縁のスペースをうまく活用すると、座席のテーブルを使わなくて済むので、座席の前がすっきりとしてゆったりと座ることが出来ます。
飲み物や携帯、おつまみを置いている人を見かけますね。
上着をかけるフックが使いやすい
冬になると、上着やコートが手放せなくなりますが、新幹線の中ではそれを脱ぎますよね。
新幹線には、上着をかけるフックが窓側に設置されています。
窓側の座席の人は、脱いだ上着をかけるフックが使いやすいのは大きなメリット。
これを使えないと、上着を膝に置いたり、足元に手荷物と一緒に置くことになり、窮屈になりやすいのです。
コンセントが使いやすい
一部の新幹線にはコンセントが装備されています。
一般的に窓側の席に設置されていることが多いので、窓側に座るとこのコンセントがとても使いやすくて便利です。
携帯やゲーム機の充電は勿論、新幹線の移動中にノートパソコンを取り出して操作する・・・という方にとっては窓側の席はとてもありがたいですよね。
デメリット
「窓側の席にデメリットはあるの?」
普段あまり新幹線に乗らず、窓側に明るい旅行的なイメージを持っている方にはあまり想像できないかもしれませんが、新幹線の窓側の席にもデメリットはあります。
席が立ちにくい
席を立つときには、通路側の席に座る人の前を通らなくてはいけなくなりますので、そのたびに「すみません」と一声かけたり、通路側に座る人にストレスを与えてしまったりと、席を立ちにくいですよね。
トイレに行きにくい
席を立ちにくいので、当然トイレにも行きにくいです。
日頃トイレが近い方や、おなかの調子が悪い方、体調がすぐれないときに窓側に座ってしまうと、席を立つたびに通路側の席の方の前を通ってゆくことになるので、不便ですし、ストレスですよね。
荷物を棚に乗せにくくおろしにくい
大きめな手荷物は上の荷物棚に積むことが多いと思いますが、窓側の席に座ってしまうと、荷物棚に荷物を載せにくく、おろしにくいというデメリットもあります。
荷物を降ろすには、いったん通路側の人の前を通って通路に出て、それから荷物を降ろす・・・という動きになりますので不便ですよね。
すぐに使うものは、あらかじめ手元に置いておいて荷物を棚に載せるのがおすすめです。
販売員の人を止めにくい
販売員さんが通ってきたとき、窓側の席ですと声をかけて止めにくいのもデメリット。
それに、窓側の席ですと販売員さんが押しているワゴンに何が載っているかわからないので、「何を売っているのか分からない」という事も。
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通路側vs窓側どっちが良い?
通路側、窓側、それぞれの座席のメリット、デメリットをご紹介してみましたが、みなさんは「どっちが良い」と思いますか?
メリット、デメリットは人それぞれ、一概に「どちらが良い」とは言いにくいですよね。
そこで、通路側、座席側どっちがおすすめかを考えてみます。
通路側の席はこんな人におすすめ!
通路側のポイントはこの5つ。
- 席を立ちやすく、トイレにも行きやすい
- 販売員さんに声もかけやすい
- 窓の外の風景が見にくい
- 荷物の上げ下ろしが簡単
- コンセント、充電、上着をかけるフックが使いづらい
このポイントから、どっちかといえば通路側の席がおすすめなのはこんな方!
- 新幹線に乗る時間が短時間
- 短距離の利用
短距離の利用で乗る時間が短時間であれば、すぐに席を立つわけですから通路側で問題はありませんし、ゆったり窓の景色を楽しむことも少ないですね。
また、短い時間、短い距離の乗車となると、あえて充電したりコンセントを使う事もないですので、どっちかといえば窓側よりも通路側の方が有利のように感じます。
窓側の席はこんな人におすすめ!
窓側の席のポイントはこのようになります。
- 一度座るとゆったりと落ち着いて座れる
- 窓の外の風景が楽しめる
- コンセント・服をかけるフックが使いやすい
- 席を立ちにくく、トイレに行きにくい
- 荷物の上げ下ろしが不便
このポイントから、どっちかといえば窓側がおすすめなのは
- 長距離、長い時間新幹線に乗る方
- 長時間トイレに行かなくても大丈夫、という方
こういった方には「窓側の席」がおすすめです。
一度座ってしまえば、降車駅まで座りっぱなしですので、ゆったり座ることが出来ますし、乗り降りや席を立つ用が少なければ隣の人に迷惑をかけることも少ないですね。
長時間乗車しているので、コンセントが使えれば携帯やゲーム機の充電もしやすいですし、また、座席で使うものをあらかじめ手元に置いておくと、さらに席が使いやすくなります。
このように、新幹線に乗っている時間や距離、用途によってどっちの座席にするかを決めると、ストレスなく利用することが出来ますね。
周囲の人に聞いてみました。
この記事を書いている時、たまたま友人知人にあう機会があったため、世間話の延長で、
「新幹線の通路側の席と座席側の席、どっちが良い?」
と聞いてみたら、様々な意見を聞くことが出来ました。
その一部をご紹介します。
窓側派
- 断然窓側!
通路側だと、通路に人が通ると気になっちゃって、落ち着かないです。 - やっぱり外の景色を見たいから。
- 窓側に座って、窓と座席の背もたれに寄りかかって寝ます(笑)。
こうして聞いてみると、やはり「窓側で景色を楽しみたい」「ゆったりしたい」という意見が多かったように感じます。
共通して言えるのは、皆さん「新幹線=旅行」というイメージがあるようで、「旅行だから景色を楽しみたい」という気持ちが強いように感じます。
「トイレに立ちにくい」という事を言っていた人は誰もいませんでしたし、
トイレに関して聞くと、皆さん口をそろえて
「事前に済ませます」
と断言していました(笑)。
トイレ対策をしっかりして、一度座席に座ったら席を立つ回数を極力減らして、その上で「窓側の席を楽しむ」そうです。
また、販売員さんに声をかけにくい、という話をしたところ、
「乗る前にお茶とお弁当は駅で買っておきます」
と・・・なかなかしっかりしていますね。
通路側
一方「通路側」を選ぶ人もいました。
- 席を立つとき、通路側の人の前を通るのがストレス
- トイレに行く回数が多いので、通路側の方が楽
- 閉塞感がない
- どうせすぐ寝てしまうので、窓側で景色を楽しむことがない(席がどこでも気にしない)
あえて「通路側」を選ぶ方は、新幹線の中で席を立つ回数が多い方が多いようですね。
乗り物に乗ると「トイレに行きたくなる回数」が増えるので、なるべく通路側でドアの近くがいい・・・とおっしゃってる方もいました。
また、「すぐに寝てしまうので・・・」という方は、「座れればどこでも良い」という気持ちのようですね。
メリット、デメリットでご紹介した「コンセント」「荷物」「洋服をかけるフック」について言及していた方は誰もいなくて、
「使えたらラッキーだけど、なくても特に困らない」
「洋服を脱いだら、荷物と一緒に上の棚に置いておくか、ひざ掛け代わりにする」
とおっしゃっている方もいました。
また、小さなお子様がいるママは、帰省の時には必ず
「子供を窓側に座らせて、私は通路側に座っています」
とのこと。
「子供は窓側が好きですし、通路側に子供を座らせると、通路に出て他のお客様に迷惑をかけてしまいそう」
「通路を挟んだ向こう側のお客様相手に子供がふざけてしまうので、子供は窓側に座らせて、私が通路側に座って子供の方を向いてひたすら子供の相手をします」
といった実用的な意見を聞くことも出来ました。
確かにお子様は新幹線に乗ると、どうしてもはしゃいでしまいがち、その対策のために「ママは通路側に座る」という方もいるようですね。
様々な意見を聞くことが出来て、なかなか面白かったです。
まとめ
いかがでしたか?
「窓側」「通路側」それぞれにメリット、デメリットがあるのがわかりますね。
メリットばかりだと思っていた窓側にもデメリットはありますし、通路側にも、窓側にはないメリットがあります。
新幹線に乗る距離や時間、目的を考えて、どっちが自分に合っているか、その都度考えて選ぶことが出来ると良いですよね。
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