普段生活をしているとボールペンや油性ペンに始まり、子供の習字の墨や絵の具まで様々なシミが服に付きます。
特に子供が小学校低学年以下だと「洋服をキャンバスにしたんじゃないか?」と思うくらい絵の具が服に付いたりすることも…。
洗濯洗剤で揉み洗いをしても服に付いたボールペンや油性ペン、習字の墨や絵の具のシミはなかなか落ちなくて困ってしまいますよね?
今回はそんな悩みを解決するべく「服についたボールペンや油性ペン、墨や絵の具の落とし方」についてまとめてみました。
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目次
服に付いたボールペンの落とし方
ボールペンのシミ…これ、意外と大人でもやってしまいますよね!?
ふとした時にサッと服に当たってしまったなんてことが結構あります。
ボールペンといっても油性・水性と種類がありますので、種類別に服に付いたボールペンの落とし方を見ていきましょう。
水性ボールペンの落とし方
これは何のシミでも同じなのですが、服にシミが付いてしまったらなるべく早く落としてください。
時間が経てば経つほど落ちにくくなります。
【落とし方】
・水性ボールペンの付いた部分を水で濡らす。
・その上にキッチンペーパーを置き、キッチンペーパーに水性ボールペンが移るのを待つ。
・何度か繰り返し、落ちたら洗濯機で洗う。
油性ボールペンの落とし方
「油性」となるとなんとなく落ちにくいような気がしてしてしまいますが、想像しているよりも簡単に落ちますので是非試してみてください。
【落とし方】
・作業をする場所は机などの変色を防ぐためビニールを敷く。
・当て布を置き(いらない布)ボールペンの付いた面が当て布に当たるように下に向けて重ねる。
・ボールペンの付いた部分の裏側から、消毒用エタノールか除光液を少しずつ垂らす。
・もう一枚のいらない布でトントン叩くと当て布に油性ボールペンが移る。
・当て布を新しい面に変えて繰り返し行う。
・落ちたら仕上げに洗濯をする。
ボールペンのシミを落とす前に、必ず目立たない所で試して色落ちなどがないか確認してください。
消毒用エタノールも除光液もドラッグストアで手に入りますので、簡単に落とすことができます。
ヘアスプレーを使った落とし方
上記2つの方法で充分落ちるようですが、ヘアスプレーを使ってボールペンのシミを落とす変わった方法もあるのでご紹介します。
【落とし方】
・ボールペンが付いた部分を水で濡らす。
・ヘアスプレーをかけていらない布でトントン叩く。
・落ちるまで繰り返し、洗濯機で洗う。
服に付いたボールペンのシミを落とすときに「よし!ヘアスプレーを使おう!」とは誰も思わないですよね?
ヘアスプレーの材料にエタノールが使用されているので、このエタノールによって服に付いたボールペンが落ちるようです。
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服に付いたスタンプインクの落とし方
子供の大好きなスタンプ…。
ポンポンと調子良く押して遊んでいたら服に付いてしまった!なんてよくあることですよね?
大人でも年賀状を作ったり、事務仕事をしている方は大量にスタンプを押す作業があったりします。
乾ききっていないものに洋服の袖が触れてしまって服を汚してしまうこともあると思いますので、服に付いたスタンプインクの落とし方もご紹介します。
【落とし方】
・40度のお湯にアルカリ性石鹸を溶かす。
・スタンプインクの付いた部分をインクが落ちるまで浸ける。
・落ちたら洗濯機で洗う。
「油性ボールペンの落とし方」「水性ボールペンの落とし方」「スタンプインクの落とし方」を試しても残ってしまう場合はワイドハイターなどの漂白剤を使うときれいになります。
服に付いた油性ペンの落とし方
ペン立てに色々なペン立を立てておくとなぜか子供は油性ペンを選んでお絵かきし、字が書けるようになると幼稚園や学校に持っていく物に油性ペンで名前を書くのも自分でやりたがります。
ハッキリと太く書ける油性ペンは子供にとっては魅力的なようですが、お母さん達にとっては服や家を汚す恐れのある危険なペンです。
服に付いた場合、何度も洗濯をすると薄くはなりますが全部は落ちませんよね?
でも、洗濯前にひと手間加えるだけで油性ペンも落ちますので安心してください。
【落とし方】
・真っ白な服の場合は漂白剤に浸ける。
・色柄物は中性洗剤と消毒用エタノールを同量混ぜたものを油性ペンの付いた所に馴染ませる。
・歯ブラシなどで優しく擦る。
・水ですすぎ、落ちるまで何度か繰り返す。
私も油性ペンを服に付けたことがあるのですが「こんなに簡単に落ちるなら、なぜ調べて落とさなかったんだろう?」と少し悔しい気持ちになってしまいました。
服に付いた水性ペンの落とし方
「油性ペンと違って水性ペンだから洗濯をすれば落ちるだろう」そう思って洗濯してみたら、全然落ちていなかったという経験はありませんか?
そうなんです、水性ペンといっても服に付いた場合の落ちにくさは油性ペンとそれほど変わらないのです。
また、同じ水性ペンでも服に付いたばかりのものと時間が経ったものだと、染み込み具合によって落とし方も変えたほうが良いようなので分けてご紹介します。
服に付いたばかりの場合
【1.通常の洗濯洗剤を使った落とし方】
・水性ペンの付いた部分を洗濯洗剤で揉み洗いする。
・水ですすぐ。
・落ちるまで繰り返し行う。
・落ちたら洗濯機で洗う。
【2.消毒用エタノールを使った落とし方】
・消毒用エタノールを水性ペンの付いた部分に染み込ませる。
・いらない布やキッチンペーパーを当てて移し出す。
・落ちるまで繰り返し行う。
・洗濯機で洗う。
時間が経ってしまった場合
【落とし方】
・水性ペンの付いた部分を消毒用エタノールに浸ける。
・薄くなったらいらない布やキッチンペーパーを敷き、水性ペンの付いてしまった面が布に当たるように(下向きに)置く。
・その状態で消毒用エタノールを付けたハブラシで優しくたたく。
・落ちたら洗濯機で洗う。
歯ブラシで強く擦ると色落ちしやすいのでご注意ください。
もしこの方法で落ちない場合は、さらにクレンジングオイルを使って揉み洗いをすると落ちます。
服に付いた墨の落とし方
小学校では習字の授業が行われ、冬休みの宿題には「書初め」が出される場合もあります。
日本人であるからにはきれいな字が書けた方が良いですし、心を鎮めて正座をして行う習字は子供の教育にも良いと考えて習字を習わせる家庭も多いようです。
しかしここで問題なのが「子供が習字をすると必ずと言っていいほど墨で服を汚してしまう」と言うことです。
習字の墨は服の繊維に染み込みやすく、かなり落ちにくくなります。
クリーニング店でも断られることが多く、クリーニングを受けてもらえてもほとんどの場合が高額になってしまう上に完全に落ちていない状態で戻ってくることもあるようです。
子供の普段着のクリーニングに高額を出すのはちょっと考えてしまいますよね?
自分で服に付いた墨を落とす方法はないのか調べました。
墨の落とし方
【1.マジックリンを使った墨の落とし方】
・キッチン用マジックリンを2倍程度に薄める。
・薄めたマジックリンを墨の付いた部分に馴染ませる。
・固形石鹸を直接墨の付いた部分にこする。
・揉み洗いしながら水で流す。
・落ちたら洗濯機で洗う。
【2.歯磨き粉を使った墨の落とし方】
・歯磨き粉を歯ブラシに付けて墨の付いた部分を優しくこする。
この方法は墨が服に付いてから時間があまり経っていない時に有効です。
水垢やサビなどを歯磨き粉で落とせることは知っている方も多いと思いますが、布にも有効なことを知って驚きました。
【3.米粒を使った墨の落とし方】
・炊き立ての米粒を墨の付いた部分に擦る。
消しゴムにような要領で米粒を擦っていくと、ポロポロと墨を吸収した黒いカスが出てきます。
こちらも時間が経ってしまったものだと完全に落ちない場合がありますので、墨が付いてからすぐの場合は試してみて下さい。
米粒で墨の汚れが落ちるなんて、改めてお米の偉大さを感じてしまいますね。
服に付いた墨に漂白剤は効果なし!?
「墨なら漂白剤で落ちるのでは?」と思った方も多いと思いますが、実は全く効果がありません。
やってみると分かるのですが、漂白剤に浸けても墨は落ちないのです。
墨を付けてしまってから墨を落とす手間をかけるよりも、習字をやる時は子供に黒い服を着せると万が一汚してしまっても気になりません。
目からウロコな予防方法ですが、こういった工夫をすると良いかもしれませんね。
服に付いた絵の具の落とし方
さて次は絵の具ですが、絵の具は代表的なもので水彩絵の具とアクリル絵の具がありますので分けてお話していきます。
水彩絵の具の落とし方
水性ペン同様水彩絵の具も「水彩」と付いているので、水洗いや通常の洗濯で落ちると思い込んでしまいますが、絵の具の場合もそれだけでは落ちません。
絵の具に使われている顔料は粒子が非常に小さく、布の繊維の奥に入り込みやすいのです。
そして、入り込んだ顔料は乾くとメディウムという成分により固まります。
この粒子の小ささとメディウムという成分によって、絵の具は洗濯をしても落ちにくい状態になってしまうというわけです。
【1.アルコール+漂白剤+重曹を使った水彩絵の具の落とし方】
・当て布を敷き、水彩絵の具の付いた服を重ねる。
・水彩絵の具の付いた部分に消毒用エタノール(家庭用の手指消毒でも可)を染み込ませる。
・粉末タイプの酸素系漂白剤と重曹を同量混ぜて付ける。
・歯ブラシでトントン叩き、当て布に移し出す。
・当て布を新しい面に変えながら繰り返す。
・絵の具が落ちたら40~50度のお湯で流す。
・最後に洗濯機で洗う。
重曹を混ぜることで酸素系漂白剤のアルカリ度を高め、お湯の温度を40~50度にすることで漂白剤の効果が良くなります。
【2.中性洗剤+クレンザーを使った水彩絵の具の落とし方】
・服の下に当て布を敷き、中性洗剤とクレンザーを混ぜる。
・混ぜたものを染み込ませ、歯ブラシで叩きだす。
・当て布を新しい面に変えながら繰り返す。
・落ちたら洗濯機で洗う。
クレンザーを使用しているのためゴシゴシ擦ると生地を傷めてしまうので、トントン叩くように行ってください。
【3.でんぷんのりを使った水彩絵の具の落とし方】
・水と洗濯洗剤を使って揉み洗いし、出来る限りの絵の具を落とす。
・でんぷんのりを付けて揉み洗いをする。
・落ちたら水ですすぎ、洗濯機で洗う。
でんぷんのりがなければ米粒でも大丈夫です。
うちの長女も保育園時代に絵の具遊びをさせてもらい、なぜか背中に絵の具をベッタリつけて帰ってきたことがあります。
当時はあきらめて「汚れる遊び用の服」にしましたが、知っていたら落とせていたなぁと思いました。
アクリル絵の具の落とし方
アクリル絵の具は、布に描いても落ちないのでTシャツにイラストを描いて自分でアレンジしたりもできます。
そのため「何をしても落ちないのでは?」と思ってしまいますが、こちらも間違えて服に付けてしまった時の落とし方がありました。
アクリル絵の具が付いたばかりでまだ乾いていない状態の時は、水彩絵の具と同様「中性洗剤+クレンザーを使った落とし方」で落としてください。
ここではアクリル絵の具が付いてから時間が経ってしまったものの落とし方をご紹介します。
【落とし方】
・「中性洗剤+クレンザーを使った落とし方」である程度のアクリル絵の具を落とす。
・まだ残るようなら、クレンジングオイルを馴染ませて歯ブラシで優しく擦る。
・水ですすぎ、落ちるまで繰り返す。
・落ちたら洗濯機で洗う。
まとめ
服に付いた様々な種類のシミを落とす方法をご紹介しましたが、いかがでしたか?
子供と生活していると「なんでこんな場所をこんなに汚すの?」と不思議に思うくらい服を汚して帰ってきますよね?
ただでさえ成長と共に服を買い替えなければならないのに、汚すたびに諦めていたら大変です。
ボールペンや油性ペン・墨や絵の具にも落とす方法があるのは、家計を守る主婦にとってはうれしいことです。
是非参考にしてみてください。
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