私たちの身近に潜んでいる【ノミ、ダニ、シラミ】の害虫。
特に小さい子供がいる我が家ではノミ、ダニ、シラミに刺されないよう、毎日掃除が欠かせません。
刺されたら、激しいかゆみを伴うノミ、ダニ、シラミですが、みなさんはこれらの害虫の違いや見分け方ってわかりますか?
実はこれらの害虫は見た目や大きさにそれぞれ特徴があり、人が刺される場所にも違いがあるんですよ。
ノミ、ダニ、シラミに刺された時もあわてないよう、それぞれの違いや見分け方、対処法について知っておきましょう。
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目次
ノミ・ダニ・シラミの違い
ノミ、ダニ、シラミのそれぞれの特徴を説明する前に、これらの害虫の違いについて表にまとめてみました。
ノミ | ダニ | シラミ | |
---|---|---|---|
体色 | 褐色 | 半透明や白色 | 少し透けた艶のある乳白色、灰白色 |
大きさ | 1~3mm | 0.3mm~1.0mm | 1~3mm |
刺す場所 | 人の足を刺すことが多い | 皮膚の柔らかい部分 | 人の体毛(頭髪、陰毛) |
発生時期 | 梅雨時期 | 梅雨時期 | 1年中 |
刺された時の症状 | 激しいかゆみを伴う | 激しいかゆみを伴い、かき壊しによるとびひになることも | 激しいかゆみを伴い、頭皮を傷つけてフケの原因に |
この表を見てわかることは、まず刺された時の症状は、共通しているこで、いずれも刺された箇所に激しいかゆみを伴うことが分かります。
次に刺す場所はそれぞれ違っており、害虫によって好む場所があるようです。
他の項目については、ノミやダニ、シラミそれぞれに共通する部分や違う部分があるようなので、各特徴を説明した後に見分け方について述べていきたいと思います。
ノミの特徴
ノミといえばどんなイメージをお持ちですか?
犬や猫などの毛の中に潜んでいるから、ペットを飼っていない人には関係ない害虫だと思い込んでいませんか?
実はノミは犬や猫を飼っていなくても、私たちの家の中に潜んでいる場合があるんですよ。
ここでは、ノミの特徴について詳しくみていきましょう。
ノミが寄生する場所
ノミには多くの種類が存在しますが、日本でよくみられるノミは、『ネコノミ』と呼ばれるノミ。
もちろん、猫にも寄生しますが、犬や人にも寄生し、血液を吸うやっかいな害虫です。
犬や猫を飼っている人は刺される可能性が高いですが、飼っていない人も屋外でノミに寄生されることがあるため、安心できませんよ。
恐ろしいノミの脚力
ノミの大きさは1~3㎜、体色は褐色、体が縦に平たく6本足を持っています。
これらの特徴を見てみると「ダニと同じでは?」と思われがちですが、ダニとの大きな違いは脚力。
ダニは、地面をウロウロすることしかできませんが、ノミは強靭な脚力で跳ぶことができるんです。
ノミの大きさの約60倍の距離、約100倍もの高さを跳んで動物に寄生し、吸血するんですよ。
もし、165センチの大きさの私がノミと同じ脚力を持っていたら、1回跳ぶごとに10メートルの距離を進み、ビル4階に相当する高さを飛ぶことができることに。
そう考えると恐ろしい脚力ですよね!
刺された時の症状と対処法
ノミが人を刺すときは、主に足をよく刺します。
また1箇所だけでなく複数箇所刺すのもノミの大きな特徴で、刺されたあとは激しいかゆみを伴います。
でも、そこで掻いてしまうと、炎症を起こし跡が残ってしまうので、刺されたら早めの対処が大事です。
ノミに刺されたら、病院へ行くのが一番の対処法。
ノミごときで病院へ行くなんて、おおげさじゃないのと思う方もいるかもしれませんが実は市販の薬はノミの毒素に効きにくいんですよ。
皮膚科で、適切な薬を処方してもらいましょう。
ダニの特徴
私たちの身近にいる害虫の代表ともいえるダニ。
世界では多くのダニが存在していますが、日本に多く生息する主なダニはイエダニ、ツメダニ、ヒョウダニ。
これらのダニは、刺すことはもちろんのこと、ダニの糞や死骸を吸い込むとアレルギー性疾患の原因にも。
ここでは、ダニの特徴についてまとめてみました。
姿が見えない忍者
ダニの大きさは0.3mm~1.0mmで、体色は半透明や白色、さらにものに隠れるという特徴があるため、動いていなくても肉眼で見つけることは至難の業。
その姿はまるで忍者のようですね。
ダニはノミのような脚力はありませんが、忍者のように姿を隠すことで私たちに近づき、刺していくんです。
恐ろしいですよね。
梅雨の時期は要注意
日本にいるダニは、室内に生息するタイプで、気温が20~30℃、湿度が60~80%の高温多湿の環境を好みます。
つまり、梅雨の時期はノミにとって最適な季節。
この時期にノミは大繁殖する危険があります。
雨だからと言って換気や掃除を怠ると、ダニの楽園ができてしまいますよ。
刺された時の症状と対処法
ダニは、腕や足など皮膚の柔らかい部分を刺して、私たちの血を吸います。
刺された箇所には赤い発疹ができて、激しいかゆみの症状が出てきます。
また、子供の場合、激しいかゆみが我慢できずにかき壊しをしてしまい、とびひになってしまうことも。
そうなる前に、ダニに刺されたと思ったらすぐに皮膚科へ行きましょう。
シラミの特徴
シラミといえば、不潔にしている人の頭に寄生すると思い込んでいませんか?
実はシラミは毎日頭を洗って清潔にしていても、人から人へ寄生してしまうんですよ。
ここでは私たちが誤解しやすく、最近はあまり聞かないシラミの特徴についてまとめてみました。
人から人へ寄生
ヒトに寄生するシラミには、アタマジラミ・ケジラミ・コロモジラミの3種類があります。
シラミの特徴は、人から人へ寄生すること。
実は動物から人への寄生はないんです。
特に多いのが小さい子供によるアタマジラミの寄生で、寄生者の頭が触れることにより、寄生し蔓延する恐れがあります。
また、ノミやダニは高温多湿を好み、梅雨時期に発生しやすいのですが、シラミは季節に関係なく1年中発生しやすいのも特徴の1つです。
毛の間では活発に動く
シラミは、主に人の髪の毛や陰毛に寄生しますが、ひとたびそこから離れると2~3日で餓死して死んでしまいます。
ノミやダニに比べるとなんだかひ弱ですよね。
ただ毛の中にいるととても活発で、毛と毛の間を素早く動くので捕まえることは至難の業。
また、毛に卵を産み付けるのですがその卵はセメントのようなものでぴったりと毛にくっついているので、なかなか取ることができません。
刺された時の症状と対処法
人の頭に寄生するアタマジラミは、頭皮を吸血し、吸血された場所は激しいかゆみが起きます。
ここで、頭をおもいっきり掻いてしまうと、炎症を起こすだけでなく、頭皮がはがれてフケの原因にも。
シラミは、市販のシラミ駆除のシャンプーやパウダーによって、駆除することも可能ですが、完全に駆除するためにも皮膚科で適切な治療を受けましょう。
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ノミ・ダニ・シラミの見分け方
それぞれの特徴や違いから、ノミ・ダニ・シラミの見分け方についてまとめてみました。
シラミの見分け方
シラミは発生時期と寄生する場所で見分けます。
シラミはほかの害虫と異なり、1年中発生するほか、人から人の寄生しか行わないため見分けがつきやすいのではないでしょうか。
ダニとノミの見分け方
この2つは室内の高温多湿な場所にいるという共通点があるため、見分け方は少し難しいかもしれません。
今まではペットの有無で見分ける人も多かったと思いますが、ペットがいなくてもノミが家にいることが今回分かったので、この見分け方はできません。
そこで注目すべき見分け方のポイントが、ノミの脚力。
ノミが人へ寄生するときは、強靭な脚力でジャンプをして皮膚に張り付きます。
またダニよりノミは大きさがあるので、目を凝らせばノミを確認することができるのも見分け方のポイントです。
まとめ
ノミ ダニ シラミのそれぞれの違いや特徴、刺された時の症状・対処法についてとめてみましたが、いかがでしたでしょうか。
私は今までノミやダニは似たようなものだと思い込んでいましたが、今回調べてみると、大きな違いがあるんだなということが分かりました。
特にノミの脚力を人間に例えると恐ろしいですよね。
スパイダーマンにも負けない超人ができあがってしまいます。
また、シラミについては小さい子供がいる我が家にとって、タイムリーな話題でした。
これから、児童館や幼稚園に通うわが子。
風邪などの心配はもちろんのこと、シラミについても注意していきたいところです。
ノミ ダニ シラミについて、多くの人が正しい理解をして適切な対処ができますように。
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