今年は急激に気温が下がり突然の秋の訪れとなりました。
子供のいる家庭では、そろそろ七五三の時期なので何かと準備をすることも多いのではないでしょうか?
子供の成長を願う行事なので、どの家庭でもしっかりと行ってあげたいと思いますよね?
ここで気になるのが子供の服装や髪型です。
パッと思い浮かぶ服装は、女の子なら赤やピンクの着物、男の子なら黒や紺色の袴が定番ですが、「着物のレンタルや購入金額はいくらか?」「うちの子は落ち着きがないから着物以外でお参りをしても良いのか?」「髪型はどうすればいいのか?」心配なことが沢山ありますよね?
そこで今回は「七五三の子供の服装や髪型」を3歳・5歳の男の子、3歳・7歳の女の子別にまとめました。
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男の子の服装
まずは3歳と5歳で七五三を行う男の子の服装ですが、基本的には着物かスーツが思い浮かぶと思います。
写真撮影とお参りを別の服装にする場合などもあるので、子供の性格や当日食事会があるかどうかなども含めて決めると良いようです。
写真スタジオでお参り当日に撮影すると外出時のレンタルが無料になるサービスなどもあるので、長時間お利口にできる子供の場合は着物で一気に済ませてしまうのも手かもしれません。
ただほとんどの場合子供は疲れてしまい長時間の着物は難しいので、写真撮影とお参りは別々にされる方が多いのではないかと思います。
その場合、動きやすいようにお参りの時はスーツなどを選んだり、お参り後に食事会がある時は食事会前にスーツに着替えたりすることもあるようです。
男の子の七五三は経験したことが無いのですが、スタジオで見かけた家族や知り合いの話を聞いた感じですと、着付けの最中にすでに飽きてしまう男の子も多いようで「大変だなぁ…」と思ったりしました。
着物の場合
では、着物の場合レンタルと購入どちらがお得なのでしょうか?
今までの認識ですと着物の購入となると値段が張るイメージがあります。
3歳・5歳・7歳どの年齢でも一式30万円ほどの高価な着物もあるのですが、最近では値段の差がかなりあるようで平均1~10万円で購入出来るようです。
特に大手ショッピングサイトやオークションですと購入しやすい値段の着物が選びやすいようです。
同性の兄弟がいる場合は、うまく安くて気に入ったものを購入できればレンタルより安くなるかもしれませんね。
購入のメリット
レンタルと比べると種類の幅が広がりますので、自分好みの着物が新品で選べる点や、購入してしまえば手元に残りますので兄弟や従弟まで着ることが出来てレンタルでは味わえない特別な思い出になります。
私の子供はレンタルにしたのですが、兄弟が来た着物を数年後にまた下の子供が着て写真を見比べることを想像すると憧れてしまいませんか?
購入して同じ着物を着ることが出来るからこその楽しみです。
購入のデメリット
やはりどうしてもレンタルと比べると値段は高くなります。
さらに着物は保管が大変で湿気・色褪せ・虫喰いなどに注意しながら保管スペースを確保する必要があり、昔と比べ着物専用の桐ダンスなどを用意していない家庭が多い中メインテナンスはかなり大変になってしまうと思います。
レンタルのメリット
なんといっても値段がリーズナブルです。
写真撮影や食事など七五三を行うには服装以外にも何かとお金がかかりますので、レンタルにして服装の値段を下げておくのも良いですね。
さらに着物購入となると小物や着付けに必要なものも自分で用意しなければならないのですが、レンタルの場合は小物準備などの手間も省けますし、その後の保管方法やお手入れについての心配もありません。
レンタルのデメリット
レンタルの場合は日にちが決まっていますので、天候や体調などによる変更が難しいところがデメリットになります。
どうしても七五三の主役の子供が高熱や体調不良の場合はレンタル先に相談すれば予約の変更は可能ですが、日にちが変わってしまうと予約していた着物が着れない場合や料金が高くなってしまう場合があるようです。
なるべく当日に向けて気を付けて生活していても、子供の場合は突然体調を崩すことも度々あるので仕方ないとはいえ親は大変になってしまいます。
天候が悪く雨が降っているとレンタルのため汚してしまわないか気になる…などの気苦労も…
実はうちの長女が7歳の七五三の時一日中小雨が降っていたのですが「レンタルなのに汚してしまったらどうしよう…」とつぶやいたら、お店の人が「子供にレンタルしているので汚れは想定内ですので大丈夫ですよ」と声をかけて下さったのですが、優しく言っていただくと余計に「ああ言ってくれたけど、汚さないようにしなくては!」と思ったものです。
着物に合わせて用意する物
着物をレンタルする場合は必要な小物まで揃えてくれるので、ここでは着物を自前で準備した場合、揃えなければならない物についてご紹介します。
【着物に合わせて用意する物】
・袴
・肌襦袢
・角帯
・足袋
・扇子(末広)
・懐剣(かいけん)
・羽織紐
・お守り
・草履
用意する物が結構あるので、早めに準備をしたほうが良さそうです。
スーツの場合
スーツのメリット
スーツの場合は動きやすさが最大のメリットです。
動きたい盛りのやちゃな5歳の男の子にとって写真撮影やお参りは退屈な場合が多く、さらに着物で行動しなければならないという状況はかなり大変だろうと思います。
スーツのデメリット
ほとんどの場合、七五三だけでなく小学校の入学にも同じスーツを使いたいと思う親が多いようです。
しかし、子供の成長は予測不可能なためせっかく2つの行事に着る予定で用意したはいいけど「思っていたより大きくなって入学式には着られなくなってしまった」ということがよくあります。
また、いざ七五三のお参りに行ってみると着物姿の子供がいて「うちも着物にすればよかった」と後悔することもあるようです。
やはり日本ならではの凛々しい着物姿はかっこよく映りますし、七五三などの行事ではない限り着る機会はなかなかありません。
こうやって比べるとどっちも捨てがたく迷ってしまいますが、子供の負担をなるべく少なくしつつ親も後悔しない服装が選べると良いですね。
スーツに合わせて用意する物
スーツの場合はオーソドックスにシャツ・ジャケット・ズボン・革靴になると思います。
七五三の前後に冠婚葬祭がある場合は、タキシードに蝶ネクタイを用意しても良いですし、ジーパンではないフォーマルある感のあるズボンにシャツとセーターのような少しカジュアルな服装でも大丈夫です。
男の子の髪型
写真スタジオで衣装をレンタルする場合はヘアメイクもセットになっていることもありますが、美容院や出張着付けなどで頼む場合は5000円前後が相場なようです。
男の子は髪が短い場合が多いですし、わざわざヘアメイク代を払うなら自分でやってしまおうと考える親も増えていますので、うまく男の子の髪型をセットするためのコツもご紹介します。
髪型のセットの仕方
・やりたい髪型の見本を用意する(雑誌やインターネットから探すと探しやすい)
・ハードワックスを用意する
・手の甲に500円玉大ほど出す
・手の甲から2/3程手のひらに取り、2.3滴水を含ませて手のひら全体に伸ばす
・頭の後ろ側から順番にワックスを馴染ませていく
・馴染ませたら残りのワックスを使いながら形を作っていく
・トップは手のひらを上に向けて指ですくような感じで軽く髪を掴み、上に引っ張る
・あとは好きな方向に流れを出したり、ねじって立てたりする
セットする時のポイントは、トップにボリュームを出し耳周りや襟足はボリュームを抑えると良いようです。
これなら技術が必要な訳ではないので多少不器用でも出来そうですよね?
是非親の手でかっこよくしてあげて下さい。
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3歳の女の子
3歳の七五三といえば低年齢のため、帯付きの着物だと長時間は大変なので「被布(ひふ)」が定番です。
被布とは着物の上に帯を締めるのではなく、1枚羽織るもののことを言います。
最近では昔ながらの柄のものや近代的なデザインのものまで色々あり、3歳の子供が鮮やかな祝い着の上に被布を羽織った姿は何とも愛らしいものです。
購入金額やレンタル金額、メリットデメリットについては男の子の服装で説明した相場と同じくらいだと思ってください。
3歳の着物に必要なもの
・肌襦袢
・志古貴(しごき)兵児帯(へこおび)
・半襟・重ね襟
・草履
・足袋
・巾着
・髪飾り
髪飾りについては、美容院などで着付けの場合もスタジオで着付けの場合も髪飾りは別料金の場合がほとんど…
3歳で着物を着る場合は、腰ひものような細いものだと締め付けが少し強くなってしまうため幅の広い志古貴を使うそうです。
腰ひもでも物理的には問題ないようですが、子供のためにも志古貴を用意した方が良いと思います。
子供の着物には「肩あげ・腰あげ」といって肩と腰のところにあげがしてあります。
昔は医療が発達していなかったので、赤ちゃんが生まれても無事に成長していくことが今よりも大変だったため、わざと大きめの着物を用意して「肩あげ・腰あげ」をすることで「大きく育ってほしい」という願掛けをしていました。
願掛けをして子供の成長を祈っていた親の気持ちを考えると、いつの時代も親の願いは同じだなと思うと同時に医療も発達して食べ物も豊富にある現代で子育てができることをありがたく思いますね。
着物以外の服装
女の子はしっかりしているとよく言われますが、それでも3歳という年齢は長い時間我慢することは大変です。
よく考えるとつい2.3年前まで赤ちゃんだったんですもんね…。
そのためお参りは着物ではない服装にしてあげたいと考える親も多いのではないでしょうか?
女の子の場合もフォーマルな服装であれば着物以外でお参りしても大丈夫です。
その場合はワンピースか、寒い時期でもあるのでワンピースの上にジャケットやボレロなどを羽織る服装がおすすめです。
紺・黒・グレーのものを選ぶと七五三以外の冠婚葬祭にも活躍できます。
靴下は、折り返しのある物やタイツやハイソックスが好ましいです。
3歳の女の子の髪型
着物の場合は、日本髪や洋髪でアップにする場合はプロにお願いすることも多いのではないでしょうか?
美容院や出張着付けに頼む場合は、安くて5000円からで男の子と比べ少し値段が高くなる事が多いようです。
最近では着物でも親がアレンジする場合も多く、インターネットで検索するとやり方が沢山出てきます。
・編み込み
・三つ編み
・おだんご
・くるりんぱ
・カチューシャ
これらを使ったアレンジが人気のようです。
最近では長い髪の毛でも結わずにアレンジする方法などもありますし、着物を着るかワンピースを着るかによっても変わってくると思いますので器用な人は好みのものを見つけて挑戦してみるのも良いかもしれませんね。
インターネットを見ていると上手な人は素人とは思えないような手際で上手にヘアアレンジをしていて、見ていると「器用でいいなぁ」と羨ましくなってしまいます。
7歳の女の子
7歳ともなると3歳の時と比べ、少しずつ我慢もできるようになり女の子はいつもと違う服装を楽しみにしてくれて段々と自分の好みやこだわりも出てくるころです。
そのため本人と相談しながら決めていくことが出来るので、母親はそんなやりとりも楽しみの1つとなるかもしれません。
7歳の女の子の七五三は「帯解き」と言って、子供の付け紐を取って初めて帯を結ぶ儀式だそうです。
着物のつくりも四つ身と言って大人と同じ作りになります。
購入金額やレンタル金額、メリットデメリットについては男の子の服装で説明した相場とだいたい同じくらいと思ってください。
7歳の着物に必要なもの
・肌襦袢
・帯揚げ・志古貴
・帯締め
・半襟・重ね襟
・足袋
・草履
・筥迫(はこせこ)
・扇子
筥迫は元々武家の娘が使っていた紙入れで、お金や守り札なども入れたりしたようですが、現在の七五三の場合は筥迫と扇子は飾りです。
7歳の七五三は、3歳の時の被布の可愛らしさと比べ立派に帯を締めた姿が「お姉さん」らしくなり随分と成長したことが感じられます。
私の家の長女の時も、写真を見せると色々な知り合いに「随分とお姉さんになったね」と言ってもらったものです。
7歳になると子供自身も着物のありがたみや美しさを多少は分かるようになるので、後悔というほどではないですが「レンタルではなく購入でも良かったかもしれないなぁ」と思いました。
着物以外の服装
やはりフォーマルなワンピースやボレロ・ジャケットに落ち返し靴下・タイツ・ハイソックスが定番です。
購入しやすくデザイン性も良い人気のフォーマル服のお店もご紹介します。
・SHIPS KIDS
・COMME CA ISM KIDS
・bebe
・組曲KIDS
・familiar
などが有名どころで、子供のいる人なら一度は聞いたことがあるのではないでしょうか?
作りもしっかりしていてオーソドックスなデザインで選びやすいのではないかと思います。
最近ではインターネット通販などを探せばもっと値段を抑えたフォーマル服が購入できますので、そういったサイトで探すのもおすすめです。
7歳の女の子の髪型
私の個人的な考えとしては自分が上手にできないというのもありますが、着物が本格的な「帯付き」となったのでプロにお願いするのが素敵だなと思っているのですが、本格的な服装が着れるからこそヘアメイクの値段も3歳・5歳よりも値段が高くなるようです。
美容院や出張着付けの場合は、ヘアメイクも込みで安くて7000円からが相場になります。
自分でヘアメイクをする場合は、やはりインターネットの動画などから検索して自分の好みに合ったものを選ぶと良いですね。
最近ではヘアスタイルも多様化していて、着物がモダンな柄の場合はハットやベレー帽を合わせたりして上級者向けのオシャレな着物を楽しむ人もいるようです。
「着物に帽子?」と言葉で聞くと違和感を感じますが、検索して写真を見た限りではどれもとても可愛く仕上がっていました。
まとめ
今回は七五三の服装や髪型を3歳・5歳・7歳と年齢別にまとめてきましたが、いかがでしたでしょうか?
大事な行事なだけに親も気合が入ってしまい、服装や髪型までも悩みどころが多い七五三ですが最高の形で写真や思い出に残したいと思う親の気持ちが強すぎると、子供達に負担がかかってしまうかもしれません。
3歳も5歳も7歳もまだまさ小さな子供ですので、子供達の負担を最小限にしてあげたり子供達の意見を聞いて合わせてあげることも大事だなと改めて感じました。
良い物や良い写真にとらわれず、生まれてから立派に一生懸命成長してきた子供たちの成長と今まで親として頑張ってきた自分達をお祝いする気持ちや周りの人たちに感謝する気持ちを忘れずに、自分達らしい七五三の衣装が決まると良いですね。
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