夏にどこからともなくやってきて、知らない間に血を吸っていく厄介な蚊。
毎年蚊に刺されて辛い腫れや痒みに悩まされているという方は多いですよね。
蚊取り線香や蚊取り器などで対策を取られている方もいると思うのですが、中には蚊取り線香の煙が苦手だったり、蚊取り器のような薬剤を使えないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
蚊除けグッズを使う以外にも、自分で蚊に刺されないようにする方法があれば安心ですよね。
今回は蚊に刺されない方法や自分で簡単にできる対策などをご紹介します。
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なぜ蚊は人の血を吸うの?
そもそも、蚊はなぜ人の血を吸うのでしょうか?
実は蚊は普段花の蜜や樹液を主食としており、常に血を吸うわけではありません。
更にオスは血を吸うことはなく、産卵前のメスだけが人や動物の血を吸います。
蚊のメスが卵を産むためには栄養価の高い「動物性たんぱく質」が必要となるのですが、このたんぱく質が人や動物の血液に含まれている為血を吸うのです。
なんと人の血液1滴だけで何百個と卵が産めるそうですよ!
そして産卵が終わるとまた血を吸うために飛び回り、その頻度は2~3日に1度となっています。
毎日血を吸いに来るわけではなくても、何度も刺されるのは嫌ですよね…。
また人によっても刺されやすい人と刺されにくい人がいます。
刺されにくい人と刺されやすい人の詳しい違いはこちらの記事を参考にしてください。
蚊に刺されることによる害
蚊が人や動物の血を吸うのは、卵を産むためだということが分かりましたね。
しかし蚊に刺されることによる害を考えると、どうぞ血を吸ってくださいとはなりません。
ここからは蚊に刺されることによる2つの害をご紹介します。
腫れ、痒み
蚊に刺されてまず悩まされるのが赤い腫れと辛い痒みですよね。
掻きたくても我慢しなければいけないのはとてもストレスを感じます。
特に子供は我慢できずに搔きむしってしまう事が多いので、傷口にばい菌が入ってしまいとびひになる事も多いです。
とびひは早めに治療しないと体のあちこちに拡がり、大人でも耐えるのが辛いほどの痒みに襲われ重傷化しやすい病気です。
我が家でも子供が蚊に刺された際にとびひになってしまい、肌が綺麗に治るまで何週間もかかってしまいました。
更に子供は大人と違い蚊に対する免疫も少なく、大きく腫れてしまうこともあります。
感染症
蚊を媒介とする感染症で代表的なのは…
- マラリア
- デング熱
- 黄熱病
- 日本脳炎
などで、聞いたことがある病名もあるのではないでしょうか。
上記の他にも様々な感染症が蚊を媒介として存在しています。
中でも日本脳炎は致死率20~40%、脳などへの後遺症が残る可能性が45~70%となっておりとても怖い病気です。
現在は予防接種の普及などで日本ではほとんど感染者が見られなくなっていますが、日本脳炎を豚から人へと感染させるコガタアカイエカが日本各地で増加しているという報告があります。
その他の感染症も海外を行き来するのが簡単になっている現代においてはいつ流行するかもわかりません。
日ごろから蚊に刺されないように十分な対策をとる事が重要と言えますね。
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蚊に刺されない方法と対策
蚊に刺されないように対策を取らなければいけない事はわかりましたが、次に気になるのは蚊に刺されないようにする方法ですよね。
蚊取り線香や殺虫スプレーなどを使う方法ももちろん良いのですが、他にも自分でできる方法で蚊に刺されないように対策を取りましょう。
ここからは蚊取り線香などの蚊除けグッズを使う以外の蚊に刺されない方法や対策をご紹介します。
蚊を増やさない
まずは元凶である蚊をできるだけ増やさないように対策を取りましょう。
蚊の行動範囲は10~30mのものがほとんどなので、自分の家の周りだけでも蚊が増えないように対策を取ると蚊が減っていく可能性が高いです。
蚊を増やさないようにする方法とは、蚊の幼虫であるボウフラを退治すること。
蚊は水があるところを好み、ちょっとした水たまりでも卵を産み付けボウフラが生まれます。
掃除のついでに出来るだけ植木鉢の受け皿などの水を捨ててボウフラを退治するようにしましょう。
捨てられない水たまりには10円玉や銅線などを入れておくだけで、ボウフラにとって毒である銅イオンが発生して退治することができます。
入れる枚数の目安としては100ミリリットルに対し10円玉1枚。
大きな水たまりにはかなりの枚数が必要になってくるので掃除をしてボウフラを退治した方がいいかもしれませんが、小さな水たまりであれば10円玉を入れて放置するだけなので簡単ですね^^
汗を拭き取る
蚊は人がかいた汗から発生する乳酸などを感知して近寄ってきます。
と言っても暑い夏に汗をかくのは当然ですし、なかなか止めることはできませんよね。
そこでタオルなどでさっと拭くだけではなく、制汗シートで汗を拭き取るなどの方法で肌を清潔に保つように心がけてください。
暑い夏にはさっぱりして気持ち良いですし簡単なので、蚊に刺されないように屋外にいる時は特にこまめに拭くようにしましょうね。
服装に気を付ける
暑い夏には難しいかもしれませんができるだけ長袖長ズボンを着用し肌の露出を抑えた服装にしてください。
生地が薄かったり肌に密着していると服の上からでも刺してくることがあるので、ある程度厚手の生地の服の方が蚊に刺されないで済みます。
しかし蚊に刺されないようにと無理をして熱中症で倒れてしまってはいけないので、どうしても長袖長ズボンの着用が難しい場合は服の色に気を付けてみましょう。
蚊は黒っぽい色を好んで近寄ってくるので、白っぽい明るい服を選ぶようにしてくださいね。
扇風機をつける
蚊は飛行能力が低いので扇風機などのあまり強くない風でも飛行障害を起こしてしまいます。
更に扇風機の風によって人間を感知するための感覚子(かんかくし)の働きを混乱させることができるので、蚊は人に近づきにくくなります。
言われてみれば蚊が寄ってきた時、持っていたうちわであおいだらフラフラ~とどこかへ飛んで行った記憶があります。
ずっとうちわをあおぎ続けるのは大変なので、蚊に刺されないようにする為だけでなく暑い夏を涼しく過ごすためにも扇風機を活用するようにしましょう。
屋外でも使える扇風機もあるので、庭仕事やバーベキューの時に用意しておくといいですよね^^
まとめ
蚊に刺されない方法と簡単にできる対策などをご紹介しましたが、いかがでしたでしょうか?
蚊を媒介とした感染症は日本では稀だとしても絶対に感染しないというわけではないので怖いですよね。
とても辛かったとびひも二度と経験させたくないものです。
蚊取り線香などの便利なグッズと共に、自分でできる方法で蚊に刺されないように対策を取ろうと意識を持つことができました。
簡単にできる方法ばかりなので、皆さんも是非お試しください^^
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