エアコンを稼働させたとき、突然「カタカタ・・・」「キュルキュル・・・」「ポコポコ・・・」といった異音が聞こえた時、どうしますか?
「この音、何?故障?」
突然聞きなれない音を聞くと安心してエアコンが使えないですよね。
ですがこれらの異音には原因があり、それらの原因を取り除く対処をしてあげれば異音はしなくなります。
「故障?」と不安になる前に、これらエアコンの異音の原因と対処法をご紹介します。
異音の原因の中には、深刻なトラブルがすでに起きている場合もありますが自宅で簡単に対処できるものもありますので、お家のエアコンの異音が気になりましたら是非ご覧ください。
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目次
カタカタ音の原因
「カタカタ」と規則的に何かが続けてぶつかるような音がすると、「何か壊れている?」「これから壊れるのかも」と、今まさに壊れている真っ最中ではないのかと不安になりますよね。
この「カタカタ」という音の原因はこんなことです。
エアコンのファンが汚れている
規則的に「カタカタカタ」という異音がエアコンの内部から聞こえ続けているときは、エアコン内部の「ファン」が原因になっていることがあり、ファンに埃や汚れが溜まるとカタカタという異音が聞こえるようになります。
ファンは、エアコン吹き出し口の奥にある黒くて細長いパーツなのですが、エアコンを稼働させるとこれが高速で回転します。
このファンが汚れてホコリが付着すると、ファンの回転によってくっついた埃も一緒に回転。
エアコン内部にホコリが当たり「カタカタ」と異音がするようになるのです。
ファンはエアコンの内部の奥にあって簡単に取り外しできなくなっていますので、この「ファン」を自宅でこまめに掃除している・・・という方は少数派かもしれませんね。
対処方法は、このエアコンのファンを掃除することなのですが、先ほども説明したようにエアコンのファンは吹き出し口の奥にあるので素人が簡単に取り外しして洗える部分ではありません。
市販のファンクリーナーを使って掃除するのがおすすめですが、何年も清掃していないエアコンでしたらクリーニング業者の方にお願いして綺麗にしてもらいましょう。
取り外しできないファンのお掃除に、こんな洗浄剤はいかがでしょう?
【くうきれい-エアコンファン洗浄剤-ファン用】
なお、エアコンのファンの掃除についてはまた別の機会に詳しくご紹介します。
エアコンの蓋が外れている
お掃除の後、急に「カタカタ」という異音がするようになったのなら、原因はエアコンの蓋が外れている可能性があります。
お掃除の為に蓋を開けて、お掃除が終わってふたを閉めた際、ちゃんと閉まっていないとこのような「カタカタ」という音が聞こえてきます。
これは蓋をすることによってエアコンに固定されるはずの蓋がちゃんと固定されず、エアコン稼働の時の振動に合わせてぶつかって音を発しているのですね。
対処法は言うまでもありません、蓋をチェックして外れていたらちゃんと閉め直してみましょう。
ファンの軸がずれている
先ほどご紹介したファンの軸が緩んだり曲がったりしていると、エアコンを作動してファンが回転を始めた時、ファンが本体内部にぶつかって「カタカタ」という音がすることがあります。
ファンの軸のブレや曲がりは、エアコンを頻繁に使っていると起こることがあるようで「気が付いたらカタカタという音が気になりだして、みて貰ったらファンの軸が曲がっていた」という事もあるのだとか。
ファンの掃除をして、エアコンの蓋が閉まっていて、さらにカタカタという音がする場合は、ファンの軸が原因となっている可能性が高いので、エアコンの使用をやめてメーカーや修理屋さんに相談してみましょう。
キュルキュル音の原因
金属がこすれるような「キュルキュル」という異音がすると、何かエアコン内の部品が壊れたような気分になります。
それにこの音、ずーっとなり続けていると気に障るというか、イライラする音ですね。
続いては、この「キュルキュル」といった異音の原因を探ってみます。
埃のつまり
お掃除を怠ってエアコン内に埃が詰まると、この「キュルキュル」という異音が聞こえてくることがあります。
エアコン内の可動域にホコリが大量に付着すると、エアコンを作動させて動かすたびに「キュルキュル」という異音がなりやすくなります。
エアコンの内部やフィルターは勿論、フタや吹き出し口のパーツなどのほこりをお掃除するのが対処法です。
取付け不備
新品のエアコンを設置した時や、引っ越してエアコンを新居に取り付けた時、作動させたらいきなり「キュルキュル」という音が聞こえたのなら、その原因は「取付け不備」です。
取り付けに不備がありエアコンと接続部分にズレがあると、キュルキュルと言った異音が発します。
この場合の対処法は、業者に問い合わせて取付け直ししてもらいましょう。
大概の場合は、業者の取り付けミスと言うことになりますので料金等はかからないはずです。
ファンモーターの故障
「カタカタ」という音の原因の所でご紹介したファン。
このファンを高速回転させることによって吹き出し口から空気が出てくるのですが、このファンを回すモーターを「ファンモーター」といいます。
このモーターが故障したりトラブルを起こすと、それがこの「キュルキュル」という異音の原因になります。
この故障は素人にできる対処法はありませんので、メーカーや修理屋さんに相談してみましょう。
また、このファンモーターが交換という事になると2~3万円もかかるといわれていますので、出来るならばファンモーターの故障は避けたいところですね。
ファンモーター故障の原因
ファンモーターは、普通に使っていて簡単に壊れるパーツではありません。
このファンパーツの故障の原因の多くは「埃」なのだとか。
エアコンのお掃除をしないままで使い続けると、ファンモーターをはじめとしたエアコン内部の様々な箇所に埃が付着したり、あるいはモーターの中に埃が入り込んだりすることによってトラブルが起きやすくなります。
エアコンのお掃除はこまめに行うようにするのがおすすめですよ。
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ポコポコ音の原因
この「ポコポコ」という異音は、時としてエアコンのスイッチを入れていないときにも聞こえてきたり、エアコン内部とは違う場所で発生している事が多い音です。
大概、この異音の原因は室外機の近くにある「ドレンホース」に関するトラブルが多いようです。
ドレンホースのつまり
排水の時の音みたいな「ポコポコ」という異音がする場合は、エアコン本体ではなく、排水に関するトラブルが原因となっています。
エアコンを使うと、空気を温めたり冷やしたりする関係で水が発生するのですが、その水を外に配水するためのホースを「ドレンホース」といいます。
エアコンの室外機を見てみると壁を隔てて室内機と室外機をつないでいる大きな管と一緒に、室外機につながっていない細い管があると思いますが、この細い管が「ドレンホース」。
このホースが詰まってしまうと、排水がうまくいかずに「ポコポコ」という異音を発します。
また、このドレンホースが詰まると異音だけではなく水漏れなどのトラブルの原因になることも。
この異音がするとき、ドレンホースの内部にはごみやカビ、虫が引っかかって詰まっている場合が多いですので、対処法はこのつまりを直してあげる事です。
このドレンホースの詰まりは、ホースの口から掃除機で内部を吸ったり、ホースの内部のつまりを吸い出す道具を使ったりすることで綺麗にすることが出来ます。
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なお、このドレンホースには、外部から入ってきたゴミだけではなく、エアコン内部のほこりやカビといった汚れまで入り込む事もありますので、トラブル予防のためにもエアコン内部の掃除はこまめに行いましょう。
また、内部のつまりだけではなく、例えばドレンホースが曲がっていたり、ドレンホースの先に水たまりが浸っていたりしても排水が滞り、異音の原因になることも。
ドレンホースの設置場所にも気をつけましょう。
室内と室外の気圧の差
気密性の高い家やマンションでこの「ポコポコ」という異音が聞こえた場合は、ドレンホースのつまり以外に「気圧の差」が原因となっていることが考えられます。
「気圧の差と異音と何の関係があるの?」
と不思議に思うのですが、こんなことが起こるのです。
- 気密性の高くて換気扇が常に作動している部屋では、室内と外に気圧の差が出来る
- 室内の気圧よりも外の気圧が高くなると、その気圧の差を埋めるために、外から室内へドレンホースから空気が流れてゆく
- その空気がエアコンの中のドレンパンを通る時、ポコポコという異音が発生する
いくつかの条件が重ならないと発生しないのですが、マンション等の気密性の高い家ではよく発生する異音です。
またマンション以外の家でも、天候や台風の関係で室内と外に気圧の差が生まれると発生する可能性が高いですね。
対処方法は室内で換気扇等を作動させてある場合はそれを止めたり、窓をほんの少しだけ開けて室内と外の気圧の差が少なくなるようにしたりすることで解決します。
頻繁に起こるのであれば、ドレンホースから室内に空気が入ってこないようにする便利なグッズがありますので、これを利用するのも良い対処法です。
【因幡電工 エアコン用消音防虫弁 おとめちゃん DHB-1416】
これをつけておくと、外から室内へドレンホースから空気が入ってくるのを防いでくれます。(排水はされるので水漏れも起きません)
また、ドレンホースに虫が入るのも防ぐことが出来るので、ドレンホースの詰まりの原因の一つを解消することもできますよ。
異音を出さないために出来る事
異音の原因と対処法をご紹介しましたが、埃や汚れが原因となっている異音が多くありませんか?
という事は、異音の何割かは、日頃のこまめなエアコンのお掃除で予防できるという事なのです。
エアコン内部の埃やカビ、汚れはエアコンの異音の原因だけではなく、エアコンの臭いにおいの原因になったり、部屋の空気を汚す原因にもなります。
せめて1か月に1回くらいはエアコン内部を徹底的に掃除し、エアコンの異音トラブルを少なくしたいものです。
まとめ
エアコンの異音のトラブルの原因と対処法をご紹介しましたが、お役に立つ情報はありましたか?
エアコンのスイッチを入れた途端に異音がすると「故障?」と思ってどきりとしますが、自宅で解決できるトラブルもあります。
異音がしたら、まず原因は何かを突き止めて、対処法を行うようにしましょう。
異音トラブル解決のきっかけになりますように。
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